パタヤ・ウタパオ空港がタイ首都圏第三国際空港に変貌
パタヤに至近のウタパオ国際空港がタイを代表する国際ハブターミナルに変貌!
パタヤ・ウタパオ国際空港は、ラヨーン県バーンチャン地区のプラ地区にあり、面積は約 1,040 ヘクタール (6,500 ライ、2,570 エーカー)です。空港は、パタヤ、チョンブリから約30kmの位置にあります。軍用の空港ではありますが国際線が就航可能な旅客ターミナルを備えており、いま現在も近距離路線を中心に国際旅客便が就航しています。
現在、ウタパオ国際空港は、約2900億バーツ(約90億ドル)の投資を受け、アジア地域でも有数の国際ハブ空港の一つとなる大規模なアップグレードプロジェクトを進めています。
ドンムアン国際空港とスワンナプーム国際空港が飽和状態にあり、拡張余地も限られていることから、高速鉄道で3空港をつなぎ、旅客輸送の役割を果たすと同時に、タイの重要な航空ハブとしての経済成長を促す計画です。
ウタパオ国際空港拡張プロジェクトの主な内容
バンコク第3の国際空港として機能
高速鉄道でドンムアン国際空港とスワンナプーム国際空港と接続
旅客ターミナルビル、ロジスティクス・貨物複合施設、地上交通センター、貨物村・自由貿易区、商業センターなどを建設
第2滑走路を建設
東部空港都市を開発
MROセンター、航空訓練センター、発電所、水処理施設などの付帯施設を建設
ハイブリッド電力生産システムとスマートエネルギーストレージシステムを導入
持続可能な交通手段の利用を促進
今回の開発プロジェクトは2024年に第1フェーズ、2030年に第2フェーズ、その後に続きます。ウタパオ空港再開発プロジェクトにより、空港は旅客機および貨物機の両方を扱えるようになります。
2024年に完成する第1段階では、157,000m²の旅客ターミナルビル、商業スペース、駐車場、60機の駐機場、バスターミナル等のち場交通ハブセンターが設置され、年間1590万人の旅客を収容できる予定です。
年間1590万人は、日本でいれば新千歳空港、福岡空港、大阪空港並の旅客数です。関西国際空港や中部国際空港をも上回る空港能力を有することになります。このインパクトがわかっていただけるでしょう。
ウタパオ国際空港は大規模かつ立派な経済拠点に!
旅客ターミナル、ロジスティクスおよび貨物複合施設、ターミナルビルと異なる交通手段と接続される30,000m²の地上交通センター、年間300万トンの貨物を処理できる470,000m²の貨物エリアおよび商業施設の建設が含まれます。
第2段階の開発では、16箇所の航空機駐機場と107,000m²の旅客ターミナルビルが追加されます。2030年までに完成予定で、この頃になると年間3000万人の旅客を収容できるようになります。この数字は、もはや成田国際空港を超えるレベルです。
第3段階では、さらに追加で34箇所の航空機駐機場が拡張されます。空港の旅客収容能力は6000万人と年間300万トンの貨物を処理できるようになりますので、東京国際空港(羽田)をも上回る拡張ということになります。
コンセプトはタイの文化を感じるおもてなし空港
微笑みの国タイらしく、旅客ターミナルビルは乗客を第一に考えた設計となっており、乗客がタイ旅行の出入り口として最高のおもてなしを受けるサービスや、タイ文化を感じられるリラックスした居心地の良い環境を作り出しています。
頭上の天窓を通して拡散する自然光、緑豊かな屋内の木々や植生、そしてリーズナブルな価格で美味しいタイ屋台料理が楽しめる活気に満ちた小売・飲食の提供が組み合わさり、タイ地元感のある快適さ、広々とした雰囲気が増幅されます。
空港は飛行機を利用する旅行者のニーズに応えるだけでなく、周辺住民にとっての壮大な観光スポットとしても機能します。現代的な住宅施設、ショッピング、オフィス、ギャラリー、様々な卸市場、ホテル、レストラン、歩行者専用道路等々、スマートかつコンパクトなコミュニティとして繁栄を極めます。
開発スケジュール
第1段階(2024年完成):旅客ターミナルビル追加、商業スペース、駐車場、60機の航空機駐機場、地上交通センター
第2段階(2030年完成):16機の航空機駐機場、旅客ターミナルビル拡張、自動歩行路
第3段階:旅客ターミナルの追加・拡張、34機の航空機駐機場
ウタパオ国際空港拡張プロジェクトは、タイ東部の経済発展を促進し、アジアの航空業界における重要な拠点となることが期待されています。
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