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最近読んだ本紹介【2024/07】

 今回は漫画多め。

1.ガレキ!ー造形少女の放課後

 やっぱり私はこういう作品が好きだ。恋愛的な百合とは違うけど、それでも単なる軽い友人とは異なる関係性がある作品が。換言していうと、尊重し合う少数派が好きなんですね。見ていいなぁと思うから。
 作品としては、ガレージキットに本気で向かい合う少女たちが、ワンフェスなどの出場を目指して頑張るという話。オタク的には馴染み深い用語が沢山登場して楽しいし、青春ものとして読んでも気持ちの良い一作です。 

 誰かこういう関係性に名前をつけてくれないかな……尊敬百合? 友達百合? 百合専門誌とかだと、ねっちょりした百合ばかりだから困ってるんです。よろしくお願いいたします。

2.黒魔法寮の三悪人

 なんとなく、ニコニコ動画のことを思いだした一作。
 内容としては、魔法学園で不良のレッテルを貼られる少女たちが「自分だけはまともだ!」と互いの足を引っ張り合う話です。
 個人的に非常に好き。前述の通りですが、昔よく見ていた東方2次創作劇場とかMMDドラマの雰囲気を感じます。

 コンプライアンスや多様性が叫ばれる昨今、発言は慎重にならなければならないのが世の常ですが、やはり口が悪い人間の方が面白いと思ってしまう。そういう性格の悪い人は多分、好きだと思いますよ。

3.月ヶ瀬八千詠名言集

 タイトルに名言集と入っている通り、名著の名言を引用しながら本を紹介していく話……と見せかけて、本筋はどちらかと言えばラブコメの方。

 メインヒロインである月ヶ瀬八千代さんのデザインが良い……。ハネの多いボブにジャケットの下のパーカー、隙が多くて行儀が悪いのも、The・変な先輩という感じで素晴らしいです。
 後、やはり図書室というロケーションが好きです。大学以降とは違い、勉強目的でたまる人も少ない静謐とした空間。実際、色々な人が訪れたりしているんでしょうけど、二人だけの場所というものにはいつになっても憧れがあるものです。

4.地球はコズミのものなので

 地球を侵略しに来た美少女プリンセスが、平和的に地球を手に入れようと色々奮闘する、と結構オーソドックスな宇宙人コメディものです。
 内容面としてはそれ以上に言う事はあまりないのですが、絶妙に癒されるというかゆったりできて個人的には結構好きです。

 細かいところですが、主人公のコズミちゃんが敬語口調なのが良いですね……性格も割と常識人なので、この手のギャグコメディの中ではあまり疲れずに、彼女の可愛さをたっぷり堪能できます。 

5.経学少女伝 ~試験地獄の男装令嬢~

 ライトノベルからも一作。かつての中国に存在した難関試験『科挙』を題材にしつつ、男装令嬢たちが謎解きや試験競争に立ち向かうといった作品です。
 『ひきこまり吸血鬼の悶々』などで小林湖底先生が描かれたということで、女の子同士のタッグとして完成度が高い。力と正義、理想に対して異なるアプローチをとる二人の行く末がどのようになるのか一読者として楽しみです。
 中華系作品にありがちな後宮ものではなく、どちらかというと少年誌・青年誌的なストレートさがあるので、乙女っぽいノリが苦手な人にもおすすめ。美少女に宿る、切実で美しい心に酔いしれることができる。

 単行本特典のオーディオドラマもいい感じ。私も論語とか儒教の勉強をしてみようかな。昔からお団子頭も好きだったし、そろそろその時が来たのかもしれない。



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