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空調万全という英王室のクローズド型最新馬車のが安全だったんじゃ?
天皇陛下の即位の一連の儀式で、雅子さまは『馬アレルギー』のため伊勢神宮内宮へ向かう儀装馬車に同乗できず、一人後続の自動車に乗られたことはうっすら覚えている人もいるようないないような。一部国民は、英王室でのパレードはどうするのだろう?と固唾を飲んで見守っていたわけだが、その結果はなんと、オープンの馬車にすっぽりマスクという一瞬「?」となる出で立ちで、あの場所でマスクはないんじゃないかとか、またそれを批判するなんてアレルギーに理解がない、雅子さまの決死の覚悟を理解しろ!なんて珍妙な記事がウェブメディアをにぎやかす。
雅子さまは本当に馬アレルギーなのか、それと関係各所の顔を潰さないためにマスクをせざるを得なかったのか──その答えはご本人のみぞ知るところであるが、今回の英王室のパレードに関しては、雅子さまが本当に馬アレルギーだとしたら、なぜ宮内庁はその選択をしたのだろうか?と解せない点がいくつかある。
英王室が国賓として迎え入れるゲストは年に一度
王室の「国賓」とは、英国が招待側(ホスト側)として行うのはわずか年に一度(稀に2度の年も)の英王室が対外的に行う最高格式のイベントで、そこでの公式写真は未来永劫と言ってもいいくらい世界中のメディアに出回り続ける。
ちなみにこちらは昨年、韓国の大統領夫妻が英王室を国賓で訪問した際のキャサリン妃だが、あまりに素敵だったこのドレス、どこかで見たことがある気がする人も多いのでは。
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そう、英国への国賓訪問とは、もはや英国と日本だけにとどまらない、世界中に流れるもの。そんな晴れ舞台にファッショニスタ雅子さまがマスクでほとんどお顔が見えない状況で登場したのだから、不思議すぎて倒れそうになった。
“皇后マサコは馬アレルギーだからきっとマスクをしているんでしょうね”と現地ニュースではアナウンサーが補足したが……
馬、240頭もいる場所で……?
というか馬数百頭に囲まれても布マスク一枚で乗り切れるのであれば、クローズドの馬車だったら、マスクは不要だったんじゃ……?なぜ、オープンの馬車×一人だけマスクという世界がいぶかしがる珍現象を免れなかったのだろう。
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クローズドの馬車の方が、慣例的な国賓への歓待である
「クローズドの馬車でマスクなしでは、ダメだったのか...?」と思ったのは、BBCで流れるニュースに出てくる英王室の国賓ゲストは、クローズドの馬車に乗っているような印象があったからだ。
そう思って少し探すと、探すも探すも出てくるのは見事なまでにことごとくクローズドの馬車の写真。それもそもはず、過去10年でオープン型の馬車に乗っていたのは、今回以外ではスペインの国賓訪問時だけだったからである。
【過去10年の英王室の国賓ラインナップ】(太字がオープン馬車)
・2023,韓国大統領夫妻
・2022,南アフリカ共和国、大統領夫妻
(2019-21は、コロナ禍で国交なし)
・2018, アメリカ合衆国、トランプ大統領夫妻
・2017,スペインのフィリペ国王・レティシア王妃
・2016,コロンビアの大統領夫妻
・2015,中国の習近平国家主席夫妻
・2015, メキシコの大統領夫妻
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(The Sun)
その時以外、中国の国家主席も、韓国の大統領夫妻も、みーんなクローズドの馬車!!!(1998年の平成の天皇皇后両陛下も)
この違いは一体なんなんだと、オープンの馬車の方がクローズよりも儀礼的にさらに高いということなのか?とリサーチするも、そうは一概にはいえなさそうであった。理由は、戴冠式というそれ以上にない日に用いる馬車2種類は、どちらもクローズドのタイプの馬車だからです。いや、すっごいキラッキラ(笑)
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代わりにわかったのは、今回用意されたのは、「国賓」の賓客に常々使われている馬車(the Diamond Jubilee stage coach: エアコンも使えて空調も万全にできるんだとか)というよりも、ロイヤルファミリーが代々結婚式のパレードの時に使うものだった、ということだった。そう、今回天皇陛下が乗ったものはチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚の時、そしてウィリアム王子とキャサリン妃の結婚の時に乗ったのと同じ“State Landau”とデイリーメールも報じている。
また、スペインの国王夫妻は、過去10年の国賓リストのなかで、おそらく英王室と一番親密なのだろうと推察される映像がふんだんにあったため、おそらく国賓のお客様という最高格式のなかにも例外的に家族同然の領域があり、それを与えられたのがスペインの王室と今回の天皇皇后陛下だったということなのじゃないかしら、などと思った。
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(これは別イベントの時)
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お、これ結構すごくないですか??? 過去10年間の国賓ゲストのなかでも、ロイヤルウエディングの時に使ってきた馬車を用意してもらった、なんて。
この辺りってメディアでもっと解説されても良かったんじゃないかしらと思うのだけれど(過去10年見てそこで調べるのやめたけど、もっとさかのぼれば、過去20年、いや30年でも……って記録は更新されるかもしれないし)、
仮に、雅子さまが本当に馬アレルギーで苦しんでいて、オープンの馬車の方が稀少性の高い歓待様式だとした場合、訪問側が、お気持ちは大変嬉しいけど、皇后にアレルギーがあるため馬車はクローズのもので充分でございますということは、変ではないと思うのですよね。
だって、「通常の国賓」ってそうなのですから。フェリペ国王とレティシア王妃が家族待遇だっただけで、丁重にもてなしてる国賓に対しては、いつもクローズドの馬車で歓待している。
というわけで、雅子さまが馬アレルギーか違うのかは迷宮的な謎だけれども、宮内庁の感覚も少し謎。
まあ、たとえ皇后さまをマスクで覆ってでも家族待遇である名誉を取るか。通常(通常といえど最高格式であることには代わりない)のクローズドの馬車を選び、主役は揃ってノーマスクか。の二択だったのかもしれないけれど。
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……本当に馬アレルギーならね。
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