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トップのイメージが ビジネスを決める -経営トップのイメージ戦略 vol 6- :『PRIR』寄稿記事


※本記事は『PRIR』 10月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。

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2019年7月31日現在の所感

企業トップのメディア対応・パブリックフィギュアとしての存在感のマネジメント。「気をつけよう」「社長にちょっとは意識をしてもらおう」という企業は随分増えてきた。これは喜ばしいこと。しかし、根本の趣旨が違ってしまっていることに悩ましさを覚えることしばしば。
なぜなら、企業トップのプレゼンス、アピアランスとは、お洒落であることがプライオリティではないにもかかわらず、ファッション的な方向にどんどん向かって行ってしまっている。
確かに、「素敵に見える」ことは大事なのだが、「お洒落」すれば素敵に見えるかというとそれはイコールではない。なぜなら、場面はビジネス、立場と役割は企業のトップ、存在感が語るべきは「威厳」「信頼感」「知性・強要」「余裕・落ち着き」「品位」「パワー」だからだ。

初対面の0.1秒でその存在の価値を有りか無しか決められてしまう国際社会のスピードの中で、認められる存在になる、瞬速で「こっちの人」と相手に判断してもらうためには、国際基準で通用する「エグゼクティブ・プレゼンス」という非言語がいかに重要性を増していて、どれだけ急務であるかを、ここしばらくの数社の企業トップ案件を通じて痛感している。

さて、どうしたら一人でも多く、一社でも多く企業トップ及びその方々を支える広報や秘書の方々におわかりいただけるか?それが目下の課題、否、永遠の課題。

適切にわかりやすく発信し続ける、まずはこれに尽きるか。

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 今月より連載タイトルをリニューアルし、「経営トップのイメージ戦略」としてお届けします。

 経営トップにとっての『装い』は、トップエグゼクティブとして、ビジネスパーソンとして、独自の個性と能力を身近でコントロールできる効果的なビジネスツールです。

 経営者として企業の対外的なイメージを背負う方に、「最適な装いは、ビジネスに大きな利益をもたらす」ことを実感していただきたい。そこで、装いにおける基本的で重要なことや、知らないでいたために損をしていたこと、経営トップだからこそ、知っていたら「この人はすごい」と思わせることができる、他者と差をつけられるちょっとした方法や理論を、毎回一つひとつ紹介していきたいと思います。

 まず、今回は「イメージコンサルティングとメディア対応のトレーニング」についてです。

 現在、欧米では、イメージコンサルティングやメディアトレーニングが、かのケネディがイメージ戦略で圧勝した選挙戦以降、自己投資すべき合理的で有効な方法となっています。経営トップになった方は、最初に必ず受けます。そこで、企業イメージとトップ本人のイメージをうまく外見でアピールするために、どのように振る舞うことが最適か、トレーニングを受けます。そして、ことあるごとにイメージのコントロールをプロに依頼し、客観的に確認し、アップデートしているのです。

 それは、いざ人前に出たときに、自分と企業を、自然に印象付ける事ができるか否かで、トップとその企業の本当の力を図られてしまいますし、反対に言えば、それが PRのチャンスだからなのです。

 日本でも最近では、このようなコンサルティングや トレーニングを受け、いざというと、

きに備えるエグゼクティブの方が増えてきました。 自分が他人にどのように見えているのか? 人前に出た ら? TVに映ったら? ...これらは非日常のことですので、なかなか自分では分からないことですから。

 ビジネスウェアを装うに当たっての、ちょっとした認識違いや全体バランスの良し悪し、身振り手振りや話し方の癖は、思いのほかイメージを大きく左右します。忙しくて、「そのときが来たら、アドバイスをもらえばいい」と、直前でなんとかしてしまおうと思いがちですが、装いもしぐさも、付け焼刃が効かない物の代表なのです。ご自分の身についたものだけが、いざというときに身を助けるのです。

たかが外見、されど外見。人は、いざというときにこそ見た目で相手を判断します。オスカー・ワイルドも言っています。「外見で人を判断しないのは愚か者である」と。グローバルでボーダーレス、スピーディーな世の中、視覚的なイメージがとにかく大切。日本の経営トップの方々も、外見はぜひとも戦略的に!

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