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【実施報告】東京都立飛鳥高等学校定時制で進路の授業を実施しました。

NPO法人glolabは2021年の6月より、高等学校を中心に「Colorful進路支援プログラム」の提供を行っています。
3月18日に東京都立飛鳥高校定時制で進路の授業を実施しました。

目次

  1. 【概要】

  2. 都立飛鳥高校定時制について

  3. 授業の様子

  4. まとめ

1.【概要】

 ■ 日 時 : 2024年3月18日(月)
 ■ 形 式 : 対面
 ■ 参加人数: 20名
   ■ 内 容 : 外国にルーツを持つ社会人の講話とワーク

2.都立飛鳥高校定時制について

都立飛鳥高校定時制は、東京都北区にある定時制の高校で、外国にルーツを持つ生徒が多く在籍しています。日本語が母語ではない生徒にむけた「取出し授業」や、明海大学との連携による日本語講座など、きめ細やかな日本語指導が行われています。

3.授業の様子

進路を考えたり、進路選択をしたりするうえで、ロールモデルとの出会いはとても大切だと言われていますが、外国にルーツを持つ高校生には、なかなかロールモデルとの出会いがありません。
そこで、今回の授業では、glolabの理事の上村カルロスがどのようにライフストーリーと多様な進路選択をテーマに講話と生徒の皆さんとの対話を行いました。高校生と同じように親の都合で来日し、日本語習得に苦労した日々、高校進学での苦労、日本の縦社会を学んだ部活動など学校生活の話のあと、これまでのキャリア、職業選択について自身の体験談を紹介しました。ところどころ生徒に考えてほしい場面では、クイズをだしてグループで話し合ってもらいました。熱心にクイズの回答をポストイットに書き込んでいる様子が印象的でした。

高校卒業後はお金を稼ぐことを目的として工場で働き、その後日本語の上達を目指しホテルに勤務、さらに自分のルーツを活かして旅行会社に就職、という少しずつやりたいこと、できることがひろがっていく上村のライフストーリーは、進路選択のヒントがたくさんつまっています。
授業後のアンケートでは、「自分の好きなこととか得意なことをしってキャリアを選択することが大事です」「自分に自信をもたないとやりたいことはできません」「自分の国にいたらできなかったことも日本でできることもたくさんあることを知りました」など自分の言葉でたくさん感想を書いてくれました。参加した生徒のみなさん一人一人が進路を前向きにとらえ、学校生活を楽しんでほしいと願います。

4.まとめ

飛鳥高校定時制の2024年度の新入生の約3分の2が外国にルーツを持つ生徒とのことです。先生方も授業にたくさん参加してくださり、学校全体で外国にルーツを持つ生徒の進路支援をされていることに感銘を受けました。
Colorful進路支援プログラムは高等学校、中学校、支援団体等で実施可能です。学校の状況にあわせたプログラムのカスタマイズもしています、ご興味のある方はこちらよりお問い合わせください。

報告:柴山


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