日仏妊娠&出産比較記 番外編(病院食)
第一子は私立大の大学病院で産んだ。なのでエステとかあるような産院とは違う。食事も病院の食事って感じだった。が、とはいえそこは日本。映える食事ではないが、学校の給食のように栄養バランスはとてもよかった。そして私は妊娠高血圧症だったので、減塩食、さらに太ってはいけないので白米の量は160gといういわゆる制限食だった。それでも、味は合格点。退屈すぎる入院生活の中のオアシスである食事。毎食楽しみにするくらいのクオリティではあった。
しかーし、美食の国フランスの病院食は噂に聞いていた通り、おお、シンプルねって感じ。貧弱ではなかったし味も別に普通だったのだけど、病院食なのにバランスよくなさそうだけどいいのと。
入院日(帝王切開前日)夕食
クロックムッシュ、自家製ポタージュ(マッシュルーム)、レタスサラダ、プチパン、バナナ、ヨーグルト。
メニュー表みたいなのが配られるんだけどスープに関してはいつも「自家製ポタージュ」って書いてあるので中身は自分の舌で推測しなければいけない。
メインがクロックムッシュなのにパンがついてくるところは日本人の私には理解できない。ていうか病院食なのに野菜少なっ!バランスあまり考えられていない感。
2日目(帝王切開日)おやつ
11時過ぎに産んで14時半くらいに回復したから自分の部屋に戻ってきたら16時ごろ「おやついる?」と。朝食抜いてたから食べたいと思いお願いしたらこれ出てきた。スナックじゃねぇ!と思ったらどうやら通常配られるスナックにその日の昼食も加えて出してくれたらしい。
このスープはブイヨンスープらしい。パスタは味なし。魚には若干味あり。ってことで全部スープにぶっこんで食べた。。
「おやつ」は15時とか16時とかにその後も毎日提供された。この写真でいうとオレンジジュース、紅茶、ビスケット、マドレーヌが毎日のおやつ。
2日目(帝王切開日)夕食
主菜は味無しショートパスタ、チーズステーキ(steack du fromager)、茹でたほうれん草(味無し)。
自家製ポタージュは何の野菜だったか忘れてしまった。フランスの日常料理はあまり歯ごたえを重視していない気がする。義母、義祖父母宅などで食べるパスタ基本的になんか茹で過ぎだし、インゲン豆の茹でたのとかもくったくた。そしてこの病院のほうれん草もくったくた。食感大事よ!!
3日目朝食
入院3日目にして初の朝食。プチパン、クロワッサン、ジャム、バター、飲み物(ホットココア、コーヒー、紅茶から選ぶ)。
後々判明するが、朝食は毎日まっっっったく同じなんだけどこの日だけはなぜかクロワッサンがついていた、他の日は毎日プチパンのみだった。朝はしっかり食べたい派の私は、満腹感を稼ぐために毎日ホットココアを注文した。それでも足りないから午前中に面会に来てくれる夫に毎日パンなどの差し入れを頼んだ笑。
3日目昼食
骨付き鶏モモ肉、インゲン豆のバター蒸し煮、レンズ豆、プチパン、オレンジ、ヨーグルト。
またもやくたくたの豆。そしてインゲンあるのにレンズ豆もある、ダブル豆。でも今日は野菜が多めでなんか嬉しい。
3日目夕食
自家製ポタージュ(これまた何味だったかまた忘れてしまった)、アッシパルマンティエ(マッシュポテトと牛ひき肉。味は衣のないコロッケと考えると大体イメージ湧く)、レタスサラダ、プチパン、チーズ、イルフロッタント(カスタードクリームにメレンゲが浮いたもの、デザート)。
甘いものがそんなに得意ではない私はデザートは一口でギブアップしてしまった。出されたものは残さない主義なんだけどデザートは別。。。
4日目朝食
解説不要。いつもの。
4日目昼食
白いんげん豆と豚肉、ポワロ―&ゆで卵、プチパン、シュークリーム、ヨーグルト。
ビネグレットソースがかかったポワロ―がおいしかった!今日もシュークリームギブアップ。夫にあげた。
4日目夕食
自家製ポタージュ(たぶんかぼちゃだったと思う)、オムレツ、ズッキーニ蒸し煮、チーズ(コンテ)、プチパン、ヨーグルト。
軽めだった。チーズは、フランスではスーパーマーケットレベルのものだけど、日本人の私からしたら美味しい。
5日目朝食
説明不要。今日も足りない。
5日目昼食
牛肉ミートボール、バターパスタ、ソシソンセック(サラミのようでサラミではない)とソーセージ、プチパン、バナナ。
内容的に一番満足感高かったメニュー。ミートボール美味しかったし、なにより妊娠中食べられなかったソシソンセック(加熱殺菌処理されていないから)を食べれたのが嬉しい。
5日目夕食
自家製ポタージュ(たしかほうれん草だったような)、白身魚のムニエル、インゲン豆蒸し煮、プチパン、カマンベールチーズ、りんごのピュレ。
こんだけ緑に豆がどさっとあると、野菜食べたな、と一応思える。
6日目(退院日)朝食
安定のメンツでお見送りしてくれた。
ちなみに日本の大学病院でのお祝い膳
フランスではお祝い膳なんてものはもちろんなかった。過去の写真を見返していて、第一子を産んだ大学病院のお祝い膳の写真が出てきたので載せてみる。通常の食事は特に珍しくもなかったので写真が残ってない。
しゃれた産院とかのお祝い膳と比べたら大したことないかもしれない。でも茶わん蒸し、エビフライ、そしてチョコレートケーキなんて、入院生活で出てきたら心躍るよな。
シャバに出て最初の食事!
待ちに待った退院日の昼食、最初のシャバ飯は、同じ街に住む日本人のお友達が、私の妊娠中にオープンしたお寿司弁当屋さんのお寿司!この日を心待ちにしていた。
我が街に寿司屋や和食屋は多少あるがどれも経営もシェフも日本人ではない。
魚のクオリティは地域性もあり他の店と比べてそこまで大きな差はないと思うのだけど(でも厚みが絶妙でやはり美味しかった)、難しいのはシャリ。酢の加減がいいと思える酢飯に出会ったことなかったけどここのは私好みだった。大満足。
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