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国際ビジネス社会に必要なのは「ふさわしい(Appropriate)」という概念

2018. 01. 07記事

「センスがいい」のと「おしゃれ」なのは同義語のようでいて大きく違う。

おしゃれだけれど、センスが悪い(否、成熟していない)人は実は非常に多く存在する。

その人達の特徴は大抵こう

おしゃれ好き、ファッション好き、ものを買うのが好き(持ち物が多い)、自分がその外観であることが好き、それを身につける自分が好き(満足)。

ここには、他者の存在も、場所柄のルールも、役割も存在していません。全くもって社会を無視した考え方と行為です。

一言で言えば、自分のことしか考えられないという、非常に幼い「センス」で判断し行動している人であるということが明白。

完全にプライベートな場面であれば、どうぞ存分にお好きなようになさればよろしい。でも、社会とはそういうものではありません。

先日公開されていたファミリーマートの澤田社長の記事タイトルを見て、「そうそう正にそこなんです」と思いました。

「ちゃんとした格好じゃないと、自分がツライ 」

そうすることでセンスのいい人だと思われることを良しとしている。ここでいう「センス」とは、場をわきまえる・相手を理解する、その上で自分の立場上相手から期待されていることを踏まえ準備をする、ふさわしいことを判断できる感覚をもち合わせていると言う意味での「センス」。

従って、これはファッションの話などではなく、その経営者がどのようなコモンセンスとビジネス感覚を持っているのか?の大きな現れであり、判断基準なのです。

そしてそのセンス、日本では通用していても、国際社会では通用しないことも実は非常に多くあります。悪くないけれど、”見た目(装いだけでなく行為も)が日本語を喋っている(他国の文化を理解せずに来た、不勉強)”と言うケース。

この「センス」というのは曲者で、頻繁に海外に来ていれば身につくか?というと、そうではありません。それだけでなく、以前長く住んでいた(今は住んでいない)から今でもわかっているか?というと、時代とは生き物であり、センスとは生ものですので、はっきり言ってビジネスの一線では通用しません。

結局国際社会で判断されるのは、「ふさわしさ」とそれを判断できる価値観を持った感覚=「センス」。「おしゃれ」というのは他者評価であり、エグゼクティブのみならずビジネスパーソンたるもの、わざわざ目指すものでもない。あくまで結果論、それもおまけレベル。ビジネスパーソンを自負する人にとって、プライオリティの5本指にも入らないということです。
(ちなみに、おしゃれをすることが仕事であり、そう期待される役割である場合は、この理論には当てはまりませんが。)

それをつくづく感じた昨年。

今年は力を入れて、日本企業の経営トップやその人々を支える広報・秘書の方々、世界に飛び出していくビジネスパーソン達に、『リーダーのふわさしいプレゼンス』が国際社会でもその存在感を高め、どれだけ身を守る術になるか、その重要ポイントを伝えていく所存です。

国内でのメディアやパブリック対応のイメージやプレゼンスのマネジメント、トップの印象によるリスク管理のみならず、海外での交渉・ビジネス展開における存在感、英語でのプレスカンファレンス・スピーチ場面、海外IR時のプレゼンスサポートなどなど。

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