『毒親=大リーグ養成ギプス』と割り切ろうとしている件
元夫との諸問題から端を発した感情の大掃除をほぼ完了し、ようやく肩の力を抜けるようになってきた。今回のいざこざ以前にも私は何度も問題を引き起こしており、そのたびに『どうしてこうなった…』と頭を抱えてきた。原家族において疫病神そのものだったと思う。私が原家族の他構成員だとしても舌打ちしたくなるようなトラブルを次から次へと持ってきたのだ。ハラハラドキドキのエンターテイナーである(大迷惑極まりない)
ただ私は幼少時は『優等生』だったのだ。ほッ、本当なんだ!!マジで!!!!信じてほしい!!!!!学級委員長にも生徒会にも他薦で就いたくらいだぞぅ!!!(しょぼい自慢である)…たぶん…
中学生にはだいぶ『優等生』としては息切れを起こしつつも、何とか親が納得する程度の進学校へ入学し、親の期待にそれなりに応えようと頑張っていた。どこにでもいる真面目系クズとして教室の隅で綿ボコリにまみれていた。余談だが高校時分『足音を消す練習』にこっそり励むくらいには厨二病には罹患していた。(足を降ろすときは踵からソッといって、壁ぎりぎりを歩くと良いんだゾ。当時のネットにそう書いてあったんだゾ)
たがが外れたのは二十歳を過ぎたてからだ。強権を我がものとし、最終的には現人神として君臨した母が死んだのだ。母の存在は圧倒的だった。彼女は原家族内の圧倒的な戒律であり、彼女の発する言葉は経典そのものだった。母の敷いたレールを自らの意思で乗り込んだという体をし続ける限りささやかな生活は許されていた。だが神は死んだ。三日たっても復活することもなく容赦なく燃やされ骨壺に入れられ墓に入った。そりゃそうだ。母は神でもなんでもなく己と変わらぬちっぽけな人間でしかなかったんだから。
とはいえレールは途切れてしまった。ぼーっと突っ立ってれば続いているはずと妄信していたレールは突如としてなくなり、『もう大人なんだから自分でレールを敷かないとね』と人生の決定権が突然やってきた。怖かった。コマンド式JRPGに慣れまくっていたゲーマーがいきなりオープンワールドに放り込まれて『どうすりゃええねん!チュートリアルねぇぞ!!!』と喚くくらいにはビビっていた(ちなみに洋ゲーエアプ勢です。すんません)
そこから迷走に次ぐ迷走が始まった。元夫含め様々な種類のろくでなしに出会い(最早才能である)、ローリングストーンズも苦笑いするくらいには転職を繰り返し、ファッションもage嬢を目指したかと思いきや、ロリィタへ振り切ったり(ロリィタは良い、今でもクラロリを着たい)、エビちゃんOLになろうとしたり、『これも一つの経験じゃろ』とODしてみたり、ぼっちで泥酔したり、端的に言えばメンヘラそのものである。ただ悲しいかなメンヘラではあったものの顔面偏差値は著しく低かったため『理解ある彼くん』がボコボコ生えてくるような僥倖には恵まれず、世を呪いクリスマスを呪い、ありとあらゆるカップルに対して怨嗟の視線を向けるだけの特級呪物と化しただけだった。
そんなこんなで現在はシングルマザーだ。善良な市民からは『地獄の再生産をしないでね💦』と心配されることも多い。己の身のふりを間違えないよう手汗をかきかき手綱を握りしめている。とはいえ運よく、周囲の人々や縁に恵まれここまで生き延びてきた。その縁も今やほぼ切れているがおかげで生き延びてこれて非常に感謝している。
親に対する『よくも人の人生ナイトメアモードにしやがったな、人生返せや』という怨みは今後もほんのり抱えるだろう。ただ、どんなに喚いても嘆いても両親が心を入れ換えるなんてことはありえない、という諦めの境地に至れてずいぶんと気持ちが楽になった。一生懸命愛情深い神様を演じていたが、両親も私と同じどうしようもない人間であり、人を愛する能力は備わっていなかった。気づくのに四十年近く費やしてしまったが、ここ数年喚き散らかしたおかげで『家族愛』『親子愛』という憑き物を落とすことができた。自己保身に走る父といつまでも可愛そうな女の子で居続けたかった母。そんな二人に鍛えられたおかげで図らずも家族や親子をよく知ろうともがくことができた。そう思うと私にとっての両親は『大リーグ養成ギプス』だったんかもなぁ、と納得し始めている。(いらんかったけどな!!!!!!!!)お父さん、お母さん、本当に今までありがとうございました。ほな、サイナラ。
追記:
思い返せば母の教育方針が『なんjのルソー』考察そのものでした。ワロスwwwwwwwwワロス…
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