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IT専門職・家族留学におすすめ?「マレーシア移住について現地調査してみました」(2024)

こんにちは、まさきごた | @go-go-pdmです。
フリーランスで「アプリやDXに関する商品企画・開発(プロダクトマネジメント)支援」の仕事をしています。
自己紹介

つい先日、マレーシアのクアラルンプール(KL)に行ってきました。

実はマレーシアは以前から移住先として日本人に人気なのですが、2022年より移住しやすいビザが登場したりと気になっていたので、実際に行ってみての感想を書いてみたいと思います。

ちなみにマレーシアは公用語が英語。マレー人、中華系、インド系の方達で構成されているので共通語として英語が用いられています(隣国のシンガポールと同様。)
なのでどんなにローカルでも英語が通じるのが、他の国と違っての大きなメリットだったりします。

KLに行くのは2回目なのですが、今回はホテルには宿泊せずに、すべてマンションに滞在してみました。

ちなみに姉妹記事も書いてみました。




居住ビザも新しいものが登場


どの国でも通常住むためのビザを取得するのはなかなか難しいもの。
マレーシアについては比較的日本人がビザが取りやすいとのことで、色々調べると結構情報出てきます。

例えばリタイアメントビザと言って、ある程度の年齢を超して、マレーシアの銀行口座に一定金額預けると長期滞在できるビザや、
現地法人に就職して就労ビザを発行してもらうケースが日本人ではよくあるケースのようです。駐在は除く。

一方で、私のようなIT専門職向けのビザも最近登場しています。
デジタルノマドビザと言って、プログラマなどに向けて、日本で働きながら他国に最大2年程度居住できるビザで、これをマレーシアでも発行しています。

マレーシアだと家族分のビザも出るのが特徴とのことで、他の国だと本人分しか出ないところもあるようです。


物価:今の円安状態でもかなり安く感じる

物価についてですが、2023年になってからの円安&インフレで海外、とくに欧米への旅行がかなりコストフルになっているというニュースは耳にしたことがあると思います。

一方でマレーシアの場合は、現状の円安な状況であっても安く感じました。

私が5年前に行った時には今よりも20%レートとしては低かった(つまり5年前の20%増しが現在)のですが、それでも安いなと感じれるほど。

外食やタクシーについては1/4~1/2くらいのプライス。
もちろん場所などによります。

後ほど記載しますが、マンションを借りるのだって東京に比べたらびっくりするくらい安いですし超豪華です。

経済成長著しいのでインフレも進んでいくことが予想されますが、いくなら早めの方がコスパは良いかも?と思ったりしました。


常夏だが東京の夏に比べたら超快適

常夏のマレーシアですが、晴れた日の昼間はやっぱり外を歩き回るのは厳しいですが、それでもあの真夏の東京と比べたらかなり快適。

30℃を超えても心地よい風は吹いてて、湿度は高めですが、それでも外もある程度は歩ける。

朝や夕方に至っては涼しさもかなり感じれるくらいです。

天気予報も曇り雨が多かったりですが、だいたい晴れてたりします。よくわからん…

降水確率が50%くらいならギリ傘がなくてもって感じでした。季節によるかもしれませんが。

とにかく常夏とは言え、快適!
しかも晴れればかなり気分も良いです!


英語を単語並べても聞き取ってくれる

マレー人、華僑、インド人から構成されている多民族国家なのですが、
公用語に英語があるので、基本的にどんな場面でも英語が通じます。

家の契約書とかはマレー語で書かれてる?みたいなのをどこかで見たのですが、マレー語ができない私の兄でも移住して家を借りてるので、英語がある程度できるなら問題なさそう。

ただ注意点としては、英語に独特な言い回しとかアクセントがあって、英語が話せる人であっても、ん?となる場面が多々あります。

スタバにいた時にアメリカ人の方が注文してたのですが、そのときにも、ん?と言って聞き直してる場面を見たほど。

それくらい癖のあるアクセントなのですが、
それでも他の国よりも良い点があって、例えばあちらの言っていることをこっちが理解できなかったとしても、こっちの話す英語は、ローカルな屋台のおっちゃんおばちゃんでも理解してくれる。

他の英語が公用語じゃない国だと、ローカルなお店行くと英語が全く通じなくて苦労したりというのが、例えばタイとかだとあるみたいですが、
こういったことがないのが助かりました。

とにかく、シンプルに単語並べたら理解してくれるし、あちらもシンプルに話してくれたりするので、大抵のことはなんとなくコミュニケーションが取れました!


「英語力の向上」環境にはもう一歩

正直大人はそこまでレベルアップできないのでは?と思ったりします…

普段の生活をする分には、割とカタコトでも困らなそうな感じがしました。
もちろんトラブルが起きた時にはそれなりの英語力が求められますが…

ただ、現地法人に就職して、普段から英語で会話しますとかじゃないと、レストランとタクシーくらいしか英語で会話する機会ないです。

なので、英語力アップなら結局マレーシアに来てもオンライン英会話とかした方が良いなと言うのが正直な感想。

外に出るとアナウンスや看板も英語なので、触れる機会は日本より圧倒的に多いのは確かにメリットでもあります!
(実際に簡単でもいいので話す機会があったり聞く機会が日常的にあるのはありがたいと感じた)

また、子供にとってはめちゃ良い環境で、幼稚園とか小学校とか通わせたら英語だけじゃなくて、中国語とマレー語も覚えるらしいので、一気に4ヶ国語話者らしいです。
後述します。


ご飯は美味しい!日本食も多い

ご飯、かなり美味しいです!
甥っ子は最近シンガポールからマレーシアに来たのですが、ご飯はマレーシアの方が美味しいとのこと。

味付けも日本人に合うと思いますし、何より外で食べても安い!!
Grabが日本のタクシーに比べて1/4から1/2くらいと他で書きましたが、外食も似たような感じ。

一方で辛さについては注意が必要で、店員さんがノンスパイシーとか言っても余裕で辛いことがあるとか…

ただ、私は滞在中にいっさい辛いものに遭遇せず、かつ現地食をかなり食べてましたので、
事前にある程度現地食について調べてたら回避可能。

あと、かなりオシャレなカフェとかもあって、かつだいたいそういうところってご飯も激うまでした。

一方気をつけたいのが、現地食を避ける場合。
思ったより高くつきます。日本と変わらないくらい。

あと日本食レストランもめちゃ多いです。
実際に日本人が多く住むエリアには日本食レストランが集まっていて、トンカツ屋に行ってみたのですがぜんぜん日本と同じでした!

また、スーパーで日本食もかなり取り揃ってるんですが、日本で買うよりも高いのは当たり前ながら注意ポイント。

マレーシア行けばなんでも安いは間違いで、
意外と生活コストが日本と変わらないという日本人在住者も多いみたいです。

鶏肉が美味い

マレーシアに来て驚いたのが、鶏肉がまぁ美味しい。
品種が違うのかなんなのか分からないですが、本当においしいです。

外食でチキンライス食べても美味しいし、スーパーでも鶏肉はたくさん置いてて、それを料理しても美味しかったです。

ちなみにスーパーによっては鶏を丸ごと売ってるお店とかあって、首がまだついた状態で売られてるのはカルチャーショックでした…笑


子育て環境

子持ちな方、お待たせしました。
ここ一番気になっているのではと思います。

実際に甥っ子たちもマレーシアのインターナショナルスクールに通っているのでいろいろと聞いてきました。

治安は良く、多様な価値観に触れられる

治安も比較的良いので、かなり育てやすいとのことですし、先ほども書いた通りで言語習得や、色々な文化に触れると言う点ではめちゃくちゃ良いのではと思います。
英語もネイティブ発音な英語にはならないかもですが、それでもどんなところでもやっていける英語力がつくのは間違いなさそうです。

何より色んな民族の方がいる環境故のタフさみたいなものが付くように感じましたし、これからの時代に求められる & 日本のインターナショナルスクールとの大きな違いなのではと思いました。

インターナショナルスクールは日本の私立学校並。送迎バスも充実。

インターナショナルスクールも大体年間100万円前後でいけるみたいで、日本で私立校に行かせるのと同額程度。

もちろんお高いインターナショナルスクールもあるとのことでした。

日本の私立行かせるなら…と思って、母子留学される日本の方もいらっしゃるみたいです。

実際にモントキアラという人気エリアに行ってみたら、日本人と韓国人だらけで、もちろん駐在などで来ている人も含まれますが、母子留学の人もそれなりに多いとのこと。
モントキアラという街だけである程度生活は完結する(習い事含め)ようなので、その辺りも数年住むには良いポイントかと。

ちなみに、住むエリアやマンションによっては、マンションのロータリーまで送迎バスが来てくれるとか。
その辺りの便利さも安心さも良いポイント。

デサパークと呼ばれるエリアにあるISPという学校。先ほどの値段よりもお高いですがめっちゃ綺麗だし設備もすごい整ってました!

とにかく街中歩いてても色んな言語がとびかっているので、色々な価値観に小さい頃から触れられるのは良いんじゃないかなって思いました。


居住環境:高級タワマン3LDKに月15万円で住める

居住環境、とにかくめっちゃ豪華です!!
この値段でこんな良い家住めるの?!ってなりました。

たいてい、タワマンみたいなところに住むことになると思うのですが、
・めっちゃ広い
・家具付き
・プール、ジム、サウナ、子供向けプレイグラウンド付き
とのことです。

3LDKで、こっちでいう渋谷みたいな駅から徒歩15分くらいで月15万くらいとのこと…
もちろんもっと高い家もあるようですが。

私の感覚として、日本で同じグレード・同じ条件の家に住むとしたら月に40万以上はするんじゃないかなと思いました。
日本で買ったら億は超えるでしょうね。

日本人に人気のエリアは、
・モントキアラ
・KLCC
が有名で、モントキアラはKL中心地から車で30分弱移動したエリアで、電車とかが通ってないのですがその街だけでほぼ日常生活は完結します。スーパーや習い事の場所、映画館までありました。
KLCCはKLの中心地で新宿のようなエリアかなと思います。

https://www.totalmalaysiafudosan.jp/property/?mode=c&city=kl

色々と人気なエリアは存在するのですが、
・歩道がない
みたいなエリアも結構いっぱいあって、徒歩での移動がしにくかったりするので、個人的に上記の2エリアを紹介しました。

ちなみにどこであっても水圧は全般強めでした!
ここ、何気に嬉しいポイント。

冗談抜きでこんな感じのプールついてます。
https://www.longstay.or.jp/tour/asia/malaysia/entry-3586.html#prettyPhoto
ジムも本当にこんな感じ。
https://crecentmoon.com/blog-malaysia-life-condminiam/

道路事情に課題多し。車はあった方が便利かも?

結論として車あった方が良いかなと思いました。
どんなに中心地だとしても、です。

クアラルンプール限った話かもですが、まず歩道がなかったりします。
買い物に出かけても、歩く道が無くて車道を歩かなきゃで怖かったりするのです。

また、道路を挟んだ向かいに行く時にも、車線数が多い道路だと、歩道橋とかがぜんぜんないので歩いて20分かかったりすることも…

しかも暑いんで、車ほしい…とか毎度Grab(アプリで呼べるタクシー)呼ぼう、とかなったりします。

とはいえGrabがめっちゃ安いので毎度それを使うというのも手です!

ちなみにマレーシアは渋滞で有名なのが車を持つネック。
駐車場も、ショッピングモールならこまらないですが、街中に駐車しようと思ったらある程度の時間彷徨います…

この辺りのインフラの整備具合は日本と比較しちゃダメですね。

しかも、歩道に関してバリアフリーとかまじで無くてバリアフルなので、お子さん連れでベビーカーとかまじでキツいと思いますし、苦戦してる観光客の方を街中でよく見かけました。

ここは課題がかなり多いと感じました!


清潔さ

時と場合によるし、差がはっきりしてるなと個人的に感じました。

クアラルンプールはほんっとにショッピングモールだらけで、これでもかってくらいに街中にあります。
数百メートル移動したら、次の巨大モールが登場するのではないかってくらいあります。
それくらいショッピングモール文化。
ショッピングモールの横に、またショッピングモール、みたいな。

それでショッピングモールについては、だいたいは清潔でめっちゃ綺麗で日本と大差ないと思ってもらって大丈夫です。

街中もメインストリートは思ったよりきれいだと思いますが、
ローカルなエリアや裏道に入るとさすがに外国来た感あります。

あとローカルな飲食店なんかは屋台に近い雰囲気だし、それくらいの清潔さと思ってください。

あと、1番印象的なのがトイレですかね…
床がまぁびちょびちょです。
空港のトイレですらびちょびちょです。
(宗教が関係していたりします)

ホースが付いててそれで洗ったりするんだそう。
その影響でびちょびちょです。

ここは慣れるしかない…!


運動環境には恵まれない

マレーシアは肥満大国と呼ばれているみたいです。

外食だと量もかなりあるし、大体の飲み物が激甘。
しかも暑いから外歩かない。タクシー激安。
ちなみに公園とかもほとんどないから散歩やランニングもしづらい。

ざっとgoogle mapsで調べても街中にジムとかもたぶん少なそうだったりします。
ただ、マンション併設のジムにそれなりに豪華で設備揃ってるので、普段ジム行く人はある程度それで事足りそうです。

気をつけないと一瞬で太りそうですし、私は短期滞在でしたがご飯美味しくて毎日食べ過ぎてました。

もしお子さんの留学となると、明らかに運動機会も環境も日本の方が上ですし、運動能力の向上という面ではかなり心配になりました。
体育の授業も学校によると思いますが少ないらしい…

他のアジア系の国でも部活とかって概念ないって話も聞きますし、このあたりについては実は日本は非常に良いポイントなんだと実感しました。


投資目的はそこまで美味しくなさそう

もう一点、昨今だと東南アジアに投資したいと思っている人も多いと思いますし、実際飲み会にいって他の方に興味あるんだよね〜といった話を聞いてこともあります。

不動産(マンション投資)についてどうなのかなと聞いてみたのですが、確かに投資用の不動産物件はかなり多そうな印象を受けました。

ただ、明らかに現状でも供給過剰になっているという話を現地でも聞きましたし(なので家賃が安い)、建設中のタワマンが日本の非じゃないくらいバンバン立ててます。

ここにもタワマン作ってるじゃん!ってのが、どのエリアにいってもみれる。

現地の人からすると明らかに作りすぎという印象のようでした。

もちろん投資の世界って何があるかわからないと言いますし、私も何人かに聞いただけな話なんで、実際はそうでない可能性もあります。


まとめ

10日ほど滞在したのですが、本当に毎日楽しかったです。

私は食べるのが好きなので、毎日Googleマップを眺めながら美味しそうなところ探しては訪問しての繰り返しでした。

やっぱりご飯が美味しいのは助かる…

あともし仮に住むなら、せっかくなので英語だけじゃ無くて違う言語にもチャレンジするかもなんて考えてました。

これを書いている今もショッピングモールのベンチで、隣のおばちゃんたちの中国語の会話を聞きなら書いてるくらい、
本当に色んな言語に囲まれます。

移住となると、ずっと住むと考えてしまうかもしれないけど、1,2年だけ住んでみるのもぜんぜんアリだし、
その点ではマレーシアすごく魅力的で、かつ短期滞在もこれまで書いた観点からしやすい。

また日本から離れたことの良さも感じることでできて、仕事しながらでもプレッシャーからある程度解放された感覚を持てるのは良かったです。

南国だし、あったかいし、そのせいかもしれないですが。

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