ベトナム進出を目指す企業展示会に参加しての感想 結局、やったもの勝ちの海外進出
ベトナムに沈没してから三ヶ月。
いつの間にか企業展示会なんぞに顔を出す羽目になった。
いや、そんなもんに行くつもりはなかったんだ、脱サラして逃げてきたんだから。
けれども世話になってる人からの誘いときたら、断れない。
仕方なく、近所の上裸の親父がやってる露店でスラックスとシャツを買って、靴はまぁスニーカーで良いやと。ベトナムじゃみんなサンダルか裸足だから、靴はいてるだけで立派なもんだ。
で、ベトナム進出を狙う日本企業がずらりと並んでる展示会に行ってきた。全体をざっと見回して思ったのは、出店のパターンが大きく三つに分かれるなってこと。
まずは、ベトナムの富裕層向け。
こいつらマジで金持ちだ。ビックリするほど豪邸に住んでて、物価が安いもんだから金が余りまくってる。
で、そういう連中に向けて日本製の高級品を売り込んでるわけ。僕の家賃2年分の犬小屋とかが展示されてたよ。貧富の差がえぐい国だなぁと改めて思う。
次に、日本で評価の高い商品の販路拡大。
化粧品が多くて、ベトナム人女性たちが群がってた。日本製ってだけで信頼されてるのが凄いんだ。ベトナムでは偽物も多いから、信頼できるバイヤーとの関係作りが重要らしい。ベトナム人は健康グッズも大好きだ。痩せる光を射出する装置だの怪しげなグッズがいっぱいあった。そしてサプリ、ミラクルフルーツ配合だってさ。ベトナムはフルーツ天国ではないか?木に登って直接かじれば良いのに。
最後に、日本で成功してるビジネスモデルをそのままベトナムでやるやり方。
正直これが一番賢いんじゃないかと思う。
日本で儲かってるシステムをこっちで再現するだけ。例えばライセンスビジネスとかさ、資格を作って授業やら受験料やらで儲ける方法。温泉ソムリエ検定とか良いよね無駄で冗費だらけ。けれどもWin-Winの関係ってやつだ。よくわかんないけれど。
僕もベトナムでマナー講師でもやるかな。「屋台では鶏肉の骨は綺麗に並べて地面に捨てましょう」とか「バイクで3人乗りするときは後ろが上座です」とか適当言って。
結局、やったもん勝ち。やったもん勝ちができるほどまだまだ国が元気でチャンスに溢れてるってのは良いことだ。