秋吉台カルストトレイルラン 2023 エクストリームコースを再び走る
昨年に続き、今年も走ってきました「秋吉台カルストトレイルラン」。昨年のレースでは、初めて秋吉台に訪れて走ったのだが、カルスト台地特有の絶景と、レース終盤にある「龍護峰」からの景色が最高だったので、再び行きたいということで今年も走ってきた。
僕は、大阪在住であるので、秋吉台となると遠征になってしまうが、関西だとなかなかこういう絶景のなかを走れるレースがなく、すごく魅力的なレースではと思っている。
2023年大会について
今回、僕が走ったのはエクストリームコースで、ロングコース(30km)を2周するというまさに変態コース。
昨年のエクストリームコースは、72kmだったのだが、今年はコースが一区間ショートカットされて、60kmとなった。累積標高は、公式では1940mと、60kmにしてはそれほどないので、走れるコースと言える。
といっても、走れるが故にそれなりにスピードが出せてしまうのと、なんだかんだで山を60kmを走ることになるので、エクストリームであることは変わりはないw
交通アクセスや宿泊について
昨年は、秋吉台のある美祢市の中心部(市役所周辺)で宿泊したのだが、宿が少ないのと、飲食店もあまりない上に、秋吉台までなんだかんだで車で25分程度かかる。
今年は、作戦変更でJR新山口駅周辺に取ることにした。新山口駅周辺なら、宿が沢山ある上に、飲食店やスーパー、コンビニも多数ある。また、秋吉台までの車のアクセスも、美祢市中心部とそこまで大きな差がなく、新山口から一部有料道路を使えば30分で到着できた。
ということで、来年、山口以外から参加される方はぜひ参考にしてみて。
実際に走ってみて
昨年よりは涼しかったが、ハードには変わりはないw
昨年走ったときは、1周目のときは早朝スタートだったので暑くはなかったのだが、2周目に入ったときは、カンカン照りで、しかも秋吉台は日光を遮る木々が少ないので、めっちゃ暑かった。同じコースを走っているのに2周目は別のコースを走っているように感じた。
で、今年はランナーにとっては天候に恵まれていて、ほぼ終日曇りであったのと、風もまあまあ吹いていたので、昨年と比較すると走りやすい天候ではあった。最低気温19度、最高気温25度という天候であった。
といっても、2周目に突入すると、疲労が溜まった状態で走ることになるので、ペースは落ちるし、午後から気温もあがるので、やっぱり1周目とは違うコースを走っている感覚には陥る。。。これは、ちゃんとタイムでも現れている。
他の選手の記録もチェックしてみたが、みんなこういう傾向であった。むしろ2周目を速く走れる人って多分いないとは思うが、どこまでここの差を短くできるかが、このレースをより速く走れる鍵ではないだろうかと。
熱中症の初期症状が出たが、アジアでの経験値でカバー
1周目は問題なかったが、2周目に入ると、体力も落ちてくるし、やっぱり午後になると気温もあがってくる。その影響もあって、2周目の途中で、手の先が乾いたような感覚、そして軽い頭痛が出始める。そして、胃もやられ始めて、あまり固形物や甘い飲み物も喉が通りにくい状態になる。
この症状は、日本よりも暑い台湾や香港のレースでも何度も経験済みだったので、ペースコントロールとサプリメント類の補給で対処。
こういう場合は、まずは梅丹の 2RUN を摂取して、一種の経口補水液的な使い方でこの危機を乗り切る。また、胃の症状に関しては、MAGMA ATHLETE Barley のスティック2本を500mlの水で溶かして飲む。特にMAGMAに関しては、多分10年ぐらい使い続けているサプリで、どのレースでも必ず携行する必需品。数々の危機を乗り越えてきた我が一軍に相応しいサプリメント。
あとは、無理をせずにペースを落として走る。エイドではいつもよりも休憩を取り、あとは氷があるエイドがあれば、それで脇下や首あたりを冷やして対処する。
アジアの暑い国で走ってきた経験が活かされており、ちょっとした異変でもすぐに気づけるようになったので、完走率は上がったかなと思う。年齢を重ねると、レースマネージメントが上手になる。
JAL のキャビンクルー(グランドスタッフ?)が居るエイド
JAL のキャビンアテンダントが居るエイド(長者ヶ森駐車場 CP2)では、JAL の機内で流れる曲である「 I will be there with you」の BGM が流れていて、ここも癒やされた感じもあった。この曲、結構好きで、海外で空港で JAL の機体に乗ると、いつもこの曲が流れているので、もう帰国した雰囲気にさせてくれる。
JAL さんは、ハワイのホノルルマラソンのメインスポンサーもされていることもあってか、日本各地でロード・トレイル問わず、共催していることも多く、こうやってキャビンクルーの人がエイドに立っていることも珍しくない。ランナーにとっては、結構身近な存在じゃないだろうか。
龍護峰(りゅうごほう)からの景色は格別
写真だと、なかなか魅力が伝わらないとは思うが、龍護峰からの景色は絶景。龍護峰の山頂は、1周目28.5km、2周目58.5km地点にあり、ほぼゴール手前にあり、まさにランナーへの最後のご褒美。僕は、この景色を「2度」も眺めるために、走っているようなものだった。
いやー、最高だった。もちろん、景色を見るためだけなら、別にロングコースやショートでもOKです。ただ、1日に2度、龍護峰の景色を堪能できるのは、エクストリームコースだけ!しかも、2周目の龍護峰は少しだけ太陽が出ていて、まさに Go to Heaven のような感じだったwww
秋吉台カルストトレイルランは、ランナーの参加人数も適正で1種目300名だったと思うので、渋滞することも無くストレスなく走れるのが魅力。また、大会もアットホームな雰囲気もあって、レースプロデューサーの奥宮さんの距離感も短くて、いい大会だなと思う。また、来年も走りたい気分にさせてくれる大会だと思う。