「人生方程式=考え方×熱意×能力」
べてるの家の「当事者研究」では、
「生活情報」
という言葉が出てきます。
向谷地さんがベースとするロゴ・セラピーのヴィクトール・フランクルは、
「“Ultimately, man should not ask what the meaning of his life is, but rather must recognize that it is he who is asked. In a word, each man is questioned by life; and he can only answer to life by answering for his own life; to life he can only respond by being responsible.”
― Viktor E. Frankl, Man's Search for Meaning」
というコトバで有名です。日本語でいうと、
「そもそも、我々が人生の意味を問うてはいけません。我々は人生に問われている立場であり、我々が人生の答えを出さなければならないのです。」
として知られています。
向谷地さんはフランクルの「人生」を原語の「life」に戻って「生活」と訳し(フランクル関係の論文ではそのように訳すこともあります)、「意味」は「meaning」なので「情報」という訳し方をしているのでしょう。
「経験は宝」とは、「苦」の「経験」は、フランクルのいう「人生の意味」を明らかにして、智慧を開発するベースなのだと、当事者研究では考えるのですね。
「当事者研究」は、ミニマムなユニットでは、
当事者とファシリテーターの2人
が最小単位だと私は考えています。
当事者の人生の意味を、本人とファシリテーターが、共に考えてゆく。
すると、「苦」のそれまで見えていなかった「意味」が明らかになり、「人生」をより善く豊かなものにし、「智慧」が開発される。
それが「当事者研究」なわけです。
すなわち、
当事者研究=当事者本人の「人生」の研究
だと言えましょう。
当事者研究=当事者本人の人生の研究
だとするならば、それは、
稲盛和夫さんの「人生方程式」
とも関係してくることが、「JALフィロソフィー」を学ぶ皆さまには、ピンと来るところでしょう。
稲盛和夫さんの「人生方程式」では、
考え方×熱意×能力
で、「人生」の状況や意味や価値を理解していきます。
そこで、稲盛和夫さんの「人生方程式」から、「当事者研究15の理念」をみますと、
べてるの家の当事者研究15の理念=稲盛和夫さんの「人生方程式」の「能力」と「熱意」を増進する「考え方」
だということがよく分かります。
以上のように、「JALフィロソフィー」と「当事者研究15の理念」は実は通底するものなのです。
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