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紀子さまは国民の気持をわかってない──『ヒーローズジャーニー』から考える、皇族の人望
“秋篠宮家はどうして学歴にそうもこだわるのだろう──”という2023年の記事がある(上皇陛下は潔く学習院を中退したのに!というちょっとおもろい対比つき)。「秋篠宮家」と書くが、どうみても子供のことに興味がなさそうな秋篠宮家の父はほぼ透明人間みたいだし、「紀子さまはなぜそうも学歴にこだわるのか?」という意味で、確かにそれは国民の所感なんじゃなかろうか。
私にはそこに、34年前にさかのぼる気持ちがあるように見える。紀子さんがご結婚された1990年、若い皇族の誕生にメディアは湧き、紀子ちゃん!紀子ちゃん!とスコート姿に鼻の下を伸ばしてくれるおじさんメディアにちやほやしてもらえたのもつかの間、その3年後、若き外交官だった雅子さまが皇太子と結婚したときのメディアの取り上げ方を、紀子さんはすごく羨ましかったのではないだろうか。
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まあ、それもそのはず、そのプロフィールはかわいらしいお嬢さんねとか半分バカにできる小動物的な可愛さとは対極。ハーバード卒の外交官にして、ファッションセンスも抜群!5ヶ国語を話すスーパーウーマン伝説と紀子さま愛読の女性誌には報じられ、ご成婚後すぐの晩餐会では露エリツィン大統領と米クリントン大統領に挟まれるも水を得た魚のように自然に振る舞い、輝きを放つ。その上、何度も皇太子のプロポーズを固辞した上に、「僕が一生かけて守る」と言われて頷いたとくれば、うん……。
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どちらも当時赤ん坊だった私はなーんも記憶がないのですが、最近当時の雑誌やムックを買ってみてみると、誌面に漂う空気は全然違うんだなと感じる。〇〇ちゃんなんて呼ばれている皇族リアルタイムでは記憶にないですが、紀子さまは「紀子ちゃん物語」などとキコちゃん呼びもわりと多いという驚きも。
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ところで、これはそんな雅子さまがご成婚後間もない晩餐会でデビューを飾った時の映像。(私はその頃の紀子さまもすごく綺麗と思うのだけど、この晩餐会では不思議なくらいの地味さで、存在感とは見た目の話ではないと思い知る)。
令和になってからというもの、「通訳なしで」という鉄板ワードを枕詞のようにニュースに繰り返させる秋篠宮家はどう考えても英語コンプレックスがあるように見えるのだが、その英語と学歴に対するコンプは紀子さまの根深い劣等感が生み出していると思うと、なんだか納得(するくらいこの晩餐会での地味さはあれである)。
そう、紀子さまは思ったのではないか? 国民って、わかりやすいものにこんなに反応するのね、と(実のところ、国民はハーバードや外交官という単語に直接的に沸いたわけではなく、それ以上に「目に見える品格」や溢れ出る魅力に熱狂していたという説はありますが……)。
だからこそ男児を産んだ時、決めたのではないか。自分の息子には日本最高の学歴の箔をつけさせなくては。なにせ将来の天皇なのですから!!!!
しかし、ここにひとつ誤算がある。人の気持ちがどう発生するか、である。
紀子さまはあまりに世間知らず
実のところ、金や権力で得たものと透けて見えてしまう権威には、尊敬は生まれない。それどころか、そのフィールドが親しみやすい(自分事として捉えやすい)存在であるほど、掻き立てられるのは忿怒の劣情(当たり前)。
東大進学の件に限らず、ここ数年間、「誰がどう見てもロイヤルパワーの上げ底がないとそうはならない」を秋篠宮家界隈ではよく見てきた気がするが、たとえば海外のロースクールへの留学というのは多くの日本人からは遠い話すぎるため、その妥当性というのは議論の俎上に上がりづらい。だって、ニューヨークの弁護士の試験?アメリカでだいぶ簡単なとこ選びましたね?なんて、知らない人が9割だから(アメリカでは州によって弁護士試験の難易度が異なる)。
元内親王の婚約者が進学したロースクールのコース(LL.M)は法曹向けのいわゆる応用コース(パラリーガルは不可)なのに、その通常要件(弁護士資格保有者 or 最低でも法学部卒)に該当もしないのに、そのスペシャライズドコースのなかでも例外的に優秀な若干名にしか与えられない、全額学費免除の奨学生として選ばれた???はて???(普通は、自国で弁護士として活躍してきたような人に与えられるんですよ・・・)というのは、少しの週刊誌が騒いでも、まあほとんどの人には、いうてピンと来ない。
そう、人は自分が現実感を持たないもの・現実的な判断基準を持ち合わせていないものに対して、さほどの感情が湧かないのだ。
が、しかし。「受験・就職・結婚」が三大宗教である国ニッポンで、偏差値で序列化されたものの頂点にある東大というのは、あまりにもわかりやすすぎる山である。そこに特権ルートで押し入って生まれる怨嗟の量って、マジで紀子さまは怖いもん知らずだな。
うーん、思うに紀子さまは、個人の成功体験として、皇族と結婚した瞬間に(つまり権威性を手に入れた瞬間に)、人生が変わった成功体験を持っているのだろう。
だから、箔・権威を手に入れれば、世界がひれ伏すと思っている。
そんなに甘くありません。
『人望』に必要なもの
ところで、創作理論の一つに、“英雄の旅”という言葉がある。世界中の神話や伝説を研究した学者が提唱した理論で、要はありとあらゆる求心力のある物語は、主人公が今いる世界からの旅立ちを決意し、違う世界に踏み入れ、苦悩し、やがてかつての自分からさらに大きくなって帰還するという要素から構成されていて、見る人は主人公が遭遇する苦悩や葛藤を見るからこそ、主人公を好きになっていく──という話である。
まあ、風の谷のナウシカも、もののけ姫のアシタカも、ロードオブザリングも、みんな天災のような出来事に翻弄されながらも運命に立ち向かい、成長しながら使命を果たしていく……的なね。
似たようなことをもう少し平易に言った言葉で(多分)、こういう言葉を聞いたことがある。
「小説は、どれだけ主人公を傷つけ、ボロボロにできるかが勝負」(傷つけば傷つくほどヒロインとしての輝きを増すから)。
ひぃぃぃぃぃ。って、どう感情をデザインするかをあまり作為的に考えるのは好きではないのだけど、しかし。待てよ。私は最近ふと、「ああ、そういう意味だったの……」と昔に聞いたその言葉がふとすっと理解できた気がしたのです。それを地でいくとはこういうことか、を見た気がしたときに。
……雅子さまではありませんか。
雅子さまと『ヒーローズ・ジャーニー』
ご成婚前、雅子さまは20代にして早くも総理大臣の通訳を務めるなど外務省でも将来を嘱望され、時代の最先端をゆくキャリアウーマンだった。外務省を辞めることは考えられないと皇太子のプロポーズを何度か固辞されたとされるも、最後は皇太子殿下の愛と誠実さを信じ、「今後は皇室という場所で自分を役立てたい」と人生を方向転換させることを決意。
でも、その先に待っていたものは……
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↓
現実:8年間、海外訪問*ゼロ。
えっ。。。だって、皇族の海外訪問って、ものすごく多いのですよ。海外との親交が深い高円宮家一つを取ってみても同時期も含め毎年に1〜2回は海外訪問をしているし、平成1年~8年に高円宮家両殿下で訪れた海外のみを数えても、22カ国。うち、海外訪問がゼロだった年は平成1年のみ(出典:高円宮妃久子著『宮さまとの思い出』)。上皇陛下も、即位後の平成の最初の10年間だけでも、13カ国以上をご訪問。もとい、もっと気軽に動けた皇太子時代は、天皇の名代として欧米14カ国を半年かけて歴訪。
ところで平成の両陛下は皇太子時代から皇室のグローバル化を強烈に推進した存在として『天皇とアメリカ』(吉見俊哉 / テッサ・モーリス・スズキ著)で総括されている(同書は共著だし経歴長いから略すけど、要は東大とオーストラリア国立大の教授の著書)。同書は昭和天皇が在位60年中たった2度しか海外訪問をされなかったというのに比べ、平成の両陛下は国際親善が皇族としての最重要な仕事だという認識にもとづいて自らコスモポリタンな振る舞いを積極的にしていった(&日本の右翼はそれを快く思っていない)と述べている。
それも、「そのうちほとんどが各国元首の来日に対する答礼、昭和天皇の名代という立場だった」と言われれば──皇太子殿下が外交官だった雅子さまに皇族としても国際親善はできるのではないかと言っても、それは独りよがりの考えやスタンドプレーなんかでは全然なかったということですね。それがこれまでの慣習やこれからの皇室の考えだと思えるものがあったからこそ、雅子さまもリアリティを持ってその言葉を受け止められたはずで。
それなのに──。
ご成婚後2年後の中東訪問を最後に、五輪が2周するもの時の流れの間、雅子さまは海外訪問ゼロ*(悲報)。これは本当に人格否定というか、アイデンティティを尊重することの真逆──と思いますね。だって、一般企業だって、5ヶ国語を流暢に話す外交官(総理大臣の通訳よ……)が転職してきてくれたら、彼女のアイデンティティや能力を活かせる、適応しやすい場所に配置しようって、ならん?海外営業とか海外事業部とか、なんらかの海外との隣接面があるところをお願いしようって、まともな上司や人事は思うと思うのですわ。当人と、会社の双方の利益の最大化を思うなら。百万歩譲って、「いや、うちの会社にはそもそもそんな仕事ないんで」っていうならしょうがないですよ。でも、そうじゃないんだから。
ちなみに、お里帰りも、その間、なんと8年間ものあいだ、なし……
かなしく美しい、という言葉で思い浮かべる筆頭はダイアナ元妃なんですけど、ダイアナ妃はドキュメンタリーの中で、「人格を解体するに最も効果的な方法は、孤立させること」という深い吐露の言葉を残しているんですね。
孤立させること……。
ちなみのちなみに民間から皇室に嫁いだ初のお妃としてご苦労が多かったと合唱される美智子さまは、嫁いで30年間、2年に1回くらいしか、お里帰りをされなかったそう。
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「国家的マタハラ」……だけではないよね
これもよく知られた記事ですが……
でも……“国家的マタハラ”って、半分言い得ていて、まだ半分って気がする。決して、「男産め攻撃」だけが辛かったんじゃないはず。
同じ「お世継ぎ!お世継ぎ!お世継ぎ!」コールを浴びたって、もし自分の存在意義はそれ以外にもあると自然に感じられる環境だったら、まだ客観的な心を保ちやすいと思うの。だいたい皇室には、その当時でもう30年も男児が生まれていなかったわけで(悠仁親王はその後41年ぶりの男児)。寛仁親王家は二児に恵まれるも、女子ふたり。続く高円宮家も三児に恵まれるも、同様。秋篠宮家も女の子だけ。上皇陛下(平成の天皇陛下)の弟宮である常陸宮殿下・華子妃殿下夫妻は、お子様には恵まれなかった。と普通に考えて、産んでる人だってなぜか女の子が多く、素晴らしい皇族の先輩にも子供を産まなかった人もいて……と思えれば、「これは決して私たち夫婦だけの問題ではない(誰もできなかったことが今日につながっているのだから。それにしても、早く皇室規範の改正をしてくださらないかしら(そうしたら皇位継承者だらけである)」くらいのある種の開き直りをどこかで持てるんじゃないか……と思うんですが、それ「を」国民は待っている、それしか待っていない、と思わされる環境を作り上げられることは、痛みの深度が違う気が。自己免疫が弱ってる時の侵入ウイルスのが応えますから……
それも流産すれば新聞にすっぱ抜かれて全国紙の一面に載り、
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その年のお誕生日会見(12月)では「昨年末には残念な出来事(※流産を指す)がありました。これまでのお気持ちをお聞かせください」って聞かれるんですよ。。。
ちなみに雅子さまの回答はこちら。(文書回答じゃないよ……対面で答えてるんだよ……)
国民の皆さんの期待もある中で,昨年の暮れの結果は私も残念に思っております。そしてまた同時に,非常に早い段階から報道が過熱してしまったということについて,正直申しまして戸惑いを覚えたことも事実でございます。その間,皇太子殿下には常に深い思いやりをもって私を包み支えてくださいました。また,両陛下にもこれまでずっといつも変わらず温かく支えお励ましいただきましたことを心より感謝申し上げております。お陰様でお医者様方に大変良くしていただきまして順調に快復することができましたことを深く感謝しております。そしてまた,国民の皆様からも大勢お便りを頂きましたり,温かい励ましを頂きましたことも忘れられない事でございます。どれほど多くの方々の善意に支えられて自分があるのかということを身にしみて感じました。国民の皆さんの温かいお気持ちにこの場をお借りして深くお礼を申し上げたいと思います。
ちなみに流産した父親の気持ちも、誕生日会見で聞かれるらしい。
──「去年の末,妃殿下に残念なことがありましたが……(中略)……この間の殿下のお気持ちをお聞かせください」
多くの国民の皆さんに心配していただいていると思います。幸い雅子も順調に回復してきており,私はそのことが何よりうれしく思います。この間,多くの方々から温かいお励ましをいただいたこと,中には全く知らない方から,多くのお手紙を頂きましたことを大変有り難く思っております。今回のことは残念なことではありましたが,結果については私たちも心静かに受け止めることができました。しかし,そこに至る過程で,医学的な診断が下る前の非常に不確かな段階で報道がなされ,個人のプライバシーの領域であるはずのこと,あるいは事実でないことが大々的に報道されたことは誠に遺憾であります。そのような中で雅子は非常によく辛抱したと思いますが,国民の中にも戸惑いを覚えた人も少なくなかったというふうに聞いております。今後,事柄の性質上,慎重で配慮された扱いを望みます。
そうして辛く長い不妊治療の末に授かった、愛子さま。
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でも続く、「二人目!二人目!男児!男児!!男児!!!!!」の大合唱。しまいには「これからの皇室の繁栄を考えた場合には,私は(秋篠宮妃に)3人目のご出産を強く希望したい」と宮内庁長官が発言するって、鬼畜すぎ。
2004年、結婚11年目にしてついに雅子さまは適応障害に倒れられ、公務を休んで療養生活に入られることに……。でも、精神的な病に理解がない時代で、精神的な病に苦しんでいると国民に告げざるを得ないのは、どんなに恐ろしいことだったでしょう。
2006年8月、雅子さまを心配したオランダ王室のベアトリックス前女王から王室の離宮にて静養したらどうかという心温まる招待が届き、皇太子一家は長く遠ざかっていた海外で、2週間の静養をすることに。
だけどな、静養って言っても、2ヶ月じゃねンだわ。あの、一般人の休職でももうちょい長く取れますよ……。2週間って「元気な時のご旅行」じゃないですか……。
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それでも、素敵な笑顔でよかった……と安堵するもつかの間、即刻、舅・姑による公開お苦言。
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文句なら……家で言えば……。
こんなことわざわざカメラを通して記者会見で話して、招待してくれたオランダ王室にも失礼では? オランダ王室のご厚意に心から感謝している、皇太子妃はこれまでよく頑張ってくれたから今は皇室のことはしばらく忘れてゆっくり静養してきてもらいたい、くらい言えんのか。
そこからも、雅子さまのすることすべて、ありとあらゆることに、バッシングの嵐が吹き荒れる──。
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そう、おサボリ皇太子妃!海外好きのワガママ皇太子妃、皇太子は口を開けば雅子愛子のことばかりで自覚がない……って、本当平成の頃って本当にそういうナラティブで語られてたよなぁ……。
5年や10年ではない。これが30年続いたのである。
そんな長く深い谷底を乗り越えて迎えた御世代わりの後、令和になって皇后となった雅子さまは、急に輝きはじめます。
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訪日した元トランプ大統領の接遇など要所要所で存在感を見せ、ついには、令和のPVクイーンは雅子さまですよ(言い方が……笑 倖田來未がネイルクイーンになったみたい……)と語る記事が。
なぜ雅子さまは突如として日本社会で復権したか?!って、そりゃーメディアによる雅子さまのいわれなきぶっ叩きが鎮静化したからやろ。
お詫び記事って、出してもいいみたいですよ???いかが?
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国賓として英国訪問をされた時のSNSの湧き上がり↓
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ところで私はツイッターは零細アカウントしか持っていないのだけど、たまに雅子さまや愛子さまのことをつぶやくと、そのネタだけはよくプチバズを起こしてちょいちょい女性週刊誌にも引用される…という不思議さがあるのです。零細なのにバズるって盛ってないよ、ふだん一桁くらいのいいねしかつかないのがふつうのアカウントが、そのトピに関してはなんでこんなにバズるのか不思議なくらいなんだから……
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これはNHKのニュース動画がズバ抜けて良かったんですよ……カメラワークとか編集が絶妙で……(でも、その動画は消えてしまったのですけどね。。。私のツイートから元ツイの埋め込み動画は観れるので、ぜひ観てね)。でも、同じこと思った人多いみたいで。リツイートたくさんしてもらったので、ご紹介。
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その後もお出ましのたびにナチュラルになられ、優しく柔らかく、輝いていく雅子さま。
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そう、もう誰にも止められない雅子さま。
なぜ?これぞヒーローズ・ジャーニーの帰還のフェーズ、最終章だからではないか。
苦悩の量が、求心力の量なんですよ。それが、ヒロインをどれだけ傷つけられるかがその物語のドラマの大きさを決めるということなんだなぁと、ふと思った。そして、雅子さまほど落差の大きい年月を、深く生きた人はそうはいない。星に手を伸ばそうとしていた位置から、日本中の人に踏みつけられるようなところまで堕ちて傷つき、そしてまた、誰も手の届かないようなところに舞い上がった。その不死鳥のようなきらめきに私は感動する。
雅子さまを見ていると、マザーテレサの言葉を思い出す。
他の人を癒すためには、あなた自身が傷つかないといけません
慈善って、自分は傷つかないところにいて、他者に親切に与えるほどこしや実践するノブレスオブリージュだったら、気分いいですよね。でも、そういう人に、本当に人の心を救えるのか?という話。
雅子さまは、誰もが羨ましいと思う、憧れの人だったと思う。そこから、誰もが「うわぁ、雅子さまになんてなりたくない」って思った時間があったと思う。時間っていうか、時代……ね。
そこにある悲しみや苦しみがハリボテじゃないから、ちゃちくないから、小さくないから、だから雅子さまが輝くとき、それは人の心を同じ高みに連れて行ってくれると思うのですよ。
それって、一度も傷つかないヒロインが、今日も順調に綺麗な服着て国際舞台で輝いてますねってこととは、違う種類の求心力だと思うんですよ。
そう、序章も決断も冒険も苦悩もなくて成果だけっていうヒーローに、民衆は歓喜しない。カッコよくて素敵なだけじゃ、ここまで歓喜しませんわ。
苦労したから、なんですよ
そして愛子さまも『ヒーローズ・ジャーニー』を地でいく
愛子さまも然り、である。
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中学生の頃、愛子さまが心配になるくらい痩せてしまわれたことを覚えている人は多いのではないだろうか。ちょうど中2で157cmで33kgまで痩せてしまって拒食症で入院した親戚がいるが、その時の愛子さまの痩せ方は同じような度合いに見え、本当に驚いたことを覚えている。
思春期に悩みは誰にでもあるが、私は自分の性別を受け入れられない悩みもあったのではないかと思ってしまう。(もちろん本当のところはわからないけど)
小学校の頃は不登校報道があり、カメラの前でいつも無表情で怯えた目をしているように見えたけれど、聡明な子ほど両親に向けられている感情を敏感に察し、そうなってしまったのかもしれない。あとになって並べてみると、そういう印象とはだいぶ違うような写真にばかり出会う。
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愛子さまに国民が湧くのはなぜか。
否定され続け、公開性別ハラスメントに遭い続け、苦悩し、それでも立派に育った姿に、感動するのである。
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ヒーローは、苦しみなくして人の心を掴むことはできない。
「秋篠宮家はなぜ批判されるのでしょうか?」「なぜ天皇家ばかりが賞賛されるの???」と紀子さまが思っているとしたら、それは、どう苦しみ、どう乗り越えたか、その上でどう微笑んでくれるか、にしか答えはない。
「微笑み」や、最後の「成果」の部分だけをコピペしてまとおうとしても、なにもまとうことはできない。
紀子さまが、戦いを経て掴み取らなければ本来得られない場所を特権的に息子に与えようとしたら、それは研鑽を積むという労を間接的に取り上げ、息子の旅を実は邪魔している、困った親である。
そう、紀子さまは国民の気持ちをわかってない。
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