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【徹底解説】プロが教えるFacebook広告最適化設定と広告運用ベストプラクティス

こんにちは。Webマーケター1年目の教科書です。

このnoteでは、これからWebマーケティングを始める事業会社のマーケター向けに、Web広告の運用方法やTipsを発信していきます。スタンダードな運用方法から、事業会社ならではの裏技まで、幅広く紹介していきます。

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1.はじめに

 今回は、Facebook広告についてです。
前回は、リスティング広告について解説をしました。リスティング広告(検索連動型広告)はWebマーケティングにおける「刈り取り」の役割を持ち、最も顕在層に近いファネルのユーザーにアプローチが可能です。
また、Web広告全体の市場の約40%を占める点でもまだまだ重要度が高く、2018年からの推移でも各企業が年々出稿を強めていることが見て取れます。

画像3(参照)電通「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

一方で、リスティング広告はキーワードに連動する広告媒体の為、特定のワードで検索を行っている顕在層のユーザー以外へのアプローチがしきれないという弱点があります。
そこで、リスティング広告の次にサービスの拡大を狙いたい時に、多くの企業で選択されるのがFacebook広告になります。

今回は、リスティング広告の次になぜFacebook広告が選ばれるのかという理由から、広告代理店では当たり前な一方で、一般的なサイトにはあまり書かれていない運用上の重要なポイントを解説していきます。

2.Facebook広告とは

 Facebook広告とは、Facebook、Instagram、Messenger、オーディエンスネットワーク(Facebookが提携する掲載媒体。詳細以下画像参照)に配信が出来る広告媒体のことを指します。

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画像6(参照)Facebook media guide 2020年上期(1-6月版)

 Facebook、Instagram上に配信できる以外に、Facebook広告には大きな特徴があります。

3.Facebook広告の強み

■Facebook広告の強み
①ターゲティング精度が非常に高い
②機械学習が非常に優秀
③配信できる画像/動画のフォーマットが非常に多い

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①ターゲティング精度が非常に高い
 先ず、冒頭に触れた様にFacebook広告が有力な広告媒体として選ばれる理由として、「ターゲティング精度が非常に高い」という媒体特性が挙げられます。
Facebookは、基本的に「実名登録」且つ、年齢/性別/学歴/住所などの情報を入力しているため、非常に正確なユーザー情報を元にターゲティングが可能になっています。
更に、少し専門的になりますが、Cookieベースのターゲティングではなく、人ベースでのターゲティングの為、他のディスプレイ広告と比較してもターゲティング精度が極めて高いことが大きな特徴です。

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この高いターゲティング精度を活用した最適な配信設計の考え方、設定方法については次の章で解説します!

②機械学習が非常に優秀
 2つ目に「機械学習が非常に優秀であること」が大きな特徴です。
前述の通り、非常に細かく正確なユーザー情報を元に機械学習が広告の最適化配信を行うため、広告の配信目的(CV獲得、サイト遷移、認知獲得...etc.)に沿ってターゲティング選定と配信が行われます。
逆に、Facebook広告は機械学習を最大限活用できる運用が出来るか否かが運用の成果を左右します。機械学習を最大限活用できる運用については、後ほど具体的に解説します。

③配信できる画像/動画のフォーマットが非常に多い
 Facebook広告では、下記の様に広告の目的に応じて、様々な広告フォーマットを使用することが出来ます。

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画像8(参照)https://www.glad-cube.com/blog/?p=23681

広告メニュー
 ・動画/リンク広告(通常の1枚動画/画像の広告)
 ・カルーセル広告(最大10枚までの画像・動画を表示できる)
 ・スライドショー広告(複数枚の画像からスライドショーの動画を作成可能)
 ・リード獲得広告(入力フォームが表示され、会員登録、資料請求、メルマガ登録などの獲得に特化したメニュー)
 ・モバイルアプリ広告(アプリインストール用の広告)
 ・Instagramショッピング広告(Instagramショッピング投稿を広告として配信できるメニュー)
 (応用編)
 ・ダイナミック広告(企業の商品情報(Excelベースのフィード)とリマケタグ情報を元に、リンク広告やカルーセル広告を自動的に生成することが出来る
 ・コレクション広告(メインビジュアル(動画/静止画)+4枚の商品画像を表示できる)
 (番外編)
 ・クーポン広告(割引や無料のクーポンバーコードを表示させ、オンラインストアや店頭への集客を促進できる広告)
 ・投稿へのエンゲージメント、イベント参加、ページいいね広告(Facebookページの投稿やイベント、いいねを増やすための広告メニュー)
 ・リーチ(旧近隣エリア広告)、来店数増加の広告(店舗住所から一定範囲内の利用者に向けて広告配信が出来、今すぐ電話、道順を表示、メッセージを表示などの店舗誘導が出来る広告メニュー)
 ・ブランドコンテンツ広告(Facebookと提携しているインフルエンサーに投稿をしてもらい、広告として配信が出来るメニュー)
【Tips】
筆者の経験則にはなりますが、
BtoBでは、「リード獲得広告」が勝ち筋になることが多いです。(獲得単価は安価になる一方で、簡単に入力ができることからリードの質が下がる(アポ率が下がる)ことがあるのでその点はターゲティングや訴求などでのコントロールが必要には注意が必要です。)

BtoCでは、広告配信開始時のポイントとして、流行りだからといっていきなり動画広告やカルーセル広告をやる前に、画像(静止画)フォーマットで3-5パターンの訴求を検証として配信し、勝ち訴求を見つけてから、それをリッチ化させる形で動画化、カルーセル広告化させる方が、無駄な工数を掛けず効率良く広告の検証をすることが可能なケースが多いです。クリエイティブの検証方法についても後ほど解説します。

4.Facebook広告運用において3つの最重要ポイント

 ここからは、運用上での最重要ポイントを解説していきます。
ポイントは、以下の3点です。
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①Facebook pixelの設定
 -標準イベントの実装
 -配信設計ベストプラクティス

②機械学習の最大限活用するためのポイント
 -配信設計:広告セットは可能な限りまとめ、推奨CV件数を確保する
 -配置:Facebook面とInstagram面は分けない(自動配置を活用する)
 -運用:学習が完了したら大きな変更を加えない

③クリエイティブの最適化ポイント
 -検証方法(クリエイティブオプティマイズ)
 -参考クリエイティブの探し方
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(ここからは有料になります。上述したFacebook広告における「運用の最重要ポイント」をくわしく解説していきます。活動継続のためにサポートをよろしくお願いします!!)

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