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50歳の洗礼

時は止まってくれない。
老いも若きも富豪も貧乏人も分け隔てなく歳をとる。
自分が50歳になるなんて昨日まで思ってもいなかった。ウソ、思ってだけど。

自身の誕生日に浮かれていいとは思う。
しかし、おじさんはどっしりと構えて、「生まれてからただ50年経っただけだろ」とすかしていたい。
内心はハピバ自分!という自分と、ぎょっ50!という自分がいる。
思い描いていた50歳とほど遠い。
このままの自分ででいいのか?いいわけないだろ。

誕生日だからと言って特別なことはしない。ようにしている。
いつもの週末のルーティン、大濠公園を5周し滝汗をかく。
帰宅後シャワーを浴びて体重を測るため、収納の下の棚から体重計を取り出そうとしたところ、腰に電撃的痛みが走る。
ヤバい、これがギックリ腰?
50になったからと言って早速来なくてもよくない?誕生日会しないし呼んでないよ。
瞬発的に体を一時停止し、ゆっくり体勢を戻す。
よかった、最後までギックリきってない。
あのままの勢いで腰を曲げていたら、完全にギックリきっていた。

これが50の洗礼?

痛みと違和感が残り、いつギックリしてもおかしくはないと自己判断したので、できるだけ腰に負担をかけないよう、歩く時は能のように、屈む時は垂直にかがむ。
週末にこなすべき家事をなんとかひと通り終えてベッドに横になる。この体勢が一番だ。自分へのご褒美を買いに出かけようかと思っていたがやめだ、やめだ。昼寝をキメるのだ。

見た目は実際より若く見えるほうだが、確実にガタがきている。
このカラダともう少し付き合っていかないといけない。
加齢に抗っていきたい。
鍛錬とメンテナンスが必要だ。

若くてピチピチしたおじさんでいるために。

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