モノの見方
脳科学によると、人間の脳の活動の中で、自分が意識できるのは2割程度で、大半の8割の活動は無意識の世界で行われているそうです。
そこでポイントとなるのは、無意識の世界では、我々が経験したことに
【タグ】を付けて記憶しておくという機能があることです。
何かあると、それに関連する【タグ】を持った過去の記憶を瞬時に検索して、引っかかってきた記憶を組み合わせて、物事や事象を判断し、自分なりの『モノの見方』を無意識の世界では作り出します。
逆に言えば、人間は自分が過去に経験した《範囲内》でしか、物事を見れないという事になります。つまり《範囲外》のことには『モノの見方』を有していないのが、人間ということです。
自分の《範囲内》を広げるには、多種多様な経験を積むことがとても大切だということです。
高度外国人財は、私たちの『モノの見方』の《範囲外》にいる人たちです。
また私たちは、彼らの『モノの見方』の《範囲外》の人たちです。
異なったもの同士が、切磋琢磨することで、もっと次元の高い『モノの見方』が生まれそれが新しい成果を生んでいくのだと思います。
聖徳太子の時代も、幕末も、そして戦後も、私たちはそうやって成長して来たのです。
自分だけの狭い『モノの見方』の《範囲外》にある世界を、積極的に取り入れるようにしていくことで、私たちは成長していけるのでしょう。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
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