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ドラマチックを感じるくらし

2023年5月20日(土)

ここ数日暑い日が続き季節の変化に対応できないまま、だるおも~な起床となった。コマーシャルみたいなくるしい表情をうかべていたはず。そしてベッドで『死ぬまで生きる日記/土門蘭』を読んだりして感じていた重力をゆるやかにときはなち、調子をぼちぼち取り戻した。

昼すぎからzoomでコトゴトブックスさん主催の『古賀及子さん公開日記交換会』に参加する。25人の参加者の日記や手紙に、古賀さんがさらに合いの手の日記や返事をいれて、1つの文集をつくり、今日はその文集をもとに語らうというものだった。

2、3日前に、文集だけ配信されたが、あまりに内容がよすぎてその時点で気持ち高ぶった。さまざまな日記のフォームで書かれた断片的な出来事が連なった日記のはずなのに1つの大きな流れを感じた。
これはフィジカルで用意して当日楽しみたい!と意気込んで、冊子形式のデータにしてコンビニで出力する。両面設定がうまくいかず、ばらばらになる。こういう用意周到なおっちょこちょいは往々にしてある。
紙を切り分けても、どう入れ替えても、順番通りに最後まで並ぶことはなかった。結局ある程度の順序でメモパッドのようにめくるようにした。
さまざまな日記の思いは1つのフォーマットにおさまらなかったんだと自分にいいきかせる。

プチ情報:ネットプリントは1枚20円だが、メディア(USBメモリやSDカード)からのプリントは1枚10円でできるのでオトク


zoomの会もとてもたのしい時間だった。生産者から直々に、その日記を書くに到る日常・心境を聞くことができ、唸ることたびたびだった。
ほかの人の記憶がトリガーとなる、未来に向けた送り出しとしての日記、オールサビの日記、話すほどのことではないが書くほどではある、ことばがおいつかないスマホ入力は馬鹿になっちゃう・・・いろいろな知見と共感があった。
書いてみた側の感想としては、交換会、ということで相手がいると思うと、アウトプットが変わっていった気がする。この例えだとおもろいけど、ノイズになっちゃうかな~とか、適切な解像度をさぐるのが楽しかった。
古賀さんと書いた日記について語れてほくほくした。ここまで視聴者参加型のイベントははじめてだったので新鮮だった。地デジ創生期のdボタン誕生時によく聞いていた『双方向』という単語に秘められた思いをいまさら実感する。

終わったら夕方だったが、まだ日が差し込んでいて、梅雨もきていないのに夏を感じてしまった。

夜はテレビで新漫才賞レースの『THE SECOND』をみる。
結成16年以上の芸人たち×1ネタ6分のトーナメントという形がマッチしていて全部面白かった。囲碁将棋の2本目がめちゃくちゃ好みだった。緊張感があったけど東野さんとのやりとりでいい具合にほぐれていた。そして組み合わせの妙や接戦具合に白熱した。あまりに出来すぎていてヤラセだ〜といわないとやってられない程だった。

茶の間でドラマ以上にドラマチックを感じる一日だった。自分以外のエクストリームな体験を垣間見てしまうと、この感覚はフィクションかどうかは関係ないのかもしれない。むしろ現実の方が、自分のくらしの中で起きている分、ドラマチック度が高まる。
家にほぼいたのに充実感がある一日だった。

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