見出し画像

Resurface(波に包まれて)

東京は冷たい雨が降ってますね。
今日は朝から出社していて、来週提案のプランニングをしていました。今は息抜きにこのnoteを書いてます。

土曜日なので趣味の話しを書こうかと思います。
僕の趣味は34歳から始めたサーフィンです。
サーフィンは僕に多くのものを与えてくれました。
見た目よりもかなり過酷なスポーツなので、がっつりやるか、やらないかのどちらかだと思います。心も体もハードに鍛えることが可能です。(笑)

ちょっとチャライ感じ?もするサーフィンですが、心理療法として注目をされていることをご存知でしょうか。

「Resurface(波に包まれて)」というアメリカのドキュメンタリー映画で僕は知りました。

画像1

正式には「オペレーション・サーフ」という療法で、その治療に取り組む団体のドキュメンタリー映画となっています。

NETFLIXのオリジナル作品のため登録しないと観れないのが残念なのですが、活動内容は以下のサイトから確認することができます。


びっくりする数字があります。

イラクやアフガニスタンからの帰還兵の自殺者数は1日に22人以上。

その数は戦闘中の死者数を上回るとも言われていて、多くの若者が自身で経験したこと、犯したことに苦しみ、突然強い不安に襲われるなど、うつ症状に悩まされています。

当たり前だけど、平和と戦争の裏側で様々な歪みがおこり、多くの人たちの生活に影を落としている現実があったりします。


物語はイラク戦争やアフガニスタン等の戦場から戻り、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる元兵士たちに、「サーフィン」を通して少しずつ自分自身を蘇生させていく姿を描いています。

ドキュメンタリーに登場する主人公は戦場からの帰還後、PTSDと診断され長く自分自身を許せず攻め続けていました。

ある日、主人公は自殺を決意します。

小さい頃からいつかやってみたいと思っていたサーフィンを人生の最後に経験し、その日に夜に自殺するつもりでした。

その日参加した「オペレーション・サーフ」のイベントで初めてサーフィンに挑戦します。波にもみくちゃにされながら海と対峙することで、人間と自然のどちらが上なのかを思い知らされます。

主人公は何度も波に巻かれながら挑戦を繰り返し、やっとボードの上に立つことができます。

波に押され滑走していく爽快感や、空と海と光に包まれた不思議な世界観の中で、自分も一瞬だけその世界と一体になったような感覚を覚えます。

そうやって主人公は「生きている」という感覚を少しずつ取り戻していくのです。

画像8


このプログラムに参加する元兵士達は、次第にもっと上達したいという気持ちが芽生えるそうです。そして、少し前まで自殺を考えていた多く元兵士たちが、明日の波はどんな波だろうと考えるようになっていきます。


「明日の波を考えているような人は、自殺なんてしない。」

実際にPTSDに悩まされ自殺を考えていた元兵士の言葉だ。


僕もサーフィンをするからわかるのですが、障がいのある元兵士達の実力は本物です。両足と左手を失った元兵士が波のうねりからテイクオフし海面を上手に乗り継いだりする。同じ境遇だとして、ここまでのプロセスを私にはとてもマネができないと思う。

画像3

また、聴力と視力を著しく失った元兵士も、周りの協力者のもとボードの上で立てるまでになる。これには脱帽する他ない。

もの凄い信念であり、サーフィンの難しさを少しは知っている僕としては、そのこと自体が奇跡と呼んで相応しい光景であるとさえ断言できる。

チャレンジする元兵士たちはもちろん素晴らしいが、それをサポートする人達も本当に凄いと思うし頭が下がります。


サーフィンには不思議な力がある。

海、波、光、風、音が絶妙に重なりあう情景。

画像4

ただボードに座り、何も考えず海の上に浮かんでいるだけで、自然のパワーをチャージしている感覚に健常者の僕でさえなる。

自分の中の失われていた何かが蘇生してくのを感じるのです。



日本では障がい者がサーフィンする環境は中々ないのですが、一昨年に団体が設立され、障がいがある人でもサーフィンが楽しめ、自分自身の可能性を拡げるチャンスを提供できるよう頑張られています。

昨年、第1回目の全日本障がい者サーフィン大会が開催され、その中から日本代表が選ばれ世界大会へ出場するまで広がりをみせています。

画像7

画像8

僕はサーフィンから沢山のことを与えてもらったので、その恩返しがしたいと思っています。なので、このプロジェクトに第1回目から協賛しています。

詳しくはこちらのレポートをご覧ください。


当日は僕の考えに賛同してくれたスタッフ10名位で大会のボランティアに参加したりして、沢山のことを一緒に学ぶことができたと思っています。

画像6

僕らの会社はまだまだ小さい存在ですが、それでも出来ることをやっていこうと思います。なんか趣味の話しだったのに、最後の方は会社の話しになっちゃいました。(すみません。。。)

今日はこんな感じで。


p.s.
少しずつ太陽が傾きかけた夕波@千葉県一宮

画像5


いいなと思ったら応援しよう!

工藤太一/印刷会社二代目/glassy株式会社代表取締役
こんにちは。最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは僕のつたない経営や、インナーブランディングを行う中でのつまづきや失敗からの学びです。少しでも何か皆様のお役に立てたら嬉しいです。サポートはより良い会社づくりのための社員に配るお菓子代に使わせていただきます!