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7. 18歳の自分に勇気づけられた話.1


 ドイツでは雨の時期が過ぎ、EURO2024が開幕して、平日も夜はサッカーの試合で盛り上がっている。
日本は梅雨真っ只中というころで、自分はヨーロッパのカラッとした夏が好きだから、半袖でもジメッとした汗をかかずに過ごせるのがとても嬉しい🍃

「日記」

 ところで、みなさんは人生の中で「日記」というものを書いたことがあるだろうか。
恐らくNoteユーザーの皆さんならきっと。

 小学生の頃には誰もが、ジャポニカ学習帳なり何なりのノートに日記を書いて、担任の先生に提出するといったような宿題を、ちゃんと書いたり、あるいはサボったりしたんじゃないだろうか。

 自分も例外ではなく、中学生の時には毎年、年末になると近所の本屋さんやショッピングモールに行って、気に入ったデザインの手帳を見つけては買い、年始からしっかり書こうと意気込むけど、
新年から三日坊主で終わったり、続いても1ヶ月くらいで飽きてしまって、残りはひたすら白紙というような、そんな失敗を繰り返していた。

高校生の時、好きだった人

 突然だが、自分には高校の時に片想いしていた子がいた。
結論からいくと実らなかったが、高3の夏、その当時は大学受験も恋愛も、100%の自分でぶつかっていくために、自分を奮い立たせるためにと、よくスマホで日記を書いていた。

ただこういう日記というのは、18歳が若気の至りで書いたもので、今思い返すと恥ずかしくて、とても読み返せないまま6年も経ってしまっていた。
 
その子は、高校3年間同じ陸上部だった同級生。
部内ではまるで太陽のような存在で、普段からとっても明るく、決して弱音を吐かず、いつも前向きで、先輩からは信頼され、後輩からは慕われるような、自分にとってはまさに雲の上の存在だった。3年生になるまではどちらかというと、好意というよりはひたすら尊敬していた。

そしてターニングポイントとなる3年の夏、インターハイ前に1つ市内の競技大会があった。その子は朝から高熱を出してしまって、テントでダウンして小さくなっていた。

今まで見上げる存在だった人が、その時だけは対等で、むしろ小さく見えて、身体が動くままに、その子の横に座りに行ったのを覚えている。

その時がほんとに初めて、自分の気持ちを認めた瞬間だった。ピュアだなあ。

部活を引退してからも、ほんとは告白するつもりはほとんどなかった。でも夏休み前補習が終わると1ヶ月近く会えなくなる、
一生忘れることのない、18歳という青春の夏に何も出来なかった、大人になった時に大学受験を言い訳に、そんなことで後悔したくない、
そんな思いからだった。

お互い結論はそこで出さず、受験勉強が第一優先なのは分かっていたから、向こうからも受験が終わったら、ね。と言われて、自爆せずに済んだ。

大学受験と二刀流

 絶対に相手の受験勉強の邪魔はしない、それでいて最大限アピールしたい。どのように接したらいいのか何度も悩み、日記に書き込んだ。

お互い世界史文系の進路ということもあり、自ずと出た答えは、ひたすら勉強して、その子にも周りにもいい影響を与えて、高め合っていく。

今までは、その子に部活で何度も力をもらってきた、今度は自分が返していくターン、そんなところだった。

こういう時に好きな人からもらえる言葉っていうのは、18歳の自分にとって、超サイヤ人にでもなったかのような、無限のエネルギーが湧いてきて、
世界史や英語を筆頭に、自分の学力は留まることを知らず、伸びまくった。センター試験1年前はE判定だった第一志望が、秋前にはカンストしたかのようなA判定。今まで塾で枕にしていた山川の世界史の教科書は、気づいたら全てのページが頭にインプットされていた。


「俺次第で未来は変えられるんや。作っていくんや自分で。頑張っていこうや、俺! 頑張ろうぜ、俺❗️」


そんな言葉で締められていた告白当日の日記。

まるで18歳の自分に、再び背中を押され、勇気を分けてもらったような、身震いがした。

長くなりそうなので、続きは次回に。

ここで1曲

今夜のリクエストは DAOKO x 米津玄師で 『打上花火』です。

『打上花火』

この曲は、Z世代にはまさしく夏の代名詞といえるのではないだろうか。
2017年の8月にリリースされて、それこそ自分が高2だった時、部活帰り、塾終わり、夕暮れ時に河川敷で自転車を走らせながら、何度聞いたことだろう。

まあ結局その子と花火大会には行けなかったけど、告白しようと決めた時も、しばらく話せなくて尻込みしていた時も、迷った時はいつもこの曲が背中を押してくれていた。
そんな自分の青春を、代表する1曲。


ぜひ、聴いてみてね。

そして、今行動するか迷っている方がいれば、ここで1歩、踏み出してみてはいかがでしょうか。

それでは、また次回

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