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今更ながら「Sailing!」が沁みすぎる話

先日「KING OF PRISM Dramatic PRISM.1」が公開され、見たことあるショーも多いはずなのに新規部分のとんでもない情報量
「これは、2016年にキンプリに初めて出会った時と同じ気持ち…!」と新鮮な気持ちでキンプリくんと日々を過ごしてます。

帰ってきてくれてありがとう、KING OF PRISM

キンプリと初めて出会ったのは8年前。最後に物語が動いたSSSに限定しても5年前。
それくらい経ってから改めて見ると、受け手である私の感性も変わっているのでまた当時とは違う感想を抱いたりもしてます。
特に鷹梁ミナトくんのショー…!

オタクからしたらミナトくんは一番星に決まってるだろ問題

SSSのミナトくんの話、正直ちょっと腑に落ちてなかった。

なんで親が才能ないとか言うの?どうして信じてあげないの?ていうか鷹梁ミナトくんを推してる人間からしたら君が一番星に決まってるじゃん?????ミナトくんが空を目指してるならオタクは応援したいじゃん???????

ってちょっと納得いってなかった。空の星になれないなら地上の星目指しなよみたいな代替案っぽさっていうか…空の星>地上の星みたいな言い方っていうか……そんな出来ないなんて言うなよ…って悔しさなのかな?を感じた。

今もミナトくんはずっと一番星を目指してた

でもミナトくんは何も諦めてなかったんだ…
と、5年越しぐらいに気づいた。お前何年キンプリ見てるんだよ、遅いよ。

さあ進もう風を受けて
目指すべき場所が僕にはある
諦めない
そう心に決めたから
もう迷わない

鷹梁ミナト マイソング「Sailing!」

これが全てじゃん……

今まで両親の言葉で地上の星に路線変更したんだと思ってた(し、それが悔しかった。ミナトくんが本当に行きたい場所を目指してほしい)んだけど、
むしろ「才能がないかもしれない。夢は叶わないかもしれない。それでも憧れだから空を目指す。」という結論に辿り着いた歌なのでは…!?と今更気づきました。

ミナトくんがこの結論に辿り着けたのも両親の「ここにはいつでも帰ってきていいから」だったり、シンちゃん達の「ミナトさんのカレーが食べたい(ヒロにはヒロの思い出があったが、シン達にとっての思い出はミナトくんという肯定)」という言葉たちによって
『帰れる場所、身を寄せて安らげる場所』=『港』の存在の意味を実感して、そういう存在がいることで安心して旅に出れると知ったからでは…!!?(だから自分もそういう存在になりたいと、名づけに強要されるのではなく自分の意思でなりたいと思った)と点と点がつながり、ようやく物語を読み解けた気がします。本当に今更。

前述の通り、両親の話にはそんなに納得してないんですが何はともあれ
「諦めない そう心に決めたから もう迷わない」と歌い、自己ベストを更新したというのが全てなんだなって…その決意の美しさよ…


「Sailing!」の歌詞が美しすぎる

『叶わないかもしれないけど憧れだから一番星を目指す歌』だと気付いてから「Sailing!」を聞くと、すべての歌詞がきらきらと輝いて見える。
全部全部いい歌詞なんですが、サビ以外(サビは殿堂入り)で特に好きなのが

ねえ僕のこの瞳
まだ輝いてるかな
前を向こう
夢に描いた
港を目指して

瞳さえ輝いてれば、希望さえあれば、まだまだずっと遠くを目指せる
みたいな歌詞がラスサビ前にあるの、良すぎませんか…?良すぎる。

一番を目指すこと以上に諦めずに長く続けることが大事だと、大人になると知ったりするじゃないですか?それを知ってる人間に「Sailing!」の歌詞は沁み過ぎる。

こういう物事の見方をできるようになったのも、SSS公開当時から色々とあり、なんやかんやで少しは大人になったからなのかもしれません。バイプリから10年弱経ってるんで、まぁ、もう立派なアラサーです。
あと、心身ともに崩して何もできない上手くいかない生きてる意味ね〜〜〜と参ってた時期があったので「それでも続ける」という決意が前以上に身近だったのも沁みた理由のひとつだったりするのかな、と。


新しい視点に出会わせてくれてありがとうキンドラ

受け手である自分の感性が変わったこと以上に、皆のバックボーンや各ストーリーとショーを切り離して見た事も、違った感想が生まれた要因なのかなと思います。

まだその話する?って感じなんですが両親の「地上の星でもいいと思うよ」の下りは言わなくていいじゃん?とやっぱり納得してない。

改めてSSS6話見直したら、ミナトも両親の言葉の段階では表情が何とも言えない感じで、その後シンからの連絡を見て涙してるんですね。
キンプラでヒロ様が聖の説得に全く心動いてなかった辺りを思い出しました。
10代の子供にとって、大人の言葉って正しいかもしれないけど全然響かなくて結局同級生の言動が一番心を動す。みたいな、身に覚えのある妙なリアルさがあるな…子供のときって大人の言うこと興味ないしそもそも聞かないし、結局理解できるの10年後だったりするもんな…

こういう「なんか納得できね〜」に捉われず、純粋にショーだけを見たことで新しい気づきを得られた気がします。
今までも好きだったキャラ達をもっと好きになれて嬉しかった。
ありがとう、KING OF PRISM Dramatic PRISM.1。
来週末も行きます。


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