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資本市場をセルサイド、バイサイド、事業会社の視点から分析し続け、日本企業の成長を支えたい。志だけは永遠に高く!

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  • 勝手にアナリストレポート

    推奨のためのアナリストレポートではなく、その会社の今をきちんと理解するためのレポートを元アナリストとして書き記していければと思います。

  • IR背負い投げ

    世にIRを語る人は多いと思いますが、その中でセルサイド、バイサイド、IR責任者すべてをそれなりに経験してきたことをベースにIRを語っていきたいと思います

  • 旅日記

    国内外を飛び回ってきたので、その記憶の備忘録として残していこうと思います

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勝手にアナリストレポート Vol.1027:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額428億円)

アイスタイルの24/6期決算インプレッションは先日書きましたが、今回は会社の出店計画等を織り込んでの会社予想アップデートと今後何を見るべきかについてレポートにしてみました。 同社は2016年8月にかなりアグレッシブな中期計画を開示しました。しかし、コロナ禍の影響だけでなくグローバル戦略の見直し等もあって、しばらく潜っていました。24/6期の売上・利益は過去水準を上回り、今回発表した中期事業方針は再びファイティングポーズをしっかりと取ります!というメッセージだと私は理解していま

    • 勝手にアナリストレポート:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額790億円)

      継続的にレポートを書かせていただいているチェンジホールディングスが25年3月期1Q決算を発表しました。上期営業利益計画を3か月で達成しており、ポジティブな印象を持っています。持分適用会社となったディジタルグロースアカデミアの株式再評価益による押上効果が大きいため、人によっては一時的な利益嵩上げと受け止める方もいらっしゃるでしょう。一方、同社がM&Aを活用した成長戦略を標榜していることに鑑みれば、今回のアクションもきちんと評価できるのではないでしょうか。 これまでも何度となく伝

      • 勝手にアナリストレポート Vol.1025:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額319億円)

        少し間が空いてしまいました。世の中はお盆休みの人も多いと思いますが、株式市場では決算発表ウィークだったりします。昔は個人投資家がお盆休みのため板が薄いとか言われていましたが、今はあまり関係ないのでしょうか。 継続的にレポートを書かせていただいているアイスタイルが24年6月期通期決算を開示しましたので、いつものようにファーストインプレッションをお送りしたいと思います。今日の株価は大幅に上昇していますが、短期的に反応する内容と言うよりも、中期的に「ようやく」攻めに転じられるファン

        • 勝手にアナリストレポート Vol.1024:チェンジホールディングス(3962東証プライム 時価総額897億円)

          ふるさと納税制度ルール見直しの話が出て、チェンジホールディングスの株価が6月25日場中大きく動意づきました。この制度ルール見直しは毎年行われていることですが、今回はポイント付与けしからん!という内容だったことから、株価が大きく反応した形です。 皆さんの中にもふるさと納税を行っている方多いと思います。その際、各自治体を見るのは大変なので、ふるさとチョイスはじめ情報が集約されたプラットフォームを活用していることでしょう。最近はNTTドコモやJAlなどポイント経済圏を作ろうとしてい

        勝手にアナリストレポート Vol.1027:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額428億円)

        • 勝手にアナリストレポート:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額790億円)

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          勝手にアナリストレポート Vol.1023:日本動物高度医療センター(6039東証グロース 時価総額60億円)

          Vol.1016で取り上げた日本動物医療センターが3ヵ年の中期計画を発表しました。今回はそれについて取り上げてみたいと思います。2015年3月に新規上場した同社、出来高等をみるとまだまだ認知度は低い様子。ペット医療関連ではペット保険関連に一時期注目が集まりましたが、医療分野は同業がいないこともあり、なかなか脚光を浴びるタイミングがなかったように映ります。しかし、24年6月にペット医療領域で事業展開する企業が新規上場したこともあり、今後注目を浴びるようになるかも知れません。そも

          勝手にアナリストレポート Vol.1023:日本動物高度医療センター(6039東証グロース 時価総額60億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1022:チェンジホールディングス(3962東証プライム 時価総額893億円)

          業績予想付き第2弾はチェンジホールディングスです。5月に決算速報は書きましたが、今回は今後どう考えるかについて書き記してみました。 実際のアナリストレポートも決算発表日当日は速報という形でレポートを書き、後日きちんとアップデートすることが多いです。決算発表日に出すレポートは多くのブローカーで数行コメントに留まるケースが多いです。これには理由があり、決算発表ラッシュの時に長いレポートを書かれても困る(発行手続きやら英訳やら)からです。しかし、今のコンプライアンスではレポートで書

          勝手にアナリストレポート Vol.1022:チェンジホールディングス(3962東証プライム 時価総額893億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1021:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額369億円)

          今回はアイスタイルの3Q決算を受けて、今後どうみるべきかをレポートにしてみました。しかも、今回は業績予想付きです。 そして!今回から当該レポートがBloombergに掲載されるようになっています!パチパチ! これで全世界にいる日本株へ投資する人たちにリーチすることが可能になります。嬉しい限りです。 アイスタイル(3660)先行投資が照らす光の先の姿を見極めたい~24年6月期3Q決算からのインプリケーション <キーメッセージ> 24/6期4Qは投資先行となることから、市場の

          勝手にアナリストレポート Vol.1021:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額369億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1020:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額875億円)

          決算シーズンですので、勝手にレポートも連投です。1020号はチェンジホールディングス。同社ホームページのトップページには「日本を持続可能社会へ」。そうなんです。ふるさと納税だけの企業グループではないのです。 25年3月期は中期経営計画の最終年度。クレディスイスでカバレッジしていた時からアグレッシブすぎる中期計画と言っていましたが、今回ようやく減額修正されました。これぞ悪材料出尽くしですかね。 今回も速報版になります。 チェンジホールディングス(3962) 24年3月期決算

          勝手にアナリストレポート Vol.1020:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額875億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1019:ヌーラボ(5033 TSE-G 時価総額65億円)

          次なる勝手レポートはヌーラボ(5033)です。Backlogというプロダクトで有名な企業です。Backlog、馴染みない方も多いかもしれません。私も正直詳しくは存じ上げませんでした。理由は簡単。プロジェクト管理ツールというものを使う環境にいなかったから。WARCに来て、WBSやらガントチャートといった言葉に慣れていくと共に同社のサービスを認知した口です。 機関投資家と言われる方々は私と同様に馴染みがないように思います。正しい認知がされていない場合、バリュエーションは適正価値か

          勝手にアナリストレポート Vol.1019:ヌーラボ(5033 TSE-G 時価総額65億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1018:ナイル(5618 TSE-G 時価総額82億円)

          今朝は昨年末に上場したナイル(5618)の24年度1Q決算についてファーストインプレッションです。前1Qに特殊要因があったこともあり、見た目は良くありませんが、計画通りに進捗している印象です。短期的にはファンダメンタルズを反映しないケース多いので、そんな時も落ち着いて取り組みたいですね。 ナイル(5618) 24年12月期1Qファーストインプレッション 着実な歩み <キーポイント>  24年12月期1Q実績は通期会社計画に沿った着地。通期会社計画達成の蓋然性は引き続き

          勝手にアナリストレポート Vol.1018:ナイル(5618 TSE-G 時価総額82億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1017:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額430億円)

          今回はアイスタイルを取り上げてみました。前回に続き今回も決算速報形式です。故にディープな分析ではなく、今回の決算では何に着目すべきかを伝えるレポートになっています。 決算シーズン、機関投資家も連日何十社という企業の決算を追いかけます。夕方15時以降に開示された決算を分析して、翌営業日の寄り付きまでには投資判断(HOLDなのか、売るのか、買い増すのか、などなど)を下す必要があります。アナリストはその判断をファンドマネージャーに伝えなければなりません。実際には事前にある程度想定は

          勝手にアナリストレポート Vol.1017:アイスタイル(3660 TSE-P 時価総額430億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1016:日本動物高度医療センター(6039 TSE-G 時価総額58億円)

          今回の勝手にアナリストレポートでは日本動物高度医療センター(6039)を取り上げます。その名の通り小動物等の二次診療を提供している企業です。本社が二子新地にあるので、トップの写真(同社HPからのスクショ)も多摩川河川敷になっていますね。後方に楽天の本社が入っているビルが見えます。 ペット関連の上場企業というとペット保険を提供しているアニコムホールディングスあたりを思い浮かべる方も多いと思いますが、同社は動物病院の二次診療を提供している企業です。ペットの世界も人間同様高齢化(ペ

          勝手にアナリストレポート Vol.1016:日本動物高度医療センター(6039 TSE-G 時価総額58億円)

          アマゾンのふるさと納税事業参入に思うこと

          3月11日、アマゾンがふるさと納税プラットフォーム事業に参入するというニュースが流れ、チェンジホールディングスやアイモバイルなど既存プラットフォームを運営する企業の株価は大きく下げました。 まず最初に感じること。日本人は大手の参入、外資の参入に弱いということ。私が某ファッションEC運営会社にいる時も「アマゾンが参入したら君たちはあっという間に踏みつぶされる」「楽天が来たら叶わないでしょ(その時既に楽天はアパレルだけでなくファッション領域にも参入していたにも関わらず)」という

          アマゾンのふるさと納税事業参入に思うこと

          勝手にアナリストレポート Vol.1015:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,099億円)

          今回の勝手にアナリストレポートではチェンジホールディングス(3962)を取り上げます。どんな会社かご存じですか?まだまだ知っている方が少ないかもしれませんが、グループ企業がふるさと納税プラットフォーム最大手の「ふるさとチョイス」を運営していたり、ファミレスの配膳ロボットビジネスを展開していたり、今期はイー・ガーディアンを子会社化したり、意外に皆さんの回りに浸透していたりする企業です。 非常にユニークな会社ではあるのですが、ふるさと納税事業の収益インパクトが大きすぎて、株価はふ

          勝手にアナリストレポート Vol.1015:チェンジホールディングス(3962 TSE-P 時価総額1,099億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1014:ナイル(5618 TSE-G 時価総額102億円)

          遂に日経平均が史上最高値を更新しましたね。89年12月、私はまだ社会人デビューする前でしたが、国内証券への入社を90年4月に控え、多少の関心を持ちつつバブル景気に溺れていたことをふと思い出しました。ご承知の通り、入社してからは日経平均1万円割れまで一直線でしたが、当時は毎日のように某証券調査部が底打ち宣言を出し、高値更新にここまで時間がかかるとは誰も思っていなかったように思います。当時の私は兵隊でしたので、「意見はあらゆるノルマをクリアしてからしか言えない」状況に置かれ、日々

          勝手にアナリストレポート Vol.1014:ナイル(5618 TSE-G 時価総額102億円)

          勝手にアナリストレポート Vol.1013:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額375億円)

          12月期の通期決算開示も一段落でしょうか。投資家からは決算発表や説明会の開催時期分散を求められる一方、発行体も様々なルールの中で対応しているので中々じゃあもっと早く出しますね、もっと遅く出しましょうかね、といかないのが実態。集中してしまうと、どうしても人気・不人気が出てしまうので、発行体はアーカイブ対応、クイック&簡潔にメッセージを伝える工夫をしたいところですね。 今回はINFORICH(9338)を取り上げます。何度も取り上げている企業ですが、バッテリースタンドの設置がプ

          勝手にアナリストレポート Vol.1013:INFORICH(9338 TSE-G 時価総額375億円)