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イギリスのClimate Techスタートアップ6社が日本企業と交流、「ジャパンロードショー」開催レポート
グローバル・ブレイン(GB)で情報発信を担当している岡本です。
先日、グローバル・ブレイン(GB)は、イギリスのアクセラレーターである「Climate First」のジャパンロードショーの一環として、欧州で活動するClimate Techスタートアップ6社を日本企業に紹介するイベントを開催しました。本記事では、その模様をダイジェストでお伝えします。
欧州のClimate Techが持つ可能性
近年は日本企業の間でも環境技術への関心が高まっており、海外の先進的な技術を取り入れようとする動きが活発化しています。
そんな流れを受け、本イベントは先進的な技術を持つ英国スタートアップと日本の大企業を結び付け、グローバルな協業の機会を生む目的で開催されました。
イベントの冒頭、Climate FirstのCo-Founderであり、Managing PartnerのNadav Steinmetz氏がプレゼンテーションを実施。同社の理念や投資実績、所属メンバーのバックグラウンドなどを語りました。
また、Climate Techを取り巻く世界の現状についても言及。「2023年は歴史上もっとも暑い年でした。このことからもわかるとおり、温暖化対策は急務です。欧州ではClimate Techの研究機関もあることから、優れた技術を持つスタートアップが増えてきています。いまこそ、ヨーロッパのClimate Techに投資する好機なのです」と、スタートアップ投資が持つ可能性について力強く語りました。
注目のスタートアップ6社がピッチを披露
Climate Firstの紹介に続いて、イギリスのClimate Techスタートアップ6社がピッチを披露。各社の事業内容は以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1730177144-sOhoe5Bkyc8bzGKxwnCX1QSi.jpg?width=1200)
・RepAir Carbon
独自の電解セル技術で、従来より省電力で大型化しやすいDAC(Direct Air Capture:直接空気回収技術)システムの開発
・Mimicrete
自己修復能力のあるコンクリート技術により、従来の2倍の寿命があるコンクリートの開発
・Barocal
CO2排出量を最大75%削減できる、冷暖房用の固体ヒートポンプ技術の開発
・Luminescent
70~600℃と広い温度領域で発電できる熱機関の開発。幅広い条件の地熱発電に活用可能。
・WASE
独自の”バイオ電極技術”による電解モジュールにより、従来の技術と比較して、3〜10倍の速度で廃水を処理する設備の開発
・Carbon Re
セメント産業などにおける産業プロセスを最適化し、脱炭素化を実現するAIプラットフォーム
協業の芽を見つける、ネットワーキングも実施
![](https://assets.st-note.com/img/1730177159-JCtE3r9kRQa4AIUylOjTi0g5.jpg?width=1200)
ピッチセッションの後には、スタートアップ6社と日本企業によるネットワーキングを実施。普段接点を持つことが難しいイギリスのスタートアップとの貴重な機会を活かそうと、参加者たちは積極的に対話を重ねていました。
GBでは今後も、今回のような日本企業と海外スタートアップの共創の機会を設けていく予定です。日本企業が最先端の技術を持つスタートアップと出会い、また海外スタートアップが日本市場に進出する足がかりともなるような場づくりを目指してまいります。