前回の記事感想これをリアルタイムで読んでた人達、続きを読むまで18年待ったってマジか。この作品をこれまで知らなかった悔いは少しあるが、そんなに長い間お預けを食らうのは正直そんなに耐えられないので続きが出てから読み始めて本当によかったと思う。次で終わるかどうか知らないけれども。ただ、長い間待ちわびた新刊は感慨もひとしおだろうからそれを味わえなかったのはやはり悔しい。なにやら短編小説が出るらしいので、それを心待ちにしようと思う。そういうことは既刊を全部読んでから言うものです。
セカライ1st、感染症だとか色々あって行くのを諦めたのですが、その時一緒に行く予定だった友人が誘ってくれたので行ってきた。プロセカのモチベが戻るくらいには最高でした。(正月フェスで240連PUなしで萎えてました。0.4×5…) 開演前は何の曲歌って欲しいかとかなに歌いそうかとか予想合戦。なお同行者は昨日参戦済みなのでセトリ知ってるんですがね。僕はワンダショの踊れオーケストラのカバーが世界一大好きなので歌って欲しいな〜、後はイフも好きな曲なので聴けたら嬉しい、バチャシンは6人
前回の記事感想今回は短編5編の短編集。今回の感想、言いたい事は新潮文庫版の解説に全部書いてあるので読んでください。 冬栄 泰麒のお話。久しぶりの登場。とても微笑ましい話なのだけれど、この穏やかな時間がそう長くは続かないであろうことを知っていながら読むと、とても心が苦しかった。 漣の王様が初登場するが、この人もなかなかに自由人だった。この世界、王様らしい王様の方が少ないんじゃないだろうか。 泰麒がかわいいのが癒し。 乗月 「風の万理 黎明の空」の後の芳の話。頑なに玉座に
前回の記事感想今回は恭国と黄海を舞台にした、たった12歳の女の子、珠晶のお話である。 物語は頑丘という男が宿屋で珠晶と出会い、雇われるところから始まる。 そこから少し時を戻し、頑丘に出会うまでの旅路について語られる。 国の中央にある首都から1人で黄海の目前まで来ただけあって、珠晶はなかなか知恵が回るし、運も良い。 序盤で家生に汁物をかけて服を脱がせたシーンなど、最初は本当にただ腹が立って八つ当たりしただけだと思った。しかし、それは自分の身分を低く見せる服を手に入れるための
前回の記事今回は十二国記シリーズの短編集である。どれもこれまで読んできた話と同じ時代を別の視点から見た話で、苦しい時代を生きる人達を描いている。 感想丕緒の鳥 タイトルにもなっている作品。伝統的に祝いの席で行われる儀式に使う陶鵲を準備する主人公が、徐々に儀式の意義について疑問を抱く。自身の考えを王に伝えようと試行錯誤するも、失敗に終わる。しばらく陶鵲の作成から自身を遠ざけていたものの、新王の登極に伴い儀式が行われるため、しぶしぶ作成に取り掛かる……。 この人には報われて
前回の感想があまりにも酷すぎる。 なぜこんな感想を書いたかと言うと、noteに感想を書いてからでないと次の話は読まないというルールを課していたからである。 そしてこの時はあまりにも続きが気になって感想を書くどころではなかった。 では何故今になってこのnoteを書いているかというと、それもまた続きが読みたくなったからである。読書の秋だしね。 逆に今まで書いてなかったのは、風の万里 黎明の空で一段落してある程度満足してしまったのと、noteを書くのが面倒だったからです。東の海
最後泣いた
前回の記事感想ネタバレしかない 魔性の子で記憶が失われていた1年だ!!!!!! 高里がどのように過ごしていたのか気になって仕方がなくてあっという間に読んでしまった。 まず泰麒に景麒が会いに来たところ、泰麒の影響だろうが、景麒も可愛いところあるじゃんと思った。前作での陽子視点の印象が強いせいかもしれない。子どもの扱いに戸惑いながらも泰麒の力になろうとする様子はとても微笑ましい。 王を選ぶ過程で知り合った李斎と驍宗と騶虞を探しに行き、饕餮に出くわす場面。「巨大な闇」と表現さ
前回の記事感想ネタバレなし ある日突然、自分のことを捜していたという謎の人物に出会い、見たこともない異形の獣に襲われる。たどり着いた見知らぬ世界では、壮絶な冒険が待ち受けていた。『魔性の子』とは異なり、いかにもファンタジーである。 雰囲気こそ異なるものの、『魔性の子』で得た十二国記の世界の知識のおかげで多少理解がしやすい。あるいは、『月の影 影の海』をはじめに読んでいたら受けたであろう衝撃はなく、その点では「ネタバレ」ともいえるかもしれない。 ネタバレあり ケイキとは
この本を読むに至った経緯ある日書店に立ち寄ったところ、映画化されたこの作品がずらりと並んでおり、そのタイトルに興味を持ち手に取った。 ……手に取ったはいいものの、その時確か他の小説を読んでいる最中で、買ったまま積まれることとなった。そして先日、良いブックカバーを手に入れたのを機に、ようやく重い腰を上げて読んだところである。 感想(ネタバレなし)十二人の子供たちの視点を転々として行くのが面白い。とある子供の視点では見えなかったものが他の子供の視点では見えたりして、読者だけが張
最近新しいブックカバーを入手し、久しぶりに本を読んでいるとTwitterでつぶやいたところ、とあるフォロワーから十二国記を勧められた。家には山のように未読本が積んである……と思いきや意外と見つからなかったので、勧められるまま十二国記を読むことにした。 書店で十二国記が置かれている棚の前までたとりついたところで、どれがシリーズ一作目かわからないことに気が付いた。とりあえず棚の一番左に陳列されていた本を手に取ると、帯に「エピソード0」と書かれていた。 さて、ここで新たな問題が