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【今さら聞けない】初心者のためのRare Sats


Bitcoin(ビットコイン)とは

まず、簡単にビットコイン(Bitcoin)について振り返りましょう。

※BitcoinやSatoshiについて既にご存知の方はスキップ下さい

ビットコインは、中央銀行や単一機関に依存しない、分散型のデジタル通貨です。2009年に発行されて以来、2024年1月の今でも、世界中で注目されている暗号資産です。

ビットコインの総数は有限で2100万枚で、採掘(マイニング)によって新たなビットコインが生み出されます。
(また、BitcoinはBTCと略されて説明されることが多いです)

Satoshi(サトシ)とは

「サトシ」(Satoshi)は、ビットコイン(Bitcoin)の最小単位です。1ビットコインは1億サトシに分割されます。

つまり、1BTC = 100,000,000satoshiです。

1satoshiは記載時点(2024年1月6日)で約0.06円です。
1円 = 15satoshiくらいです。

この単位は、ビットコインの創設者であるサトシ・ナカモトの名前にちなんで名付けられました。Satoshiはビットコイン取引の際に使用される非常に小さな金額を扱うために重要です。1万円札しかない世界よりも1円玉があった方がたまに便利な時ありますよね?似た様なことです。

Satoshiも省略されてsatsと表現されることが多いです。(1sats, 2satsなど)

Rare Satsとは

このSatoshiですが、一見どれも同じように見えるのですが、実はそうではありません。いくつかのSatoshiは他のSatoshiよりもレアなことがあるんです。それをレアなSatoshi、Rare Sats(Satoshi)と呼びます。

例えば、ビットコインが始めた世に出た2009年にマイニングされたことによって生まれたSatoshiや、ビットコインが初めて決済に使われた(パパジョーンズのピザの購入代金として、2010年の5月22日に利用されました)SatoshiはRare Satsとされています。

ちなみに購入代金は、ピザ2枚で10,000BTCです。これは今のビットコイン価格で考えると約$42,000 × 10,000 = $420,000,000となり、約600億円!となります。

この様な概念は、日本円の様な貨幣でもいわゆる「レアもの」とされているのに近いのかもしれません。

「ギザ十」と呼ばれる10円玉をご存じでしょうか?
側面がギザギザしていることで有名な、もう既に発行停止になっている比較的珍しい10円玉のことをそう呼びます。

硬貨の買取業者によれば、昭和26年(1951年)に製造された未使用品の相場は約6万円前後とのことです。1951〜1958年までは1万円以上で取引されるみたいですね。

10円玉だけではなく、1円玉、100円玉にも似たように昔に製造されていたものは硬貨自体に表現されている価値よりも高い価値があると見なされるみたいですね。(自分の祖父もこの様な硬貨のコレクターでしたので、一定の蒐集家がいるのでしょう)

ビットコインの話に戻ると、例に見るように、ビットコインも基本的には昔に生まれたSatoshiの方が価値が高いと見なされる傾向が強そうです。

Rare Satsのカテゴリー

Rare satsにはレアリティの様なものが有識者によって整理されています。
以下に代表的なレアリティを解説します。下に行けば行くほどレアです。

Common Sats

下に続くRare sats以外のsatoshiは基本的に全てCommonです。

Uncommon Sats

各新しいブロック内で最初にマイニングされるサトシ(satoshi)を指します。
ビットコインブロックチェーンでは、ブロックは約10分ごとにマイニングされ、複雑な数学的なパズルを解くことでトランザクションが検証・記録されます。各ブロックの最初のトランザクション(コインベーストランザクション)には、新たに生成されたビットコイン(ブロック報酬)が含まれ、このブロック報酬の一部が「Uncommon Sats」と呼ばれる最初のSatoshiになります。

「Uncommon」という表現が希少性を感じますが、実際には新しいブロックが作成されるたびに生み出されます。つまり、この最初のSatoshiは、新しいブロックがマイニングされるたびに必ず現れることを意味しており、その点で「非凡(uncommon)」とされているわけです。

Rare

ビットコインエコシステムで発生する難易度調整期間の開始時にマイニングされる最初のSatoshiを指しています。

先ほど10分ごとにマイニングされると言いましたが、ビットコインのマイニング速度は固定されておらず、約10分に1ブロックの一定の速度を維持するために調整する必要があります。この難易度調整はビットコインネットワークの重要な部分であり、ネットワークの負荷やマイニングパワーの変動に応じてマイニングの難易度を調整します。難易度調整が約2週間ごと、または2,016ブロックごとに行われます。

「Rare Sats」は、この難易度調整期間の始まりにマイニングされる最初のサトシを指します。難易度調整の時点で生成されるこのSatoshiは、ネットワークのダイナミックな変化への適応を象徴している様です。

Epic

ビットコインのマイニングとネットワークにおける重要なイベント、具体的には各半減期の最初のブロックにマイニングされる最初のSatoshiを指しています。ビットコインでは、約210,000ブロックごと、およそ4年に一度、半減期のイベントが発生します。このイベントで、その後新たに生成されるビットコインのブロック報酬が半減します。

半減期はビットコインの供給ダイナミクスと価格上昇の可能性に大きな影響を与えるため、「Epic Sats」はビットコインのマイニングの歴史において特別な地位を持ち、ビットコインの供給量が変化する重要な時点を象徴するサトシです。

Legendary

ビットコインネットワークの半減期と難易度調整が同時に起こる珍しい現象の際にマイニングされる最初のSatoshiのことを指します。つまり、先ほど挙げたEpic かつ RareなSatoshiです。

半減期と難易度調整の同時発生は6回の半減期ごとに発生します。つまりこのような融合は、およそ24年ごとに起こり、最初の融合は2032年頃に予想されています。

Mythic

ビットコインブロックチェーンの創始ブロック、いわゆる「ジェネシスブロック」内で生成された最初のSatoshiに帰属されています。ジェネシスブロックは、ビットコインブロックチェーンネットワークの基礎となる最初のブロックです。サトシ・ナカモトは、このブロックのトランザクションに、2008年の金融危機を連想させる新聞の見出しを参照するメッセージを埋め込みました。

ジェネシスブロック内の最初のSatoshiは、使われることがなく、入手不可能な状態であるという特徴があります。サトシ・ナカモトがジェネシスブロックの最初のブロックを使用不可に指定したことから、この「Mythic Sats」はビットコインの歴史において独特の位置を占めています。

Exotic

MythicまでのレアリティはRodamor Rarity Indexと呼ばれる分類方式によって定義されているものですが、その分類の他にコミュニティの間でユニークとされているSatoshiがExoticと呼ばれています。

  • Nakamoto sats:
    サトシ・ナカモトによってマイニングされ生まれたSatoshi

  • Pizza sats: 
    冒頭にも書きましたが、パパジョーンズで支払われたSatoshi

  • Block 9:
    2009年の1月、最初期にマイニングされた最初のブロックからマイニングされたSatoshi

  • Block 78:
    サトシ・ナカモト以外によって初めてマイニングされた最初のブロックからマイニングされたSatoshi

  • Vintage sats:
    ビットコインが始まってから最初の1,000ブロックまでに生み出されたSatoshi

Rare Satsの探し方

Rare Satsの買い方

Solanaブロックチェーンで有名なNFTマーケットプレイス「Magic Eden」では、BitcoinのNFTやRare satsのマーケットも展開しています。

下の画像の左側に先ほど紹介したレアリティが並んでいるのが確認できると思います。Uncommonだと$201くらいで販売されているようです。

https://magiceden.io/ordinals/marketplace/rare-sats

自分が持っているBTCにRare Satsがないか探す方法

自分が持っているBitcoinの中にRare Satsがないかを確認する方法もあります。ただ、Magic eden上で確認するには以下のウォレットを使用する必要があります。もしかしたらサイト外で確認する方法があるかもしれませんが、確認次第情報を更新しようと思います。

Magic edenではこの5つのウォレットが接続できる仕様になっているようです
残念ながら自分はRare Satsは持っていませんでした…

結論

以上の話を簡単にまとめると、

  1. Bitcoinの最小単位はSatoshi

  2. Rare satsはsatsの中でも特別な意味を持ったもの、特別なタイミングに関わっているSatoshiほどレアリティが高い

  3. Magic EdenでRare satsを取引したり、自分がRare Satsを持っているか確認することができる

もしかしたらあなたの持っているビットコインがRare Satsかも?



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