僕にストーンズはわからない(そしてマニックスとの出合い直し)
ロックが不良(青春)の音楽というより(そんな時代がありました。昭和の発想でごめんなさい🙏)
カタワモノ(病んで屈折してる)の音楽だった私にとって
ストーンズよりビートルズ
クラッシュよりピストルズ
アナーキーよりスターリン
マニックスよりスウェード
なのだった。(完全に偏見です。ごめんなさい🙏)
ロック聴き始めたころからストーンズがわからないコンプレックスがちょっとあった。(でもブライアン・ジョーンズ期は好きになったんだよね)
それは音楽から観える匂いなのだから仕方ない(主観だけどね)
子供の頃、不良ってかウチら世代(昭和40年代生まれ)で言うツッパリとかヤンキーってのが苦手だったのだ
今思えば、体制に受け入れてもらえないで駄々こねて(結局は体制に吸い上げられたい)
幼稚な自己顕示欲を発散してるだけで内省が無い奴らに嫌悪してた(若かったのね)
青春の青臭いなんかその場限りて許されると思ってる無責任に甘んじた姿が嫌だったのだろう。
たのきんカット?聖子ちゃんカット?みんなしてたのが気持ち悪かった。
クラスで男は全員スポーツ刈りだ!
とか死んでもするか!(存在をかけて許せぬ)って中学生
健康過ぎて気が狂いそうな80年代
自動的(思い込み)に空気を吸って勝手に動いている内臓が理解出来ない。(何かが狂ったら止まるかもしれないじゃん!)
生きてるって気持ち悪い!
自分が自分でしかない気持ち悪さ。
人間のカタチってよくよく見ていると気持ち悪い…若いって気持ち悪い…(実際よく吐いてた)
カッコなんかつけようが無いくらいの気持ち悪さ
そんな事だからなにしてもぎこちない、スムーズに動けなくなる。
こんな人間が58(おとな)になるまで生きるなんてあの頃信じられなかった。(当時の友達にも、お前絶対、社会人になれないとか子供に言われる子供)
そんなまともに世界を受け入れられない子供にとってもっとシリアスな問題だったのだよ、この世は。(希望も絶望も相対的に判断できない子供でも感じる気持ち悪さ)
男らしさとか、男はこうあるべきとかそんな社会理念がまだまだ息づいていた昭和も終わろうとしていた時代
そこから最も遠くに居た私の様なものは「女の腐った奴」などと罵られた時代
不良とも青春ともスポーツとも漢ともどうにも交われない私がデヴィッド・ボウイに代表される様な音楽に強烈なシンパシー(今まで無かったもう一つの選択出来る世界が突然現れた)を抱くのは魂が渇望したものだったのだ
はなしは元に戻りますが
そんな勝手なイメージを持って嫌っていたバンドでも突然、
『大嫌いが大好き❤』に変わってしまうような事が起きてしまうんだから(生きてて良かったと思える瞬間)何にもわかってないのよ(スコトーマ)私。
マニックスも4REAL事件とかデビュー当時の青臭さがイヤで遠ざけていた。
それはアルバム「LIFEBLOOD」で終わってしまった。(長過ぎる)
テレビの音楽番組で自分達が影響された音楽に対してオリジナルへの深い愛情とそれを受け継ぐ強固な意志。
臆面もなく好きなバンドや曲について語るバンドのフロントマン(ジェームスディーン・ブラッドフィールド)
番組の隙間に流れる聴いたこともない印象的な曲のイントロに天使の矢で射抜かれた衝撃。
今はなきzepp Tokyoでのライフブラッドツアーにも駆けつけた。
そこから旧譜を漁り、長年聴き逃していた後悔を遥かに上廻る時空を超えた嬉々とした出逢いが続く
そんなことが起きてしまうんだから
いつストーンズやクラッシュ(それぞれ好きな曲はあるけど)にハマるかも分からない、「嫌い」ってより「空白」の方が近いのだろうか?
予期せぬ事が起きる、見えなかった世界が見えてくる、
その出逢いがカミナリに打たれる様に突然降りて来る。
音楽を聴き続けて来て最高の瞬間だよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?