博士がゆく 第45話「大学院に誘われました③」
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それでは本編をどうぞ。
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(前回のつづきから)
「なんとなく進学したらダメな理由があるのか?」
「もちろん。それはね、自分に合った研究室を見つけるためだよ」
「自分に合った研究室か…」
「大学院修了後に就職したいのに、就活の時間をとらせてくれない研究室に行っては本末転倒だし、高いレベルの研究をしたいのにレベルの低い研究しかしていない研究室に行くのも時間のムダだ。前もって目的を明らかにしておけばそんなミスマッチを避けることができるとは思わないかい?それが、研究室を探す前に大学院進学の目的を明らかにする理由だよ」
当然だが、Googleはそんなこと教えてくれなかった。自分の場合はどうなのか。博士(ひろし)に思い当たる大学院進学の目的は1つだけだった。
「自分に研究の才能があるのか、自分がどこまでやれるのか試してみたい」
「だったらそれを実現できる研究室を探さなくちゃね」
「どうしたらいいんだ?」
「自分の才能を試したいのなら少なくとも自分より明らかにレベルの高い人たちと研究していかないといけないね。それなら、国際的にも競争力のある研究所か大学がいいんじゃないかな?あとは、指導教員とひろし君の相性だよね…。こればっかりは実際に会ってみないとわからないし、まずは研究室を探していこうか…」
ガチャッ。
学生室のドアノブを回す音がしたと同時に博士はラップトップに向かい、細胞くんは死んだふりを始めた。
「おお。ひろし。明日の準備か?」
指導教員だ。振り返る前に机の上に不審なものがないか確認する。細胞くんの死んだふりも完璧だ。これなら大丈夫だろう。
「はい。ちょっと今日中に済ませておきたいものがありまして」
「よくやってるな。そういえば学会の後、共同研究している先生と飲みに行ったんだが、えらくお前に興味を持っていたぞ。発表の後に質問してきた先生なんだが、覚えてないか?」
わすれるものか。質疑応答の最後の質問者だ。やけに深いことを聞いてきたと思ったら、あの人が先生の共同研究者だったのか。いや。待てよ…。
「もちろん覚えています。あの…。もしかしてあの先生って○○研究所でラボを持っている方でしたっけ?」
「そうだ。よく覚えていたな。最近有名雑誌に論文も掲載されてすごい調子いいみたいだぞ」
渡りに船とはこのことか!博士はさらに追及する。
「興味を持ってくれてるってことはもしかして大学院生募集してたりとかしてますかね?」
「多分そうだと思うが、聞いてみようか?」
「お願いします」
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「なんとなく進学したらダメな理由があるのか?」
「もちろん。それはね、自分に合った研究室を見つけるためだよ」
「自分に合った研究室か…」
「大学院修了後に就職したいのに、就活の時間をとらせてくれない研究室に行っては本末転倒だし、高いレベルの研究をしたいのにレベルの低い研究しかしていない研究室に行くのも時間のムダだ。前もって目的を明らかにしておけばそんなミスマッチを避けることができるとは思わないかい?それが、研究室を探す前に大学院進学の目的を明らかにする理由だよ」
当然だが、Googleはそんなこと教えてくれなかった。自分の場合はどうなのか。博士(ひろし)に思い当たる大学院進学の目的は1つだけだった。
「自分に研究の才能があるのか、自分がどこまでやれるのか試してみたい」
「だったらそれを実現できる研究室を探さなくちゃね」
「どうしたらいいんだ?」
「自分の才能を試したいのなら少なくとも自分より明らかにレベルの高い人たちと研究していかないといけないね。それなら、国際的にも競争力のある研究所か大学がいいんじゃないかな?あとは、指導教員とひろし君の相性だよね…。こればっかりは実際に会ってみないとわからないし、まずは研究室を探していこうか…」
ガチャッ。
学生室のドアノブを回す音がしたと同時に博士はラップトップに向かい、細胞くんは死んだふりを始めた。
「おお。ひろし。明日の準備か?」
指導教員だ。振り返る前に机の上に不審なものがないか確認する。細胞くんの死んだふりも完璧だ。これなら大丈夫だろう。
「はい。ちょっと今日中に済ませておきたいものがありまして」
「よくやってるな。そういえば学会の後、共同研究している先生と飲みに行ったんだが、えらくお前に興味を持っていたぞ。発表の後に質問してきた先生なんだが、覚えてないか?」
わすれるものか。質疑応答の最後の質問者だ。やけに深いことを聞いてきたと思ったら、あの人が先生の共同研究者だったのか。いや。待てよ…。
「もちろん覚えています。あの…。もしかしてあの先生って○○研究所でラボを持っている方でしたっけ?」
「そうだ。よく覚えていたな。最近有名雑誌に論文も掲載されてすごい調子いいみたいだぞ」
渡りに船とはこのことか!博士はさらに追及する。
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