失われた30年?
よく日本経済は、他の国の成長に比べて鈍化(停滞、低迷)していると表現されています。確かに、GDPの伸び率を見るとそれは事実です。海外旅行をしても、あまりお得感は感じられなくなっています。一人当たりのGDPも25位(2019年)で、先進国最下位だそうです。
その面から見ると、確かに日本経済の問題点ばかりが気にかかりますが、少なくともこの国で生活している私たちは、そんなに貧しく不幸な国民だとは感じていません。(たぶん、他の国の人たちから見ても、日本は平和で幸せな国に見えているのではないでしょうか?)
また経済成長している国を見てみると、多くの国で、貧富の差が拡大し、一部の国民だけが「楽園」のような生活をしているように見えます。
もちろん、日本にも様々な問題はありますが、総じて日本人は「それなり」の生活ができています。その証拠に貯蓄額は増える一方です。もしも生活が苦しければ、貯蓄額は減るはずだからです。
今の豊かさは、過去のJAPANアズナンバーワン頃の遺産によるものだと私は思っていましたが、本当にそれだけでしょうか?
たとえば、この国の借金は、世界でも驚くほどのレベルです。日本がヨーロッパのEUに入りたいと言ってもこの借金レベルでは無理です。でも、日本の国債は一定レベルで買われています。実質経済の裏付けは?という面では不安ではありますが、少なくとも、世界中の人たちが賞賛するような、勤勉さと、モノづくりに対する真摯な態度は色褪せていません。
そう思うと、「失われた30年」なんてガリガリ亡者達の指標で判断しているからだけなのでは?とも思うのです。
たしかに、外国の亡者達は金にものを言わせて日本を餌食にしてくる可能性は大です。たとえばたくさんの中国人が日本に移住し、お金にものを言わせて、土地を買い漁っていったら、いつの間にか「日本国中国領」になてしまうでしょう。
大切なことは、自国を守る法律と、確固たる意志、同盟関係を維持することで、ガリガリ亡者の生きる資本主義世界を越えた、世界中が次に目指すべき世界観を持つ国になることだと思います。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
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