見出し画像

【プロデューサーインタビュー】「スキルはもちろん人間的な成長まで目指したい」eスポーツキャンプが実現する可能性とは

eスポーツの総合商社 ウェルプレイド・ライゼストの広報 ウェル子です。

早速ですが連日ウェルプレイド・ライゼストのツイッターを賑わせていた泉佐野市主催の「eスポーツキャンプ」に、実はウェル子も現場参戦させていただきました!
(何気にウェル子にとって初めての出張かつ、行政の方々との一大プロジェクトということで緊張…!)

「eスポーツキャンプってなんですの?」という方向けに端的にお伝えすると、「高校生を対象に3泊4日で行った、タクティカルFPSゲーム”VALORANT”の強化合宿」です。

360度LEDモニターで囲まれたとんでもなく広い会場!
1チーム(5人)につき1人の専属トレーナーがつき、参加者をしっかり指導

嬉しいことに既に色んなメディアさんでレポート記事を取り上げていただいた本イベント。参加者以外の方もきっと想像以上に中身が濃いものだったのではないかと思います!

今回のウェル子のnoteではeスポーツキャンプの背景などにも触れながら、eスポーツキャンプのプロデューサーを務めた、ウェルプレイド・ライゼスト ずーサン(@wp_zoo)のインタビューも載せちゃいます!

■泉佐野市が”e スポーツ先進都市”を目指す背景

今年6月に発表された「e スポーツ先進都市・泉佐野市の確立を目指します」というニュース。

(泉佐野市は)関空を市域に抱えているんですが、どうしても泉佐野市が目的ではなくて通過されることが非常に多かった。交通の要所を強みとして目的地化できるのではないかということで、eスポーツ事業に取り組んだ次第です

泉佐野市 成長戦略室 井尻学さん

泉佐野市には国際線も発着する「関西空港」があるという好立地にもかかわらず、なかなか泉佐野市の中で留まってくれる人が少ない…!
eスポーツを通して沢山の人が泉佐野市に興味を持ってくれたり、遊びに来てくれる人を増やしたい、という思いから今回のプロジェクトが走り始めました。

そして下記にもある通り、これから先何年も凄い予算をかけて泉佐野市は「e スポーツ先進都市」を目指していく予定です。

泉佐野市のコンテンツ実証事業の採択を受けたことで、これ単発で終わりではなく、トータルで数億規模の予算を投入しながら、継続的に実施、規模の拡大を目指していく一大事業の幕開けでもある。

GAME Watchより

ウェルプレイド・ライゼストも自分たちが大会やイベントで培ったノウハウを活かしながら、他の強力な企業と一緒にそのミッションを実現するために動き始めました。

今回行われた「eスポーツキャンプ」はこのビッグプロジェクトの最初の企画であり、今後他のイベントを行っていく上でもかなり重要なもの。

その「eスポーツキャンプ」のプロデューサーをウェルプレイド・ライゼストのずーサンが務めました!

参加者限定の「eスポーツキャンプ」ユニフォームを着用!

そして、ずーサンに全てのイベント終了直後インタビューを実施。
この企画に至った裏側、今後挑戦したいことなどを聞いてきました!


ーノスタルジーな気持ちになる場所に泉佐野市を出来れば

ウェル子「なぜ今回”eスポーツキャンプ”の実施に至ったのか、背景を教えてください」

ずーサン「まず泉佐野市には”関係人口”を増やしたい、という思いがあったんです。”関係人口”は観光や定住でもない、仕事やその土地に何かしらの縁がある「地域と多様に関わる人たち」のことですね。

その”関係人口”をeスポーツで増やすにはどういう企画がいいだろう、と考えたときに、まず自分たち大人の原体験を遡ると、”旅行・合宿”などのワードが出てきたんです。

学生のときの旅行や合宿って、大人になっても憶えているもの。
一緒に行った友だちのことはもちろん、行った先の土地のことも憶えているし、久しぶりにそこに行ったら懐かしい。そんなノスタルジーな気持ちになる場所に泉佐野市を出来れば良いのではないか、と思ったんです。

そこで共通の趣味を持った同年代の子たちと同じ空間で4日間過ごし、体験したものは大人になってもきっと忘れないだろう、という考えから今回の「eスポーツキャンプ」が生まれたんです。

今回参加した高校生たちが今後テレビとかで「泉佐野市」の名前を耳にしたときに、「あの時eスポーツキャンプで行った場所だ!」って思い出せたら、そこでは既に泉佐野市と参加者の間でしっかり関係が築けていると言っても過言ではないと思うんですよね。

食事も大阪の専門学生が地元の食材を使って毎日作ってくれたもの!
さまざなところに参加者と泉佐野市が関係を築いていくためのパーツが隠れている

今回はVALORANTで高校生対象で実施したけど、多くの人から「eスポーツキャンプに参加してる高校生羨ましい」「自分の時代にもあったら…」という声も聞こえたので、中学生、大学生、親子など色んな形で実施したいな、と考えたりもしています。

ーイベントは”自分たちで作った”と思えればもっと楽しめる

ウェル子:今後eスポーツキャンプを通して挑戦してみたいことはありますか?

ずーサン「ここからは個人的に思うところなのであくまで構想段階なんですけど、”会場の設営から撤収までを合宿にする”というのはやってみたいな、と思っています。

完成されたものに参加するとどうしても「お客様」な感じが完全には拭えないかな、と。
それがいい場合もあるけど、キャンプで”自分たちが作ったご飯が美味しい”のと一緒で、イベントは”自分たちで作った”と思えればもっと楽しめると僕は考えています。

運営にはウェルプレイド・ライゼストスタッフ他、OCA⼤阪デザイン&テクノロジー専⾨学校の学生さんたちもサポートしてくれました!

参加者同士はもちろん、普段の生活ではあまり絡むことのない僕たちのような運営スタッフとも交流できる。
ゲームというひとつの目的で集まった学生が、普段は絡まない運営の大人たちと絡めるのは嬉しいし、この年齢を越えて共通の話題で楽しめるのは、ゲームの良い側面でもあると思います

何より運営の裏側を少し覗けることで社会勉強にもなるし、この側面は子どもを送り出す親御さんにもeスポーツキャンプに対して、よりポジティブな印象を与えることが出来るのではないかな、と。

あとは仕事内容を知ることで、将来的にeスポーツの仕事に興味を持ってくれる人が増えたらな、なんてことも少し考えたりしてました。笑」

ー場内の明るさからビジュアルまで、親御さんのことも考えて設計

ウェル子「先ほど親御さんの話が出ましたが、実際参加者の親御さんたちへの配慮ってかなり考えましたか?」

ずーサン「そこはとても気にしました!場内の明るさからビジュアルまで、親御さんのことも考えて設計しましたからね。

eスポーツっていうと暗くてサイバー感がある感じを想像する人が多いのではないでしょうか。それもかっこ良いけど、そのイメージが故に親御さんの理解が得づらい側面もありそうだな、と思って。

それなら白をベースに”青春”のイメージもある青を入れて爽やかにしよう!と思い、ウェルプレイド・ライゼストでデザイナーを務めるAkiの力を借りて今回のキービジュアルや参加者のユニフォームがデザインされました。

eスポーツキャンプのキービジュアル
よーく見ると盛り上がる人たちが周りを囲んでいる

白ベースにしただけで爽やかな印象になったし、ビジュアルってめちゃくちゃ大事だなと感じましたね。」

ー 人としてもレベルアップ出来る場所=eスポーツキャンプ

ウェル子:「次にeスポーツキャンプを開催するとしたら、どんなところに注力していきたいですか?」

ずーサン「少し抽象度の高い話になるんですけど、”eスポーツキャンプとしての価値を高めていきたい”という思いが今回のキャンプを通して、より強くなりました。」

ウェル子:「その”eスポーツキャンプとしての価値を高める”とは具体的にどういうことですかね???」

ずーサン「ゲームのスキル的な成長はもちろんして欲しいけど、自分的には人間的な成長をする場所、という意味でも価値を高めていきたいです。

例えば人と話すのが苦手な子が、eスポーツキャンプを通して他の参加者とコミュニケーションをとれるようになる、とかですね。
そういう「人としてもレベルアップ出来る場所=eスポーツキャンプ」に出来たら最高だと思いますし、目指しているのはそこです。

実際今回の参加者の中でもそういう”人としてのレベルアップ”が生まれたのであれば嬉しいし、その手ごたえはしっかり自分の中でありました。
もっと細かい運営面での改善はもちろん、ウェルプレイド・ライゼストとしてしっかり「e スポーツ先進都市・泉佐野市」の確立を目指して、泉佐野市をはじめ他の企業の方々と協力していきたいと思います。


以上、eスポーツキャンプ プロデューサーを務めたずーサンのインタビューでした!

「同じ好き」を持つ人たちと、ぎゅっと濃厚な時間を過ごした4日間は間違いなく参加者たちの思い出に深く刻まれたはず。

さらに3日目と4日目にゲストとして来てくれたOooDaさん、そしてZETA DIVISIONのVorzコーチ、hiroronn選手、yatsuka選手のインタビューも独占で行いました。

ゲスト4人から見た今回のeスポーツキャンプの印象、そしてプロを目指す高校生へ送る厳しくも熱いエールなど、ここでしか読めないインタビューとなっています!

■さいごに

ウェル子もキャンプ会場でチーム内で声をかけあう様子や、参加者の後ろから丁寧にアドバイスをするトレーナー、それを真剣に聞く参加者など、多くの場面ですごい熱量を感じました。

新型コロナの影響もあり新しい出会いは言うまでもなく、学校の友だちまでも満足に会えない日を多く過ごした高校生にとって、「同じ好き」を持つ人たちと集まれたことは一生の思い出になったはず…!

さらにウェルプレイド・ライゼストのメンバーも「eスポーツキャンプ」が終わったあとに感想をnoteで書いております!
今回インタビューをしたずーサンと、ウェルプレイド・ライゼスト代表 ぽれさんの記事も合わせて読むと、ウェルプレイド・ライゼストがどんな形で盛り上げていきたいかがよりハッキリと見えるはず。

ぜひ読んでみてください!

そして今回のeスポーツキャンプはゲームメディアだけでなく、テレビなど多くの場所で取り上げていただきました。
嬉しくて何度も読み返してはにやにやしてしまう…!

そんな気持ちを皆さまにお届けしたく、eスポーツキャンプ関連のニュースリンクもまとめたので、気になったのをぜひ読んでみてくださいね。
2日目にゲストとして来場したJasperさんや、MOTHER3さんの豪華インタビューもありますよ!

さらにeスポーツキャンプ後に行った、泉佐野市とウェルプレイド・ライゼストを含む4社合同で実施された記者会見の様子も!

ここまで読んでくれた皆さまありがとうございました!
「eスポーツキャンプ」をはじめ、新しい取り組みにウェルプレイド・ライゼストはこれからもどんどん挑戦していきます。

ウェル子