#夏野菜塗り絵コンテスト(結果発表2)
※最初に気弱な断りを入れますが、保存してるのを順不同で上げますが万が一抜けてる作品がありましたら「私の無いんだけど!」をやんわりとお伝えいただければ幸いです。
塗り絵にお名前(アカウント名)は入ってますが、今回は単純にイラストの感想だけ書いてみたいと思います。
今回一番ドギモ抜かれた作品。良い意味で反則(笑)
夏野菜塗り絵だっつってんのに、野菜に一切色を付けないマイウェイっぷりにさすがの一言です。
この方はプロなので僕がいろいろ言うのはおこがましいんですが、いっつも見ていて思うのは、光の使い方が凄いなって事。
光の当たり方、または当たらなさで、こんなにも立体的に説得力を持たせられるんだって知りました。
このイラストも実は光点が共通していて、宇宙に浮いてる二つの夏って感じも好きです。
あと実はどっかに極小の僕がいます(笑)
今回は参加者として描いて頂きました(と言うか引っ張り込みました)
元々この方のご提案がなければ、始まってすらいなかったこの企画。
全ての始まりであった、デジタルイラストの進化ぶりがさらに加速していた今回。
夏の夕暮れに、縁側に取り残されたような風鈴の風情が、イラストから漂う情緒と共に懐かしいような感情も揺り起こします。
余白は色だけなのに、情景をそれぞれに思い起こさせる一枚。
素晴らしい。
あ、今回はスーパーバイザーとして一票を投じていただきましたので、グランプリに関しては僕と共同責任と言うことでひとつよしなに。
考えてみればあってもおかしくないのに、僕の選択肢に全く微塵もなかった、画像とのコラボと言う手法。
見て最初に出た言葉は「マジか…」でした。
はっきりとクリアに塗られたイラスト(特に風鈴のガラス部分)と、これまたくっきりとした風景が全然バッティングせず、不思議に調和しています。
近所にありそうで、探してみたら多分ない誰にでも懐かしい風景。
一枚目の生け垣は葉っぱを揺らす風の音、二枚目の奥に見える校舎(のような建物)から聞こえるチャイムや子供の声。
それに答える風鈴の音が聞こえそうなイラストです。
なんだか貴重になってきた、完全手塗り。
ザ、塗り絵。
しかも見てください。
一見一色に塗られた様な背景の、カケアミのような緻密さ。
それが涼やかな着物の生地のようで、色味も相まって涼感がマシマシです。
勝手なイメージですが、紫の風避けの簾の内側に下げられた風鈴が、室内の電灯に照らされているような。
何だか色っぽい夜の風景と言えば、妄想が過ぎるでしょうか。
手作業の労力を忘れさせる完成度。
でも僕は忘れません「これ大変だったろうなあ」を。
ここで来ました、麦わら。
何でこんなに描き込んじゃったあの時のオレ、と色が入ると余計に思います。
細かいブロックに別れた絵は、全体としてのバランスがなかなか難しい(と思う)のですが、パッと見た時の違和感のなさ。
はじめからこういう配色だと決まってたかのようです。
特に個人的に好きなのはとうもろこしの色。
賑かさが溢れてて、野菜の絵なのに何だか楽しそうに見えます。
麦わらに巻かれたリボンの青が、グッと全体を引き締めているようです。
今回一番沢山の作品を作っていただいた方です。
それぞれに感想は勿論あるのですが、代表して一枚目のイラスト。
POP、とにかくPOP。
Twitterに上げていただいた時に、リツイートで「あられちゃんのような、初期の鳥山明さんみたい」と言ったかどうかは忘れましたが、このまんまTシャツにして海に向かいたいような陽気さ。
こういうのを目にした時に、「改変自由」にしてて良かったなあと強く思います。
元気をくれる絵って、あると僕は思うのですが狙って描いてもなかなかそうはならず。
なのでこのイラストからは、元気と若干のジェラシーを(笑)頂きました。
僕元々水彩画が好きで(描けるとは言ってない)良く見るんですが、だからなおのこと水彩で塗って貰ったのが嬉しくて。
だって大変じゃないですが水彩。
しかもこんなに細かいの。
僕だったらちょっと滲んだら多分諦めてます。
実際の夏野菜って割合色味がはっきりとしてるのが多いんですが、味わいは実は優しくて。
その優しさが全体に出ているような色使い。
乾燥でついた皺までもが、背景の一部の空のようです。美しい。
イメージです。勝手な。
しかしこれはもう、マドリード(ってスペインだっけ)の市場に並んだ夏野菜でしょう。
それぞれの野菜がはっきりと主張してるのに、それを掴んで抱いてまとめ上げた麦わらの赤。
どっこも行けないこのご時世に、一枚のイラストで、外国の賑かな喧騒をイメージさせてくれる事の有り難さと凄み。
完全に和風だった今回のお題がこうなるとは、予想もしていませんでした。
グラシアス、アミーゴです(あってますか)
余白問題を前回のnote(結果発表1)でごちゃごちゃ言いましたが(僕が)、余白を余白のままイラストの一部にしちゃった一枚。
着物の柄のような全体の色使いは、結構カラフルなのに、このイラストからは静けさを感じました。
そのピンと張った空気を揺らす、風鈴の小さくて高い音。
どこでもない場所に吊るされた、一個の風鈴の音は、だからどこまでも波打って響くようで。
街中で、海辺で、川原で、森の中で。
ふと、何かが聞こえたような気がして振り返る。
そんな風景が目に浮かんだ一枚です。
僕のイラストって結構平面と言うか、べたっとしてるのが多いのですが、それはあえてそういう風に描いているのであってと言うのは嘘でそうしか描けないからです。
ところが、この野菜の質感。
色合い次第で、ここまで出来るのだと教えてくれた一枚です。
真ん中上部のトマトなんて、多分気合いさえあれば掴めます。
とうもろこしと一番左のズッキーニなんてかぶり付けそうです(落ち着け)
麦わらの花を、三色塗り分けてくれたのも嬉しいところで。またリボンの青がそれをギュッとまとめてくれてます。
携帯のサイズで見たら、油絵にも見える一枚です。
※こちらの二枚は、僕のミスで左下のパンダを今更発見したので追って貼らせていただきました(すいません)
さあさあ、今回はかなり接戦でした。
惜しくもグランプリは逃しましたが、スタッフ含めた投票で惜しくも僅差で二位だったのがこちら
さらに今回のグランプリは──────!
こちら!
kumi nakajimaさんの「スペイン」です(そんなタイトルではない)
kumi nakajimaさんにはカネムマンソーセージセットをお送りいたします!
さて、今回で二回目となる「塗り絵コンテスト」
最初は「下絵だけ書けばよくてあとは皆さんが仕上げてくれるなんて楽ちんな」とちょっとだけ思ってたんです(ちょっとだけよ)
したら、とんでもない。
今まで考えもしなかった色使い、手法、考え方。
新しいものがこれでもかと出てきて、焦るやら嫉妬やら嫉妬やら(なんかジェラシーばっかだなオレ)
でも、負けてなるモノかという想いをはるかに超える楽しさを、毎回、一枚ごとに感じさせてもらってます。
間違いなく、この企画一番楽しんでるのは僕です。
今回も多数のご応募、またTwitterで見て頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
約束は怖くて今はしませんが、出来ましたら次は「秋野菜塗り絵コンテスト」でお会いしましょう。
グラシアス・アミーゴ(でホントにあってますか)