PS5 pro 価格発表 PCとの比較

9/11 0時、PS5proの主なアップグレード内容と、主要地域の価格が発表された。
気になる値段は、119,980円(税込)。
しかもディスクドライブ、縦置きスタンドは別売り。
PS5の値上げ時に分かっていたことだが、もはや一切普及させる気はない価格だなあという感じ。

USドルは699なので、699が税抜だとすると、119980÷1.1÷699=156円/ドル
今は142円台だというのに未だに7月の為替並の価格設定。
PS5の値上げのときといい舐め腐ってますね。

youtubeのコメント欄では699ドルでも高い等騒いでいるが、正直アメリカ在住なのであれば(他のUSドル経済圏国家でないのであれば)、後述するスペックの増加を加味するとごく妥当な価格だと思います。
騒いでいいのは為替的に割を食うアメリカ以外の他の国でしょう。

個人的に一番呆れたところは、トレージをちゃっかり2TBにして、その代わりにディスクドライブを外しているところ。
つまり、「儲からないパッケージ版は買わなくていいから、増やしたストレージ分で、高い定価でダウンロードで買ってな^^」というソニー様からの有り難いメッセージでしょう。
ディスクドライブが必要な人が多いか、1→2TBのアップグレードが必要な人が多いか、考えるまでもないのにユーザーを無視したこの拝金主義にはいい加減うんざりしますね。

ただ、全体としてPS4の時と比較すると、ゲームに求められる処理能力は飛躍的に上昇してしまっているし、GPUの価格ももはや留まることを知らなくなってきてしまっているので、高画質なゲームそのものがどんどん金のかかるものになっていることは念頭に置かなければならないと思う。

既にリーク含めPCと比較できるだけの材料はあるのでしてみたいと思う。
PS5については既↓でしている。

Proの変更点

・45%のGPU性能アップ
そのまま

・レイトレーシング性能アップ
レイトレーシングはおそらくRDNA4の機能と同じものが搭載されるはず。
ソニー的には2-3倍のレイトレ性能らしい。
実際、RDNA3のレイトレ性能でさえ、RTX4000台と比べてとんでもなく悪いので、レイトレ60fpsを現実的に考えるのであればps5と比べて2-3倍は最低限と思う。

・PSSR(アップスケーリング技術)
PSSRについては、DLSSとFSRとの比較に尽きるので、実際に発売されてからDigital Foundry等が比較動画を出すのを待つしかない。
といっても、ソニー如きが天下のNVIDIAがこれまで積み上げてきた、GEFORCEを買う一番の理由であるDLSSの性能を超えられる理由はない。
DLSSと比べた時、FSRの処理は目に余る程度には悪いのと、後続であるはずのXeSS(intel)にすら劣る場面が多いことから、PSSRはFSRよりは良いものを出してくれるだろうというなんとなくの期待感があるが、実際FSRもそれなりに改善を続けてはきているので、果たしてPSSRがFSRすら超えられないというのは、普通に考えられる話である。
その場合、普通にFSRを適用すれば良かったものを、下手にPS5 pro enhanceをソニーが求めるせいで、FSRよりも悪いPSSRの処理(全体的な画質)でゲームをさせられる場合も考えられる。
いずれにしても、ここはかりは発売してからでないとわからないところではあるが、PCとの比較で言えば、DLSSより下なのは確定的だし、いままで発売されてきたPS5のゲームに適用されるのは、ソニーファーストパーティー製ゲームを除けばほんの僅かになるだろうということである。

PC構成例

ProのCPUはPS5にのっているRyzen 5 3600とほぼ同程度のものを10%程ブーストしただけの変更で留まっているので、比較にあたっての構成例は、以前PS5と比較したものからGPUと、SSDを2TBのものに変更するだけで足りる。

・一番Proに近いGPUはどれか
PS5との比較の時は、個人的にPCをせっかく組むのにFSRは使いたくないので、GEFORCEから4060を選んだが、今回もPSSRがDLSSに匹敵するものとして、(つまりProに最大限有利な条件で)GEFORCEの中から選びたい。

PS5と、4060を積んだPCで同じ設定にして比較した動画を見れば明らかなように、4060はPS5よりも上の性能である。
そして、Tom's hardwareのテストにおいて、4060は1440p ultra設定の比較的最近のゲームでの平均が61.2fps、4070は97.8fpsで、差は1.598倍。
PS5よりも少し上のGPUから更に1.6倍のGPUなので、明らかにProよりも上でおそらくProよりも1.15倍くらいフレームレートがでるGPUになると思う。
他に近しいGEFORCEがあればいいのだが、4060tiは下すぎるし、3080が安くなっていてくれればよかったが4070と1000円しか変わらず、3070tiはVRAMが8GBだしそもそもProよりも劣るというところで4070を選ぶことにする。

FSRとDLSSの差、またレイトレーシング性能のかなりの悪さを気にしないのであれば7700XTが最もPS5proに近く、価格も抑えられる選択肢になると思う。


計:171000円 
RX7700XTの場合:157000円  (9/11時点)

4070の場合51000円、7700XTの場合37000円の価格差。

Proより10%以上早く、DLSSを使える事に価値を見いだせるかどうか。
PS5とPCとの比較で、今回と同じく少し上のGPUを採用した場合で36000円の差なので、PS5proのほうがほんの少しはコスパがいいか、4070がProよりはだいぶ上の可能性が高いことを考慮すると、価格差/コスパとしてはPS5と同じ程度で、スペックが単純に高くなったものとしてみるのが妥当か。

そして、やはりこの価格帯になってくるとレイトレも現実的なFPSで使えることが多くなるのでその性能が死んでいるRADEONは安いとはいえ余り魅力的には映らないかなあ。
GPU単体でみればそれなりの価格差だが、全体で見ると小さく見えてしまうので、いちばん重要なところで妥協するだけの安さには見えてこない。

DDR4なのはDDR5との差が、RTX4090,14900Kで1080pでの差が3-4%程度でしかなく、1440p,4kではもっと差がないため、そこを気にしてMB,CPUまで変えるのはコストに見合わないから。

CPUヘビーのゲームでボトルネックを感じたくない場合や、1080p環境での高FPSが欲しいのであればCPUは5700X3Dあたりが妥当だろう。
それ以上は4070では過剰。

他、そもそもCS機とPCでの根本的なゲーム環境の違いなどは前の投稿でまとめています。






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