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NY州知事クオモ氏のメッセージ:ニューヨークをもう一度好きになった日

2018. 01. 14記事

2018年になってから今日まで、私の行動半径はどう考えても1km未満。

というのも、結構ハードなペーパーワークのため机にへばりついていたのに加え、豪雪だったり、極寒だったりと、気分転換に外出する気持ちさえも削がれる条件が見事なほどに揃っていたから。これぞ「冬ごもり」。

(途中、寒さと籠るのに飽きて、わざわざ一番寒い日に完全防寒で出かけるという暴挙にも出ましたが・苦笑)

そんな状態なので、年明けてからこちら、流れてくるニュースでアメリカの動きに自然と反応することが多くなり、本ブログでも社会的なネタが続いていました。

今日のネタ元もどちらかというとそちら方面。

一昨日にニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏がされたスピーチ。

「どうして私はニューヨークに来たんだっけ?」「あの時、どんな思いで覚悟を決めたんだっけ?」そんなことを思い出させてくれました。

その前日にあった、現アメリカ大統領の不用意な発言を踏まえてのメッセージ発信でもあり、とても強い想いが込められたものだったはず。鮮やかな赤のネクタイがそれを裏付けています。

リンク先のページに、スピーチ映像とそのスピーチ全文(英文)が掲載されています。

photo: NBC New York

先日のオプラー・ウィンフリーさんのスピーチもそうでしたが、クオモ氏のスピーチも非常にわかりやすい。それだけでなく、何を伝えたいと思っているのか、どういう気持ちなのかがストレートに伝わってきます。彼のイタリアン・アクセントのある英語も、このスピーチをさらに説得力のあるものにしています。

移民の国アメリカ、中でも特に様々な人種が生活をする州ニューヨーク。そこのガバナーであるイタリア系移民の3代目として育った彼の言葉だからこそ、尚更この言葉が人々に響くと思うのです。

そして、スピーチの最後の方で彼が言っていた言葉が印象的。

Let's remember who we are and where we came from and why we came and how far it has brought us.

これは、自国を離れ海外に住む人だけではなく、自分の国にいる人でも是非考えてもらいたいこと。自分の生まれた国から、実際遠く距離がはなれたところにやってくるというだけでなく、現在の自分があるのは、何をどう決めて、どういう風に今ここまでやってきたんだっけ?と、改めて自分を知り認める為にも、重要な問いかけでありメッセージですから。

世界中のメディアが取り上げる種類のスピーチではないので、特に日本には伝わっていかないでしょうけれど、今このタイミング(例の黒塗り云々のこともありますし)で、日本にお住いの人々がこのスピーチを聞いたらどう感じるのかな?と、ふと思った次第です。

こんな言葉を伝えられるリーダーがいるニューヨーク。

だから私はここが好きなんだと、もう一度思った日。

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