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2018ゴールデングローブ賞:オプラーの力強い受賞スピーチ

2018. 01. 08記事

昨日開催された2018年ゴールデングローブ賞。

今回、功労賞であるセシル・B・デミル賞を黒人女性として初めて受け取ったのが、アメリカでは知らない人はいないくらい有名であり、多大な影響力を持った女性、女優・司会者・ジャーナリストとしても知られるオプラー・ウィンフリー氏。

過去に例の無い、計3回ものスタンディング・オベーションを受けた彼女の受賞スピーチは、深く力強く、アメリカに住む人々だけでなく、世界中の多くの人に勇気を与えるものだと思います。

まず彼女が話している映像を見て、英語が苦手な方は日本語文を見ながら、ご自分の目と耳で聴いてみてください。「スピーチやプレゼンテーションって何か?」という根源的なことさえ考えさせられます。

彼女はしゃべりのプロでもありますので、スピーチなどお手の物です。でも、良いスピーチってその人の「何が何でも伝えたい想い」とその「目的」ありきでできること。技術があれば何でもできるわけでもないし、技術に頼れることでもない。想いを伝えたいからこそ、正しく適切な技術を選ぶわけですし、それは使命感からくること。メッセージを伝える・伝わるってこういうこと。

スピーチ英文全文↓

スピーチ日本語訳↓

時代をより良く変えていくのは、小さいけれど強い個人個人の屈しない気持ちや、何があっても諦めない継続的な行動であるとつくづく思わされます。

そして、現状をより良く変えようという動きの中の最大のハードルは、無知・無関心・無気力だと痛感します。それは自分においても他者においても。

"me too"の件だけでなく、日本の年末年始番組での例の黒塗りや、その他あれこれ、結構小さいけれど、受けた当人にしたら心臓をぎゅっと握りつぶされるかのような大事件だって想像以上に多いのです。人間とはそれぞれ違うから。

だから大事なのは「区別」。家族、夫婦、どんなに仲の良い友人だったとしても、自分とは違うという意識を持つこと。

それをもって、異質なものに寛容になること。人間の恐怖とは、自分にとって不可解なもの・こと。それが分かれば、知ればいい。これぞ正しい「知識は力なり」であり、優しさ。

そして、様々なハラスメント、人種をはじめとした差別のデリケートさを知ること。日本のような単一民族社会にいると、それを日常的な感覚で理解するのは難しいですが、神経質になりすぎず、でもデリカシーをもってそれに気持ちを向ける。

それだけでまずは自分の周囲が変わるはず。

そして、今日は昨日よりもっと良い日、そして明日はもっといいに違いない。だから、自分が信じたらその小さい一歩を踏み出してみる。それは今からでも遅くない。そんな風に思って、続けていけたられたら、世界がどれだけ変えられるかは置いといたとしても、豊かで晴れやかな人生を送れるだろうと、心から思います。

自分の中にしっかり受け止めるべく、つれづれに。

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