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GMAT = 英語力 × 論理的思考力 × 把握力

GMAT学習とは大きく分けて次の3つを向上させることではないかと考えております。​​

  1. 英語力

  2. 論理的思考力

  3. ​把握力​

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​​​​1. GMAT英語力 = 語彙 × 読解 × 表現

英語が母国語でも、職場の社内公用語でも、英語圏で暮らしていても、TOEFL/IELTSが高得点でもGMATが解けるとは限りません。GMATに必要な英語力とは「英語というツールをさらに高次元で扱えるかどうかが試されている」と考えると出題の意図が見えてきます。​

​Reading Comprehensionではパッセージに書いてある内容だけしか読み取れなければ、問題のうち半分も答えられないでしょう。一例として、パッセージの主題に関する問題は「結局何を言おうとしているのだろうか」、つまりは木を見て森を見ずになっていないか問われています。

Critical Reasoningでは英文を媒体として「ジグゾーパズルの最後のピースはどれか?」、もしくは詰め将棋のようにロジックを突き詰めて考えなくてはなりません。

Sentence Correctionにおいても、この文、文章が言いたいことを踏まえるとどの選択肢が相応しいのか?という視点が必要です。単なる文法の暗記ではなく英語表現がわかっていなければ太刀打ちできないのは明白です。

​GMAT VerbalはTOEFLに必要な英語力とは質的に違います。カウンセラーのように文章から心理や感情まで読み解いたり、弁護士のように明瞭で説得力のある論法を英語でできるかどうかなのだろうと思います。TOEFLが100以上であればクリアしていると考えておりますが、GMAT本番1週間前から頭は英語モードに切り換えておくことをお薦めいたします。

しかし、英語力が第一関門であるものの、これで終わりではありません。第二関門に論理的思考力が待ち構えています。

2. 論理的思考力

論理的思考力なしでケースメソッドに臨めば空振り三振

GMATはなぜこれほどまでに論理的思考力を問うのでしょうか。QuantitativeやData Insightsは言わずもがなですが、VerbalもCritical Reasoningを筆頭に論理的思考力なしに正答することは難しいです。Quantitativeが高得点ならばまず問題ないでしょう.

論理的思考力がケースメソッドに求められているからではないかと考えております。ケース教材にはストーリー、財務諸表や市場調査などデータやそのグラフが載っています。ストーリーやデータから登場人物や企業がどのような状況だったのか分析する肝が論理的思考力です。

また、ケースメソッドはディスカッションを通じて学ぶスタイルです。自分勝手にアイデアや意見を言うのではなく、ケースや教科書に基づいた発言でないと評価されません(← もちろん、自身の経験もアリです)。論理的思考力がなくては、ディスカッションにおいて効果的な主張や反論が難しいです。 ディスカッションが脱線したり空振りばかりになっては、学びが小さくなってしまう懸念があります。

英語力と論理的思考力を分けて、GMATを効率的に学習する

1.英語力 と 2.論理的思考力 のどちらに力を入れるべきかは、もしも英語ではなく日本語で出題されたとしたら正答できるか、を考えます。

​日本語でなら正答できるが自信があるがGMATは苦手 → 英語力を鍛えるべき

TOEFLが高得点、数学やIQテストが苦手 → 数学を勉強して、論理的思考力を鍛える

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3. 把握力=GMATをいかに理解しているか

「TOEFLスコアが100を超えている、Quantitative/Data Insightsも合格点にもかかわらずVerbalだけはどれだけ勉強してスコアがが伸びない」このような悩みを抱えている方は少なくありません。

把握力とは「GMATの問題パターンや問われていることを理解する速さ、また理解の深さ」です。GMATの問題パターンを理解していれば解答時間を短縮できます。GMAT学習、特にVerbal/Data Insights対策には英語力だけでなく把握力の養成も重要です。

​英語力と論理的思考力に続くVerbal攻略の1ピースに把握力を挙げます。GMATがよくわかっているか、それともあまり理解できていないかで相当の差が出ると考えております。

GMAT学習、特にVerbal対策の本丸は把握力の養成ではないかと考えております。スコアが上がらない原因を英語力と考えがちですが、把握力の不足も影響しているのではないかと考えております。

具体的には

1.出題パターン、特に問題文を把握
2.パッセージの中で必要な情報とその使われ方を把握
3.問われている論理、文章の構成を把握

のようなイメージです。

​これらの点について、最終目標は「本番で意識せずに自然と頭に入ってくる」状態になることです。Verbalは時間との勝負です、いかに時間をかけずに把握できるかにかかってきます。

​簡単レベルの問題で慣れてしまうことをお薦めしています。知っているではなく、慣れてしまうまで自分のものにできるかが肝心です。GMATに慣れておけば、標準/難関レベルは難しいけど解けるようになると考えています。

​時に「GMATは独特なルール」「GMATの中でのみ成立するルール」と言われることがあります。そうならばそのルールをしっかりと身に付けた方が有利です。

​把握力と「力」と書いていますが、鍛えるというよりも準備するに近いです。GMAT学習からやみくもを排除して、準備すれば把握力は身に付けられると考えております。



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