新劇場版エヴァ 碇シンジがピアノが上手い理由を考察
●はじめに
新劇場版:Qで落ち込んでいる碇シンジに対して、渚カヲルがピアノの連弾に誘います。ピアノに対して自信を持ってなさそうな碇シンジが、おぼつかない様子で渚カヲルに指示されるように弾き始めるのですが、モノの数秒で激ムズそうな曲を弾き始めます。
えっえっなんで?と思ったので考察していきます。
※エヴァンゲリオン新劇場版のネタバレを含んでいます。読むときは注意して下さい。
●.ピアノ習ってたんじゃないか?
めちゃくちゃ上手いので碇シンジはピアノを習っていたんじゃないかと言う説も有りますが、劇中で碇シンジがピアノを習っていたという確認はされていませんが、習っていないとも言えないのが事実です。でもそこに意味があるとは思えません。私はもっと意味のある事を伝える演出としての2人の連弾だと推察しています。
※アニメ版ではチェロを習っていた事実が有りますが新劇場版ではそのようなシーンは有りません。
●.連弾していた曲は?
劇中で演奏している曲は「Quatre mains」キャトルマンというエヴァンゲリオン新劇場版の為に作られたオリジナルとなっています。尚フランス語で「4本の手」という意味で、音楽用語では「4手連弾」という意味を表す。とニコニコ大百科に書いてありました。正にエヴァンゲリオン第13号機に乗る二人の為の布石になる曲ですよね?シンクロ率が上がりそうです。ただ楽譜らしき物がないのに、素人が聞いていても弾いたことが無い人が弾ける曲ではないと思われます。これがクラッシック等の有名な曲であれば、弾いたことがあるのかもしれないという考察もできますが、オリジナルの難しい曲をバリバリ弾くという事が違う意味での布石になっていると思います。
※せっかく「4手連弾」という2人合わせて4本の手という意味合いの強い曲の練習したのにシンジ1人で4本の腕を動かして2本の槍を抜いちゃう台無し感が有りますよね。
●.結論
ループする世界で2人で何度もこの曲を弾いていたから上手いと推察!
以前の記事を読んでもらえると更に理解は深まる部分はあるのですが、この世界はループしていて何度も碇シンジと渚カヲルは出会っています。分かりやすい所では、新劇場版シン・エヴァンゲリオンのアディショナルインパクトの際に下記のやり取りがあります。
碇シンジ「思い出したよ!何度もここに来て君と会ってる」
渚カヲル「生命の書に名をつらねているからね。何度も会うさ。僕は君だ、僕も君と同じなんだ。幸せにしたかったんだ」
劇中で渚カヲルは引き継いだ記憶を持ったまま目覚めている描写やそれを匂わせる発言を沢山しています。
※なんで最初から言わないのか?はシンジに「カヲルくんが何を言っているのか分からないよ!」とすぐ言われてしまうのが何度もループした可能性があってトラウマなんだろうか(笑)
ここで重要なのは渚カヲルではなく碇シンジが記憶を取り戻しているという事です。つまり記憶=経験となるので、何度(ループ)もここに来て君と会っていたように、既に何度(ループ)も二人でピアノの連弾をしたという事が推察できます。劇中のピアノの連弾の際には記憶が戻っていなかったが、ループする世界での記憶や経験が部分的に、この場合この曲のピアノの連弾をする能力限定で、無意識に取り戻していたと推察できます。渚カヲルはその事を経験して知っていた、碇シンジが無意識にこの曲を弾く能力を取り戻した経験をループしている世界で何度も経験していたのでピアノに誘ったのだと推察できます。第13号機に乗るための練習と落ち込んだ碇シンジを楽しませる事が100%できると確信というより確定だったということです。
何回ループした世界を経験したのか分からないですが、碇シンジがあれだけ上手いんだから相当な回数やり直してるという意味合いを持たせる演出になっていますよね。
※初号機の最初の搭乗の際のシンクロ率の高さもユイのおかげと、無意識な記憶と経験を少し取り戻した結果、、、の割には歩けずに転んだシンジくん(笑)ピアノみたいにもう少し練習したかったよね。
以上です。長文を読んでいただきありがとうございます。他にも興味が有りそうなら読んで下さい。