見出し画像

銭湯で死にかけた【日記:2023/10/09】

 昨日の事だ。近頃寒いので、近所の銭湯に行ったら死にかけた。……”死にかけた”は少々盛りすぎかもしれないけど、救急車を呼ぼうかはちょっと迷った。
 多分、42度以上の熱いお湯に浸かりすぎたからのぼせたのだと思う。うっかりバスタオルを持っていくのを忘れたもんだから、湿ったフェイスタオル一丁でどう身体を拭くか考えている内に30分近く経っていた。それが原因だろう。

 風呂から出て、立ち上がって脱衣場に行こうとしたら、血液が上がって来る感覚と共に、意識が脳を突き抜け薄くなる感覚がした。何度か経験したことがある、気絶しそうになる時の感覚と同じだ。幸い、脱衣場には椅子があったし、そのすぐ隣に自販機もあったので、周りに気取られることもなくポカリを飲みながら落ち着くことができた。
 深夜0時過ぎの脱衣場、おっさんたちのたるんだ尻肉を眺めながら、「長風呂をしている爺さんたちは結構すごいのかもしれない」私はそんなことを考えていたと思う。

 風呂の入り方がまずかったのか、私の健康状態がまずいのか、今年の健康診断をスキップした無職野郎にはよく分からない。去年はオールAだったが、急にそんなに悪くなるものなのか。はたまた一気に冷え込んだ気温の気まぐれ故なのか。
 ともかく、最近は若者が突然死したなんて報もよく聞くし、気を付けないといけないな。銭湯も人がいない時間を狙って行くのは止めよう……
 ああ、もしかして、爺さんが徒党を組んで銭湯に来るのはそれが理由か?もし倒れた時、誰かに助けてもらうため。老いると一匹狼を気取るのは難しくなるもんな。悲しいことですけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?