ともに学び、つながり、楽しむDreampitchを体験
年に一度の祭典は画期的なイノベーションも体験できることも Dreamforceの醍醐味の一つである。そして豪華著名人を拝見出来る機会に興奮しつつ、目の前で堂々と日本人がプレゼンテーションして活躍する姿に感銘を受ける1DAYだった。
日本人の活躍(ウニノミクス株式会社)
Dreampitchというタイトルでセッションが組まれており、参加者に元NBAプレーヤーでレジェンドであるマジック・ジョンソンが参加するとあり、自分は昔バスケットボールをやっていた身としては是非聞いてみたい!という気持ちだけでセッションに参加した。
だが結果的にマジック・ジョンソンの話はほとんど無く、3名のプレゼンターに質問するだけという会であった。そのため、若干のがっかり感はあったと思いきや、それを補うぐらい面白いセッションであった。
セッションは3人のプレゼンターがおり、1人目に登壇したのが日本人でウニの畜養を日本国内はじめ海外にもウニ畜養を広めている方。
その名もウニノミクス株式会社(https://www.uninomics.co.jp/company/profile)
※畜養とは、自然界から獲ってきた稚魚や痩せた魚に、生簀や水槽で餌を与えて大きくしたり、太らせて出荷することを指す。
ウニノミクス株式会社のCEO武田さんは、ウニに着目してカリフォルニアの海の生態系の正常化に取り組んでいる。カリフォルニアで獲れるウニの95%は空になっており食べることができない状態となっていた。原因は人間がロブスターやカニ、魚などの生物を乱獲することで海の生態系が崩れてウニが大量繁殖してしまい、ウニが海藻を食べ過ぎて不毛な状態となったこと。そんな中でもウニは食べるものが無くなっても死ぬことがないので、空の状態でその場にい続けていた。そのウニに着目して適切な数を取り除けばカリフォルニアの海の生態系を正常にすることが出来る。かつそのウニを美味しいウニへ生き返らせるという取り組みを行っている。まさに持続可能な社会に向けての登壇内容で、マジック・ジョンソンも興味津々に聞いており、素晴らしい取り組みと評価していた。
他の登壇者も、イギリスでサプライチェーンを効率化して環境に配慮していたり、カナダで植林するだけでなくその状況をアプリで確認できるようにしていたりと面白い登壇だった。
3名のプレゼンターの発表が終わるとKeynote会場の大きなビジョンにQRコードが表示され、読み込んでみると本日のプレゼンターの誰が良かったかを投票する仕組みだった。
自分はもちろん、武田さんに投票。
しばらくすると投票結果が発表され、結果は武田さんが見事に優勝。
優勝賞金は100,000ドル(10分弱のセッションでこの金額は流石)
今回は全くもってSalesforce社が登場しない話ではあったが、Salesforce社が掲げる「1-1-1モデル※」のボランティアや、植林を積極的に実行している観点から、Salesforceソリューションに関わる話だけではなくても、サステナビリティに関連するものなら取り込むという思いを感じ、Salesforce社らしさを強く感じたセッションであった。
※1-1-1モデル
https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/01/1-1-1-foundation.html
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