口裂け女と連帯と納豆
2月6日(木)
新しく買ったNMB吉田朱里ちゃんプロデュースのリップが予想以上に使いやすい。私はずぼらな人間だし、仕事中そうそう化粧直しができるわけでもないので、鏡がなくても片手でぐりぐり塗れるリップはありがたい。乾かないし、食事をしてもちゃんと色が残る。今日、昼食に食堂で買ったデミグラス丼を食べた後にトイレの鏡を見たら、唇に残ったリップが、唇の横にはみ出したデミグラスのオレンジとつながって口裂け女のような人相になっていた。慌てて顔の下半分を修正する。
午後はまじめに仕事をして、ホットヨガのレッスンにぎりぎりで間に合った。帰って、成城石井のレーズンパンをかじりながら、河野真太郎著『戦う姫、働く少女』を読了。『アナと雪の女王』の一作目のブームがこの本の企画のきっかけになっているそうで、論考もとても興味深かった。アナ雪2についての論も読みたかった。アナ雪以外にも『かぐや姫の物語』や『百円の恋』や、自分が思い入れのある映画がたくさん出てきて、でも自分が観ていたときには見落としたり理解していなかった部分がたくさんあることに気づいた。特に『かぐや姫の物語』のかぐや姫が箱庭と自分自身を「偽物」と言い切るシーンについての考察は目から鱗。もう一回映画を見直したくなる。
立場や目指すものが違う他者といかに連帯していくか、というのが、ここ数年の友人たちとの間でのテーマだったように思う。この本の終章の「連帯とは他者の願望を自分の願望として受け止めること」という言葉に出会って、自分の中でもまだぼやっとしていた「連帯」という概念が形を持ってきたような気がする。
読み終わってから、ごまを入れてよくかき混ぜた納豆を食べた。最近ちょくちょく納豆を食べている。コンビニでも買えて手軽にたんぱく質がとれるし、納豆を口に運ぶ前によくかき混ぜるその一手間は、なんだか今の自分にとても必要な手順という気がする。