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軍隊を持たない国、コスタリカ

ユニークなコスタリカ

Costa Rica(コスタリカ) は中南米のなかでも、安定した国家体制を維持している国で、政府がしっかり国民をサポートする ”大きな政府” であると同時に、軍隊を持たないユニークな国なんです。

問題点

昔から政府が経済を引っ張ってきたCosta Rica(コスタリカ)では、政府の支援や影響力を重視していた分、支出が収入より多くなってしまいました。

将来的な収入を見込んだ投資としての借金は問題ではないのですが、紙幣を多く刷ってしまったことで、物価や貧困率が上がってしまったのです。

高い物価や貧困率といった問題をかかえた政府は、公共機関の民営化や輸出中心の経済モデルを導入したことで経済成長を取り戻すことに成功しました。

しかし、政府の影響力はとくに農業分野などで残っていて、政府とつながりのある機関は優遇されたんです。

政府とのつながりがある機関が優遇されたことで、その分野の民営機関は収入が減ります。

とくに貧困層は物価高などの影響を受けやすいために、国内で収入格差が広がっていったんですね。

解決策

こういった格差をなくすためにコスタリカ政府は教育や医療機関などの公共機関の充実に力を入れたのですが、税制を変えずにどんどんお金を使っていったために借金がつもってしまったんです。

国際機関と共同で税制を変えようとすれば今度は、増税に反発するプロテストが起きます。

最初は警察がプロテストを抑え込むという典型的な方法をとったのですが、コスタリカ政府は方針を変えて、プロテストを行っているグループを政策の議論に招待しだしました。
労働組合や教会、女性団体などが自分たちの政策案を持ち寄って、対策を練ろうとしたわけです。

最初はうまくいかなかったのですが、次第に軌道に乗り、国の借金返済と税制改革にむけて議論に進展したんですね。

参考: Al Jazeera English, BBC News, OECD, CATO Institute, The World Bank

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