国籍や人種が異なるだけで日本人をシャットアウトした、かつての在日の友人とは
価値観のズレはどこまで肯えるのか。
共通点は「センス」の質とレベルにある?
かつて大学生時代からライター&編集者として活躍していた友人のイチローは、共通の友人ダリが留学したときの様子を読み物記事として寄稿した。
ダリは日本生まれの日本育ちでクリスチャンでもあった。日本の小中高で学び、写真専門学校を経て広告制作会社に勤務し、手先が器用なこともあってフラフィックデザイナーとして活躍していた。その後、二十代半ばで母国に留学する。
そのインタビューの中で、国籍や人種問題を超えて親しくなる人がいても、いずれ離れていくことになることを明言していた。
おそらく、大学の寮で孤立した日々を過ごし、改めて国籍や人種問題を考えたのだと思う。楽しい留学生活のレポート記事というより、リアルで問題提起をしかけるような記事のテイストだった。記者のイチローの狙いはそこにあったのは間違いない。
しかし、その記事の反響は意外に少なかった。
残念なことだが、ダルの留学がその後の彼の暮らしに与えた影響ははかりしれない
勤勉でありつつ、非常におしゃべりな一面を持っていたが、周囲には好感を持たれるタイプ。気軽に映画やコンサートに誘っても付き合ってくれる。気のいい友人なのだが、その彼が自分のルーツに関しては「わだかまり」をもっていた。
持っていたとみるのは、私の視点だから正確ではない。
彼にとっては在日外国人でありつつ、両親の母国を知らないことに悩みがあったのだと思う。
在日外国人は珍しくないし、風貌は黒人だとしても日本生まれの日本育ちであればほぼ日本の生活様式は理解している。家庭での両親の教育方針にもよるが価値観は
大きく違わないように感じていた。
だからこそ、なんとなく交流がつづいていたのだ。
難読症だという理由ではすまない、
乖離が起きたこと・・・
ダリは多弁なのに、書籍を読まない。
ほぼ、すべてが伝聞情報だ。
ラジオをよく聞いているらしいことは
普段の会話からもよくわかる。
しかし、伝聞情報しかなく、「●●●は〜〜〜らしい」
となる。
二番煎じや孫引きのようや情報は、SNSであふれて返っており、
信頼に欠ける。
飛躍したケースだが、資本主義と共産主義の違いを語ろうとして、
「資本主義を押しつける気なのか?それらなら僕は話さないし聞きたくない」
と言い出したらどうだろう。自分はさんざん、それまで資本主義を養護、
または罵倒する言説を話し、それもネタもとは伝聞内容で、自分で確認したわけでもなかったはず。得心できる話を取り入れたに過ぎない。
どっちが正義だという話をしてはいないし、洗脳しようなんてこともない。
なのに、「聞きたくない」「(その話題は)やめてくれ」というのはコミュニケーションが成立しない。
あたりさわりのない天気の話をするために、居酒屋で一緒に飲むことはない。
ディベートをする訳でもなく、いろいろな事を忌憚なく話せる相手だと思うから話すのがコミュニケーションではないだろうか。
別に何かに対して反対意見だからとか、そういう狭い了見でこちらは話しているつもりなない。
Aという立場もあれば、Bという見地もあるよね・・・
そこを認めないのは、コミュニケーションが取れない関係だ。
だから、
もうダリとは話ができないのだと思った。
話ができない、コミュニケーションが取れない相手とは
会うことも意味がないからだ。
なにの、ダリはそれがわかっていないようだ。
これは、国籍や人種の壁じゃない。
相手の話に聞く耳を持とうとしなければ
会話も成り立たない。「聞きたくない」「聞かない」という態度をとられたら、
壁に向かって話しをするよりむなしい。
だから、連絡も取らない。
決して、ダリのことを差別したことはない。
たとえ知らない間に気に障る言動があったのかもしれないが・・・
何も理由も言わずに、話相手からかたくなにコミュニケーションを拒否された時の
衝撃をダリは想像したことがあるのだろうか?
国籍や人種問題を超えて親しくなる人がいても、いずれ離れていくことになることを明言していた。
イチローがダリにインタビューしたときに
放った言葉は、予言でもあったのだろう・・・
いや、離れていったのはダリ自身だ。
会話を拒絶して、裏付けのない伝聞情報の世界の話題で終始することに満足し、
「聞きたくない」と避けるのは、まるでカルト教団に洗脳された信者みたいなふるまいだった。
どこまで意識した発言だったかわからないが、
国籍や人種問題で日本人をシャットアウトしていたのは
ダリその本人だったのだろう・・・・
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