日本から離れて海外生活も3年が過ぎた。外から出たことではじめて気づいた日本という国の特徴や国民性。 日本では当たり前だったことが海外では当たり前ではないということ。 私たちの国、日本の未来について考えたい。 アジアの若者たちの向上心 海外で感じたこと。それは、日本という国の将来を憂う気持ち。 アジアの国の成長がすさまじい。 まるで鎖国をしたかのように、気づいたら周りの国にどんどん追い抜かれている。 政治や経済、教育など原因は様々あるだろうが、一番は危機感だと思う。 海外
「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」 トーマスエジソンは言った。 「努力はかならず報われる。もし報われない努力がるのなら、それは努力とは呼べない」 王貞治は言った。 多くの子ども達の成長をそばで見守ってきた身からすると、才能とは何なのだろうかとよく考える。 一方で、そんなに頑張らなくてもいい、目に見える成績でだけで人の価値は決まらない、どんな人間にも無限の可能性があると教わってきたかもしれない。 その理屈が通用する世界もあるが、経験上、努力を放棄する人間
社会へ出る者へ 日本で中学生のサッカー部の顧問をしていたとき、サッカー部の部長がこう言った。 「なんで初戦で優勝候補と戦わなくてはいけないんだ。くじ運が悪すぎる。こんなに練習してきたのに。あまりに理不尽だ。」 思い返せば自分自身も人生の中で多くの理不尽を経験してきた。そして社会に出て生活している人の中で理不尽を経験していない人はいないのではないだろうか。 つい救いの手を差し伸べたくなってしまうが、厳しさや冷徹さが結局は1番の協力や優しさなのではないだろうか。もちろん時
年度始まりによく話をすることがある。それはチームワークの話。 学校で言うと学年やクラス、部活、委員会などそれぞれチームがある。 チームワークとは? プロフェッショナルのチームワークから学べる事。 仮にプロ野球の球団に入団したとする。当然レギュラーを目指したり、打率3割を目指したり、開幕1軍など色々あるだろう。 新人だろうが、ベテランだろうがチームが勝つことに貢献しないといけない。 何もしないでただそこにいるだけでは、いずれチームから必要とされなくなる。そもそもそんな調子で
勉強の質をあげるにはどうしたらいいですか?この問いは、教師を続けている中で本当によく質問を受けた内容の1つである。特に受験生にもなれば生徒だけでなく、保護者からも同じような相談を受けることが多い。これは、何も勉強に限った話ではなく部活動の練習でもよく顧問の先生が生徒に「量より質だ!」と言っている場面を目にする。 勉強に関して言うならば、よくある答えは ①学習時間を短くして、休憩をこまめに入れる ➁得意な教科など集中しやすい教科から学習する ③図書館など集中しやすい環境で勉強
何が良いことで、何が悪いことなのか 学生時代は多感な時期で、多くの悩みや揺れ動く自分の気持ちと向き合いながら生活する。 ドフトエフスキーは言っている、「人間の心の中には神と悪魔が戦っている。そしてその戦場は、人間の心の中である」と。 大人ですら誘惑に負けることとは多々あるし、何が善で何が悪なのか明確に線引きすることは難しいだろう。 学校生活では、このように自分の心の中で神と悪魔が戦う場面は本当に多いのではないだろうか? 困っている友達のために答えを見せてあげることは良
君たちは仕事につけるのだろうか? 今の世の中は急速に人工知能(AI)が発展してきている。 AppleのSiriに、AmazonのAlexa、Googleアシスタントなどを日常で使っている人もいるだろう。 ところで、10~20年後には、世の中の半分の仕事がAIにとって変わると言われている。すでに実際にある人工知能の学力は、大学受験の上位20%に入る力もある。プロの将棋棋士を倒してしまうAIや、就職活動の採用にアドバイスをするAIもいるくらいだ。 君たちの将来はこれからどうな
新型コロナウイルスの猛威 新型コロナウイルスにより世の中は大きく変わった。当時中学3年生の担任だった私は、卒業式を一緒に迎えることができるのか、それだけが気がかりだった。見通しの立たない中、誰もが困っていた。 感染防止が優先なのか、それとも経済活動が優先なのか。 感染防止だけを優先すれば、経済が回らず、結果として多くの人の生活が脅かされる。経済活動だけを優先すれば、感染は収まらず、安心した生活は手に入らない。 結局卒業式は行うことができたものの、何とも味気ないものとなってし