「今」よりも大事なもの。
ようやく「天職」に出会えました。
そう聞くこともありますが、
それは素晴らしいことだと思います。
でも…
あくまでも「今」そう思えているだけで
果たして10年後にも同じ仕事をして、
変わらず天職だと思っているでしょうか?
あ、別に天職だと思っていることを
悪く言いたいわけじゃないんです。
ちょっと冷静になって
広い視野で、
よ~く考えてみましょうねというだけなんです。
私の経験上でも
仕事人生のなかで天職だと思ったのは
5~6回はあるでしょうか?
そして今の仕事も天職だと思ってます。
でもそれが永遠だとは思いません。
いつ自分の考えが変わっても
おかしくないとすら考えています。
実はこれ、天職だけではなく、
この会社最高とか、
この上司ステキとか、
この組織は今までで最も良いとか、
そういう「全て」が幻想ではないかと
私は考えています。
いや、幻想なんて言うと
嫌な奴みたいな感じがしますかね。
であれば「プロセス」と言い換えてもいいです。
もう来年に引退しますとか、
これが最後の仕事ですというなら
天職を胸に抱えてゴールにたどり着けますので
それは幸せなことですよね。
でもね、長く生きているとわかりますが、
その天職、もしかしたら3年もしたら
違うと思っているかもしれませんよ。
最高の会社、
3年後には資金繰りが悪化して社長が一変、
とんでもないブラック企業になっているかもしれないし、
業績悪化でリストラをしているかもしれないし、
あっという間に倒産しているかもしれません。
ステキな上司、
優しいだけで実績が上がらず降格しているかもしれないし、
悪魔に魂を売って豹変しているかもしれないし、
その上司から退職勧奨されるかもしれません。
今までで最も良いと思っていた組織が
来年には最悪の組織と思っているかもしれませんね。
いや、それよりも自分自身がその会社を辞めて、
上司と喧嘩したり、
組織を振り回しているかもしれませんよ。
あんなに天職と思っていたのに
もうこんな仕事は2度としないと
怒り心頭になっている可能性もあるでしょう。
我ながら嫌なことを言ってるなと思いますけど、
現実的に充分にあり得ることではないでしょうか?
その時が来て
大きなショックを受けるよりも、
「今」は天職だね…と
かぎかっこを付けて考えておいたほうが
自分のためになるんじゃないかと思うんですよね。
それが冷静さであり、
賢明な姿勢であると思います。
社会や時代の変化は大きくて早いです。
一寸先は闇とも言えるかもしれません。
だから私はキャリアシーンでは
安易に答えを導き出すのではなく、
常に問い続けていくほうが良いと考えています。
天職が大嫌いになり、
最高の会社と揉めて辞めて、
ステキな上司と喧嘩別れして、
今までで最も良いと思った組織が
今までで最悪だと変わるかもしれない。
「今」で終わりじゃないんです。
過去の結果が「今」であり、
「今」が「未来」に繋がるのですよね。
過去に捉われて
いつまでも文句を言ってみたり、
今に捉われて
未来への準備を怠ったりするのは止めましょう。
「今」はあくまでもプロセスです。
天職のその先こそが大事なんですよ。
さあ、「未来」のために
どんな準備をしますか?
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