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喫茶店の価格【日記:2023/10/11】

 昔は正直『スターバックス コーヒー』が苦手だった。なんかお洒落でキラついた女子高生とかわざわざMacbookを見せびらかすサラリーマンとかがいそうな感じがして。注文も謎めいた呪文らしきものが必要らしいと聞いていたのでより一層尻込みしてしまっていた。
 しかし、今ではむしろチェーン喫茶店の中で一番好きだ。雰囲気と客層、席の作りが作業をするのに最も丁度いい。確かに価格は少し高めだが、多分がそれが良いんだと思う。大衆的な喫茶店だと、昼間から近所のおば様おじ様が集まってきて少々騒がしいし、それに安いと簡単に帰れてしまうのが良くない。家では集中できないから喫茶店に来ているのに、ほんの30分や1時間でおしまいでは進むものも進まない。その点、スタバだと一注文500~600円はかかるから、身が引き締まる気がする。私のお気に入りは『キャラメルフラペチーノ』、氷の部分をストローでガシガシやると丁度気もまぎれてくれる。

 ジャズの調の店内BGMを聴きながらぼんやりとそんなことを考えていたら、ふと芹沢さんのこのコマのことを思いだした。もしかしたら、スタバのメニューが比較的高いのは”あえて”なのかもしれない。怠けものにやる気を注入するためには、金銭という責任が必要だから。
 そう考えると、逆に図書館などの無料スペースで勉強なりを頑張れる人は凄いなと思う。誰に言われるでもなく、自分で自分を律するというのは並大抵のことではない。……まあ、一番すごいのは自宅で頑張れる人なのかもだけど。

 私のような怠惰の罪人にはそれは難しそうだ。家で作業できるのが一番効率いいと分かっていても、ついついやる気を無くして見たくもないYoutubeやらTwitterやら開いてしまう。いっそ、開くたびに勝手に金がかかるような設定にでもすれば、そんな意味のないこともしなくなるんでしょうけど……
 言ってもしゃあないので、私は今後ともスタバにお世話になろう。責任感を甘い汁に変えて、キーボードをカタカタ叩くためにもね。

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