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音を求めて
息子から久しぶりにLINEがきた。
私の目の前で、笑顔で送ってきた。
基本的に、息子は、気になった映像、音楽、ゲームなんかを送ってくる。
用事があってLINEしたところで、既読も付かないので、あてにはしていない連絡手段である。
まぁ、同じ家に住んでいて、それなりの会話はあるので、そんなLINEの使い方で、まだ特に問題はない。
送られてきたLINEには、URLが貼り付けられていた。
最近、いいなと思った曲らしい。
でも、声は、お母さんの好みじゃないと思う。
だから、声は探して。
そんなことを言っている。
そっか。
今は、歌手じゃなくても、歌の上手な人がカバーしているのか。
自分好みを探せるんだね。
改めて感じた。
そして、一緒に歌を聴いたり、アニメを見たりする息子は、私の声の好みなんかも知っていたりするのかと、少々驚いた。
私は、見た目よりも、声を大切にするかもしれない。
好きな声のトーンがあるのだろう。
自分にとって、心地の良い声のトーン。
初対面の人も、イケボだと嬉しいもんな。
そして、詩よりも音優先で、曲を聴いてたりもするな、なんて。
いつも題名が分からず、いまだに子供達に呆れられる。
10代の頃は、レンタルしたCDから、自分の好きな音の運び方の曲を、テープに編集、録音していたことを思い出した。
視覚よりも聴覚優位かもしれない。
そんなことを感じたり。
でも、10年ほど前から、人の声が聞こえにくくなってきた。
耳鼻科で検査を受けたが、特に異常もなく、雑音が大きく聞こえる耳なのかもなぁ、なんて言われた。
風の音。
水の音。
そんなものに、人の声や会話が、かき消されてしまうのだ。
もしかしたら、聞きたくないと思っているうちに、聞こえにくくなってしまったのかもしれない。
障害のある長男は、目に問題はないのだが、視覚情報が脳に伝わりにくいらしい。
だからか、音にはとても敏感である。
脳にも苦手はあるよなぁ。
聴覚優位の私が、聞こえにくくなれば、何を研ぎ澄ませばいいのだろう。
そんなことを考えてみたり。
最近、あまり、音楽を聴いていなかったな。
息子のお気に入りの曲を聴いてみたり、私好みのステキな声を探してみたり、久しぶりにそんなことをしたくなった。
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