見出し画像

2025年 年始のご挨拶

新年あけましておめでとうございます!
グローバル・エデュケーション代表の福田聡子より、
2025年の幕開けにあたり、皆様にご挨拶申し上げます。


昨年も多くのご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
2024年は、人材育成の分野で大きな変革が進んだ一年でした。
「グローバル対応」「自律キャリア」という、私たちが25年前の創業当時から取り組んできたテーマが本格化する中、クライアント、パートナーとともに、これらに取り組んでまいりました。
昨年は、アジアに2週間(インド、シンガポール、フィリピン、タイ、ベトナム)、ヨーロッパに1週間(スペイン、ロンドン、スイス)、そしてアメリカに1週間、トップリーダー育成事情を視察してきました。
世界中で、「次の世界をどのように形作っていくべきか?」のディスカッションがされていると感じました。
本年は、世界がますます複雑さを増す中で浮き彫りとなってきた、「日本人リーダーが向き合うべき3つの挑戦」を念頭に置きながら様々な活動を行ってまいる所存です。

日本人リーダーが向き合うべき3つの挑戦

1.社会課題への意識不足

日本人リーダーの多くは、社会全体を俯瞰し、変革をリードする経験が十分とは言えません。例えば、気候変動やデジタルトランスフォーメーション、地域社会の再生といった「社会全体の未来」に関わるテーマを深く議論する機会は、他国に比べ少ないように感じます。グローバルなビジネスの場では、「自分のビジョンで社会をどう変革したいのか?」という問いに明確に答えられることが求められます。これからのリーダーには、企業活動を超えた視野での挑戦が必要です。

*参考ブログ*
代表・福田のアジア出張レポ「誰も取り残さない組織デザインが生む活力 in シンガポール」
https://note.com/global_education/n/nc3147bd5995a?magazine_key=m57e566424188

2.ミッションやバリューの浸透力の欠如

「何のために働くのか?」という問いに対し、リーダー自らが納得し、それをチームに伝える力、意味づけを与える力が問われる時代です。しかし、日本では「理念を具体的な行動に変える力」に課題があるケースも見受けられます。例えば、組織が掲げるミッションや価値観を単なるスローガンではなく、社員一人ひとりの日常業務にどのように落とし込むか。これができるかどうかで、チームの一体感や成果が大きく変わります。この部分が不足していると、グローバルビジネスのスピードに追いつけないリスクが生じます。

3.自己主張や発信力の不足

日本の文化では「謙遜」や「調和」を重んじるため、自分の考えを積極的に主張することに抵抗を感じながら育ってきたリーダーも多いのではないでしょうか。しかし、世界のリーダーたちは、意見を交わし合いながら議論を進め、健全な対立を恐れずに、新しい価値を生み出しています。特に欧米のビジネスシーンでは、「何を、なぜ、どうやって」という問いに対する明確な答えを持ち、自信を持って伝える力が必要です。日本人リーダーがその力を身につけることは、世界で戦う上で欠かせません。

*参考ブログ*
代表・福田のアジア出張レポ「インド英語は分かりにくい?」
https://note.com/global_education/n/n3dd841691fb8?magazine_key=m57e566424188

これらの要因を克服するためには、社会全体への視野を広げ、組織のミッションや価値観を深く理解し、自己主張や発信力を高める教育や経験が重要です。具体的には、以下のような取り組みです。

2025年 人材育成の展望

1.次世代リーダー育成プログラムの強化

日本マーケットが縮小していく未来が確定している今、次世代リーダーにグローバルセンスやスキルがない、という状況を打開していく取り組みが急速に始まっています。当社では、20年来、コア人材を「いつでも、どこでも、誰とでも」価値を出すことが出来る人材を6ヶ月で変革する、「コア人材グローバル化プログラム」で成果を出してきていますので、このフォーマットでさらに多くの「仕事はできるがグローバルに踏み出せない」リーダー候補の変革を促進したいと考えています。
また、「ニューリーダープログラム」と称して、効率化に最適化されている
考え方を打破していただくため、リベラルアーツの要素もいれつつ将来のニューリーダーを目指す動機づけ、という目的で自身の視野を広げるような、グローバル、リーダーシップ、社会課題、パーパス経営、哲学、を異業種で実施するプログラムも展開していく所存です。

2.パーソナル・グローバリゼーションアセスメントの本格展開

2008年に初版の、当社創業者 布留川が執筆した『パーソナル・グローバリゼーション』は、自律的にグローバルスキルやマインドを身につけるための指南書ですが、この要素をアセスメントできないか、というご要望を多数いただいておりました。2025年には、このアセスメントを使ってより多くの方に、日々の生活の中で自律的にグローバル化していくためのヒントを得ていただけるよう、展開していく所存です。

3.自律キャリアコーチの育成支援

昨年、創業者の布留川勝著で『天職・感謝・お金を手に入れている人のgALf(ガルフ)な生き方』が発売され、ジュンク堂書店大阪本店、丸善お茶の水店で週間ランキング1位をいただくなど、自律キャリアへの関心は高まっていると感じます。このフレームワークで、より深い対話から自律的キャリアのきっかけを掴む方々を増やしていくことは、社会的意義があると感じており、gALfキャリアコーチの育成支援事業を始めていきたいと思っております。

*参考ブログ*
VUCA&100年ライフ時代を生き抜く人生戦略 "gALf(ガルフ)"特集
https://note.com/global_education/m/ma38c474be3f0

4.人事部事務局様の負担軽減への取り組み

人的資本経営の施策及び、変化し続ける経済状況に合わせて、人事部・人材育成の役割は広がる一方と感じています。そうした皆様の負担軽減ができるよう、私たちもさらに連携しながら取り組んでまいりたいと考えています。上記のような取り組みを進めていけるのは、私たちを信頼してくださる皆様のおかげです。


2025年も、お客様やパートナーの皆様と共に成長し、教育を通じて社会に貢献することを目指してまいります。私たちは「グローバル&自立型」人財の育成が、日本を強くし、そして一人一人の幸せにつながるものと信じ、これからも全力を尽くしてまいります。
最後に、この一年が皆様にとって実り多いものとなりますよう、心からお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役
福田 聡子


いいなと思ったら応援しよう!