見出し画像

そういえば、教習所卒業できたかな

免許を取ってもうすぐ2年になる。

合わない教官が居たりはしたものの、特に躓かず免許を取れた筆者。

しかしそんな教習所時代に、この人卒業式できるのか?という人が2人居た。

1人目はシミュレータ教習の際に一緒になった人。

シミュレータ上で路駐している車を追い越さず何分も待ったり、人を轢き逃げして教官からしこたま怒られていた。

特に轢き逃げに関しては、こういうことする人が免許を持っちゃいけないとまで言われていた。

その子は何も言わず教官の叱責を受けていた。

卒業できるかもそうだが、心が折れていないかが心配になった。

正直このくらいならたまにいるが、2人目はレベルが違う。

そいつは最後の卒業検定で同乗した人だ。

筆者と教官とそいつの3人。

教官は優しい人で緊張をほぐすためテスト開始前に雑談を降ってくれたり、筆者のテスト後には褒めながらも的確なアドバイスをしてくれた。

そして件の2人目の番がやってきた。

後部座席に移動した筆者だったが、とにかく怖かった。

右左折時全く安全確認をしない、一時停止しない、とにかく荒い。

おそらくもう序盤で持ち点がなくなったのだろう。

教官が時折ブレーキをかけたり、ハンドルを横から握っていた。

そして教官を怒らせる瞬間がやってきた。

そいつは一時停車の指示があった際に停車禁止区域に停めた。

教官が急いで車を移動させ停車、ハザードランプをつけたのだがそいつが何度もハザードランプを消す。

ついに温厚な教官がキレた。

雨の中教官とそいつが外に出てなにか話している。

2人が戻って来たが、車内はお通夜状態。

行きではあんなに雑談していた教官が、そいつに小言を言うか黙っているかになってしまった。

教習所に戻った時、教官は筆者に今後の流れを伝え車から下ろしたあと、教官とそいつは車内に残りまたなにか話していた。

直後の卒業式にはもちろんそいつはいなかった。

相対的によく見えたのだろう、卒業証書を貰う時筆者は教官に素晴らしい運転だったと言われた。

最悪なことに卒業検定のあいつは同じ送迎バスに乗っていた。

足を投げ出しいかにも不貞腐れていた。

冗談抜きでこいつは免許を持たない方が良いと思ったが、その後どうなったのかはわからない。

その後反省して安全運転をしていれば良いなと思いながら、たまに2人のその後について考えてしまうのだ。

いいなと思ったら応援しよう!