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ダニエル書の預言と歴史
聖書の預言から現代と未来について、読み解いていきたい。
「ダニエル書」の中には神はその預言を時が来るまで封じておきなさい。という言葉がある。
(ダニエル書12章4節)
しかし黙示録では「封じてはならない」(黙示録22章10節)と示されている。
ダニエル書の預言が黙示録が示す終わりの時代に明らかにされる、と解釈することができる。
そして今その終わりの時代を迎えているのである。
聖書の預言と歴史、および現在の世界情勢からその根拠を解説していきたい。
そのためにまずダニエル書と黙示録について学ぶ必要がある。
ではそもそもダニエル書とはなんであるか。
ダニエル書は、バビロンがエルサレムに最初の襲撃をして
町と神殿を略奪し、イスラエルの民を捕囚した直後の時代を描いている。
ダニエル書の筆者であるダニエルは、この時代にわたり活躍した預言者である。
イスラエルを捕囚にしたバビロンの王であるネブカデネザルは
捕囚したものの中から優秀な側近を作ろうと考えた。
そこで若いころから教育して、よい側近を育てることを目的に、
体に傷がなく、容姿が美しく、賢く、思慮深いなどの条件を満たすものをイスラエルの中から選抜した。
その中の4人のうち1人がダニエルであった。
聖書の中には、彼らは全国の博士や法術士の10倍に勝るほどに賢かったと示されている。
ダニエルは王に仕えながらも聖書を貫く神に対して絶対的忠誠をつくした。
そしてネブカデネザル王からクロス王の時代まで約80年にわたって王に仕えた。
このダニエル書は1~6章は
・ネブカデネザル王が見た夢とダニエルの解き明かしについてと
・ダニエルとその友人たちがいかに神に仕える正しいものであるか
が書かれてあり
7~12章は
・ダニエルが見た未来についての幻について書いてある。
そして2~7章はアラム語で書かれており
1章と8~12章はヘブル語で書かれてあることから
2~7章は独立したセクションであるとという事が読み取れる。
このことを大前提としてどのような預言がなされたのか。
またそれがどのように現実世界におきたことなのかを説明していく。