映画『プラットフォーム2』
人間の本性と現代社会の本質が凝縮した、究極の縦社会サバイバル。
謎の縦長空間に浮かぶ建物に収容された人々。
階層は333(!)もあり、各階層の定員は2名。つまり全員が生きていれば666人が収容されている事になる。
一日一回、テーブルに乗せられた大量の食べ物が上階から降りてくる。
基本的には人数分の食事が用意されてるんだが、中には調子こいて食べ過ぎるヤツもいる。
そうすると下の階まで食事が行き渡らないのよ。
自分がどの階層になるのかは、月に一度(月末)のランダムなシャッフルで決まる。
なおシャッフル中は特殊なガスで眠らされるため、その決定からは絶対に逃れられない。
感覚的に、100〜150階辺りが食事にありつけるか否かのボーダーライン。200階とかになってくると、もう100%食えないと思う。
果たして一ヶ月間、水だけで生き延びる事が出来るのか...。
もしくは同じ階のヤツをキルして...。
または、上の階でスーサイドしたヤツが運良く落っこちてくるのを待って...。
って、もう嫌な予感しかしないでしょ?
だって食わなきゃ生きていけないんだもん。
で、下層階でなんとかサバイブしたヤツが、翌月は運良く上層階になるじゃんか。
そうすると、ひもじい想いをした反動で、確実に爆食するのよね。
おまけに、自分に食事を回さなかったヤツらへの腹いせで、残飯に唾かけたり、放尿したりすんのよ。
ハッキリ言って地獄。地獄の無限ループ。
や、そんな事あるか〜い!笑。って人も多いと思うが、「たかが映画」と笑い飛ばせない程のリアリティが本作にはあんのよねぇ。
最近もちょっと地震を煽られただけで米の買い占めとか起きたじゃんか。いくら行儀がいいって言われてる日本人でも、非現実的な状況に置かれると本性が現れるもんすなぁ。
皆が適量を守れば皆に行き渡るのにねぇ。
映画でも現実でも関係なく。
さて、パート2と銘打った本作。
途中、見覚えのあるジジイが元気な状態で出て来てやっと気付いた。
あ、コレって、パート1の前日譚やん。
この頃はみんなに食べ物が行き渡るように、ある意味公平かつ厳格なルールが設けられてたようで。
が、厳格すぎるゆえ、それを守ろうとする側と破ろうとする側で対立が起きるんすな。
平和に生きるために殺し合うとか、本末転倒の極みよなぁ。
やれやれだけど、それもまた世の常。
つー事で、全体を通して宗教的、かつ意味不明な場面も多いシリーズだが、食い物を巡ってバトルロワイヤルする様子を観てるだけでシンプルに面白いし、人間としての自分を見つめ直す機会にもなるので、グロが苦手じゃない人にはオススメっす。
#theplatform2
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