この悲しみをどうすりゃいいの
寒いのが苦手なんです。
ただでさえ出不精なのに、冬は余計に家から出たくない。
これから3月の上旬くらいまで続く憂鬱な日々。
人間も冬眠が出来たらいいのに。
そんな心境なので、今回の内容はスゴくナーバスというか、極めてデリケートな内容になっている事をあらかじめお断りしておきます。
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「お腹が痛くなってから大を我慢できる時間」が、年齢を重ねるごとに短くなっているような気がします。
いや、「気がします」というか、確実に短くなっています。
若い頃は脳が「もう限界ッ」と判断してから、小一時間は我慢が出来ました。
腹痛なのにうっかり急行電車に乗ってしまい、終点まであと20分という状況下で、冷や汗だくだく&気絶しそうになりながらも、手の平にある腹痛に効くツボを押したり、愉快な事を想像したり、お気に入りの音楽を聴くなどして、迫り来る大の恐怖になんとか打ち勝ってきました。
そんな感じでワタシはいくつもの危機的状況を、天性の忍耐力と溢れるイマジネーションで乗り越えてきたんです。
しかし最近はどうでしょう。
「もう限界ッ!」と思ったその数分後には、確実に真の「限界」が訪れます。
先日もこんな事がありました。
近所の定食屋で夕食を済ませた後、コンビニで雑誌を立ち読みしてた時の出来事です。
(おや、なんだかお腹の調子がおかしいな。でも痛くはないし便意もない。まあ仮に催したとしても、いざとなったら家も近いし)
ワタシは雑誌を棚に戻し、今夜のスイーツを物色して、悠然とレジの列に並びました。
しかし事件はその時起きたのです。
突然、ハワイの穴場ビーチクラスのビッグウェーヴが、ワタシの繊細な腹を襲いました。
「ハウッ!」
あまりの急な出来事に一瞬我を忘れたワタシは、手にしていた「フルーツたっぷりゼリー」を放り出し、今すぐこの場から立ち去りたい衝動に駆られました。
(お、落ち着け...。これは所詮一過性のモノに過ぎない…。あと1人だ、あと1人…。目の前のオッサンの会計が済めばワタシの番...。時が来たらワタシは速やかにお代を払い「フルーツたっぷりゼリー」を紳士的に受け取って、爽やかに店を出ればいい...。
そして「今日も一日よく働いたなぁ」という晴れ晴れとした表情で家まで歩き、コーラを飲んだらゲップが出るのと同じくらい当たり前に、確実に、部屋のトイレで用を足せばいい...。
そう…、それだけの事…。何も慌てる事はない…)
だがしかし、こんな時に限ってレジが異常にもたつくもので。
滞っている公共料金の支払いかなんか知らんが、何やらオッサンと店員が軽く揉め始めたではないか。
(お、おい…、そんなのは後にしてくれ…。ワタシにはもう時間がない…。お前らのザレ事に付き合ってるヒマはないんだ…)
さらにこんな時に限って、誰もレジヘルプに入らないもので。
(お、おい...、そこのバイト...、メガネの女...。お、お前だ、気づくんだ、こっちを見ろ...。お、お願いだ、俺を見ろ...。
お、お前...。いつもムダにお惣菜の陳列場所をいじったりしているくせに、なんで今日に限ってスイーツコーナーにへばりついてんだ…。
レ、レジを見ろ...。レジで巻き起こっている現実を見ろ...。
と、とっとと...、隣の空いてるレジに入りやがれ...!)
そしてレジではオッサンがさらに駄々をこね、同時にワタシの「限界」は確実に迫りくる。
(な、なんてことだ…、悪夢だ…。いますぐにスイーツを棚に戻し帰宅しないとヤバい事になる...。
そんなの「大迷惑」どころの騒ぎじゃない…。
「大惨事」だ...。
ま、待て...。何を弱気になっているんだ...。
一度冷静になるんだ…。今までこんな修羅場、何度も乗り越えてきたじゃないか…。
こんなの屁でもない...。
というか、むしろ実…。
この「悲しみ実」をどうすりゃいいの...?
って、いかんいかん!大の事を考えるんじゃない…。
何か楽しい事を考えなくちゃいけないんだ…。このままいったらぶっ壊れるのは目に見えてる…。どこか優しい所へ行かなくちゃいけないんだ…。
3104丁目のダンスホールに足をむけろ…。
ありったけの紙を持って…。
何処かスカッとするような所へ…。
3104丁目のダンスホール…。
そこは、ウ◯コ…。
ち、違う...。
ウ◯コではなく、悪魔の匂いがプンプン漂ってるんだ…。
そこは、行き場のないウ◯コの溜まり場さ…。
ち、違う...。
3104丁目のダンスホール…。)
※ブランキーファンの方、すいません
お待たせ致しましたー。1点198円になりまーす。
店員がそう言うと同時に200円をトレイに置き、お釣り2円と「フルーツたっぷりゼリー」を半ば強引に奪い取り、店を後にしました。
コンビニから家まで徒歩1分。小走りで約40秒。
(よ、よし、このペースならきっと大丈夫…。イ、イケる…)
マンション到着。エントランスの重いドアを開た途端、思わず肛門が緩む。
あ、危なっ...!
なんとか堪え、エレベーターホールまで一直線。
だがしかし、こんな時に限ってエレベーターは最上階の14Fにいたりするもので。
(そ、そんなぁ…)
ここでとどめのビッグウェーヴ。
ハゥゥゥ…!
ンアッ、アッ…
ク、クッフゥゥ…
神…、
いや、
紙よ~!
エレベーターが到着。もはや勢いよく乗り込む余裕など無く、なるべく小股で、下半身に負担をかけないよう、ゆっくり慎重に、歩を進めました。
そう、誰も踊った事のないような、ワタシだけのダンスを、波打つ床に乗りながら…。
※度々ブランキーファンの方、すいません
エレベーター内の監視カメラに映ったワタシは、もはや完全にただのオカマちゃんだったと思います。
やがてエレベーターは12Fに到着。
歩きながらベルトを緩め、ファスターを開ける。
もし前から人が歩いて来たら、ワタシは確実に変態として認定された事でしょう。
遂に部屋が見えてきた...!
鍵を開け、勢いよくドアを開ける。
ドアが閉まりきる前にトイレにin。
座りながらジーンズを下ろし、便座に座る。
と、同時に、昇天しました...。
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イヤ、マジで危なかった...。
危うくマンション内で無差別ゲリ(ラ)活動を行うところだった...。
あと一分、いや、一秒遅かったら…。
考えるだけでゾッとします。
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長くやりましたが、要はなぜこのような事が起きるのかという話なんです。
忍耐力が低下してるんでしょうか。それとも「ウ◯コ我慢筋」が衰えてきてるのでしょうか。
精神面を鍛えればいいんでしょうか。筋トレはどの部分を重点的にやればいいんでしょうか。何から何までわかりません。
ところでこんな話を聞いた事はありませんか。
「空砲(屁)」を鳴らそうと下っ腹に力を入れたところ、誤って『実弾(ウ◯コ)』を発射してしまったと。
幸いな事に自分はまだその経験はありません。
しかし時間の問題のような気がします。なぜなら最近は「迫り来るモノ」が、果たして空砲なのか実弾なのかの判断すら付かなくなっているのです。
と、久々にクダラない日記を書こうと思ったところ、実際クダラないけど現実クダっているという、ややこしい事になりました。
そしてクダラない=大のネタが思い付くあたり、ワタシもまだまだ少年の心を忘れてないなと思いました。
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という事で、上記は今(2024年)から20年以上前に書いたmixiの日記であります。
相変わらずウ◯コ我慢筋は衰える一方です。
なんなら2、3回やらかしたというのはここだけの話にしておいてください。