これからの時代に求められる学力
新型コロナウイルスの猛威
新型コロナウイルスにより世の中は大きく変わった。当時中学3年生の担任だった私は、卒業式を一緒に迎えることができるのか、それだけが気がかりだった。見通しの立たない中、誰もが困っていた。
感染防止が優先なのか、それとも経済活動が優先なのか。
感染防止だけを優先すれば、経済が回らず、結果として多くの人の生活が脅かされる。経済活動だけを優先すれば、感染は収まらず、安心した生活は手に入らない。
結局卒業式は行うことができたものの、何とも味気ないものとなってしまった。それでも卒業式後は生徒と号泣してしまったが…
卒業式が短いからと言って、共に過ごした思い出が色あせることはない。
生徒に伝えたかったこと
社会に出ると、誰もが常に答えのない問題を考えなくてはならない。
学校の問題は、必ず答えがある。しかし、これからの世の中や社会は何が正解なのかわからないことが多い。
だから答えを出すだけでなく自分自身で考えて判断しなくてはならない。
一つ言えることは、新型コロナウイルスの影響で時代は大きく変わろうとしているということ。
休校が長引き、部活がなくなったことで、自分と向き合う時間や、何かに打ち込む時間が増えた。
ペストが流行した際にシェイクスピアが傑作を書き、ニュートンが万有引力を発見したように、何かに向き合う時間もある。
長い歴史の中で、今回のコロナウイルスの影響が大きく世の中を変えようとしている今、子どもだけでなく大人も考えていかないといけない。
タブレットを授業で使うのが当たり前であるように。
在宅ワークが世界の主流になりつつあるように。
これからの世の中
変化の激しい時代、未来が予測不可能な時代。これからはそんな時代である。数年後の未来を予測することは誰にもできない。
ロシアとウクライナが戦争を起こすと誰が想像しただろうか?
一方で世の中には情報で溢れている。SNSやインターネットで簡単に情報は手に入る。
しかし、信じられるのはインターネットの情報でも周りからの情報ではない。そこに正しさは含まれない。
自分の知識と経験。そして知恵。
そう、これからの時代に必要なのは知識と経験。そして知識と経験から生み出される知恵。それこそがこれからの時代に求められる。
学び続けよう。これからの人生のために。
多くのことを経験しよう。これからの時代を生き抜くために。
そして私は2021年の春から海外の日本人学校で働くことになった。
人生の可能性は無限に拡がっている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?