【オススメ本】ニッポンでは「やめる勇気」が必要?〜『日本人は「やめる練習」がたりてない』
ツイッターで36000回以上もリツイートされたことがきっかけで書籍化された本を読みました。こちら、サラッと読めるけれど、考えさせられる一冊です。
著者の野本さんは、マレーシア在住7年超のフリーライターさんとのこと。よって、マレーシアと日本を比較して、その違いを考察して書かれていますが、今回の本で特にテーマになっているのはタイトルにもある、こちら。
多くの人は「辞める練習」が足りてない。自分の意思で転校したり、部活辞めたりした経験がない。「自分で辞めるとどーなるか」って経験してないから、会社だってそりゃ辞めるの怖いよね。マレーシア人は「学校合わないな」と転校する。それが小さい頃の「辞めて結果を引き受ける練習」になるんだな。
たしかに、日本では「やめる」ことってネガティブにとらえがちですよね。会社をやめる、学校をやめる、部活をやめる、、、なんでも同じですが。
私も1社目を辞める時は相当悩みましたし、辞めてはいけないんじゃないか?逃げじゃないか?って、武士のように悩みました。「武士のように」というのは例えですが、本当にそういう精神論が大きく関係していると感じます。
もっと遡れば、たしかにダンス部をやめる時もかなり悩んだし、ピアノをやめたのも後ろめたかったのを思い出します。そこに「続けることが善(もしくは、当たり前)」という価値観が見えますね。
でも、著者の野本さんが書いているように、やめたらいけないわけではなく、「自分でやめると決めて、辞めたあとの結果も自分で引き受ける」ならいいわけですよね。
必ずしも「やめる=逃げる」ではない。また新しいことを始めるためには「やめて余白を作る」ことも大切だし、やめるという選択肢もあることをフラットに捉えておきたいなと思います。特に、親になった今は、子どもに対して。「続ける」ことを強いるのではなく、「やめる」も良し、と言える親でありたいなと感じます。
むしろ、なんとか続けさせよう、、の攻防ではなく、なんでやめたいの?どんなことしたいの?それならどんな手がありそうかな、、?なんていう会話のキャッチボールをする親になりたいな、と思います。実際の我が子(4歳、1歳)に対してはこれからですが、ちゃんと彼らのことを見て、会話するように心掛けたいな、と。
皆さんもよかったら読んでみてください!感想をお聞きしたいです。